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不動産の価値を再発見し、再構築。今の資源で、未来の宝をつくる。

本記事は、「働き方見聞メディアWORK SU」から一部内容を抜粋し、企業のリアルな姿を紹介しています。

新潟のデザイン住宅の先駆けであり、順調に業績を伸ばした設計事務所があります。その創業者は2021年、新しく会社を立ち上げました。ReeL株式会社です。土地や建物が秘めている潜在能力を最大限引き出し、今の資源で未来の宝をつくる。街の人口密度を高め、かつ不動産の最適解を見つける仕組みづくりを実現しようとしています。この記事では、ReeLが掲げる理念と、それにもとづいた取り組みの数々、今後の展開などをご紹介します。お話を聞いたのは、代表取締役の弦巻大輔さんとプランナーの佐藤大輔さんです。

理念によって導き出された、未来世代のためにあるべき街。

ReeLは今春から、本格的に広報をスタートし、テレビCMやWEB媒体・SNSでの発信に力を入れています。スタートアップ企業がこのタイミングで認知度を高める決断をした背景には、代表取締役の弦巻さんが描くロードマップがありました。

「2021年、ReeLを設立したのは46歳のとき。それからの20年で企業の理念を具現化する道筋を当初から組み立てています。創業年とその翌年は資金・企業体力を培う。3年目の2024年に一気にプロモーションを図ろうと決めていました」

創業から20年先まで、ReeLは理念にもとづき歩みを進めます。弦巻さんはある反省を踏まえ、理念の構築に尽力したそう。

「2006年に株式会社キューブデザインを立ち上げました。会社の規模が大きくなるにつれ、社員に示す指針のようなものを持てていないと自覚するようになりました。つまり、私自身が理念とビジョンを構築できずにいた」

理念・ビジョンが作れない。それには理由があったといいます。

「世界にはさまざまな社会問題があるというのに、なぜこれ以上の富の追求ができるのだろうか。資本主義を拡大させる流れに周りは疑問を持たないのだろうか。破綻している世の中に、さらにアクセルを踏むようなことばかりをなぜできるのだろうと考えるようになりました。つまり、現代の豊かさの追求は未来の人間や生き物を幸せにはしないのでは、という思いが芽生えたのです」

弦巻さんは、現代社会が抱える課題に大きな危機感を抱きます。日本の少子高齢化。世界中でありとあらゆるモノ、食料が廃棄されている実態。未来資源を搾取し、ただ捨てているではないかという感覚……。

次に創業するときには「絶対に、世界に通じる考えを持つ」と決めた弦巻さんは、自身の思いと世界を取り巻く社会問題を踏まえ、理念を策定します。

今の資源で未来に有益な宝をつくる

「新築住宅、店舗設計は、これまで通り承っています。ただそれだけにこだわっていては、これまでと同じ。<今の資源でどう未来の宝をつくるか>、自分なりに考えました」

そして不動産・住宅業界に携わる者として「未来の宝をつくる」ために、「人口密度の高いコンパクトな街づくり」と「街の整理整頓」という答えを導きました。

「今の幸せの追求が未来の世界の幸せとイコールになっていない。人間もそれ以外も含めて未来の世代から幸せを奪い取って、騙し騙しこの時代を維持しているのではないか。考えを深めるにつれ『建物ひとつひとつでは何も解決できないだろう』という壁にぶつかりました。ではどうするか。農作物、森林などを豊かに育てるために剪定が必要であるのと同じく、国土のすべてを残そうとしても衰退の一途をたどるだけ。行政などによって定められたエリアに多極集中する<人口密度の高いコンパクトな街づくり>は、未来の人間を含む生き物に有益であると考えています。選択と集中にシフトしなければ、すべて共倒れになってしまうのです。高度経済成長とともに拡大し続けた街を逆再生し、多くの人が街の中心部で暮らせる世の中をつくらなければいけません」

<コンパクトな街づくり>には、多くのメリットがあると弦巻さんはいいます。

「人の生活エリアが密集することで、インフラの整備・維持は最小限でいい。エネルギーを含む資源の利用量、CO2の排出も抑えられるでしょう。デメリットはもちろんありますが、メリットの方が大きいのではないかと考えます」

不動産価値を高める、ReeLの仕掛け。

多くの人が都市の中心部に暮らせるようになるため、ReeLはどんな仕掛けをしているのでしょうか。

ひとつは、築古マンション「日東サンシャイン青山」をリノベーションしたモデルルーム。

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