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地域で子育てするということ

(この記事は2019年12月9日にACALLブログにて公開された記事です。)

こんにちは
プロダクトチームのたかはらです。

小学校6年生の息子を持つシングルマザー。ACALLでは、プロダクトのテストを中心に仕事をしています。

子育てをしていると、子どもの成長に合わせて、保育園、幼稚園、PTA等様々なところで、「役員」という仕事が襲いかかってきます。
私は4年前に学童の父母会の役員(くじびき)、今年は地区の子ども会役員(自動当選)になりました。
この一年を振り返り、働きながら地域で子育てし、地域に貢献するということについて書こうと思います。

地域のお祭りについて

ACALLの本社は神戸市にあるのですが、神戸市というのは兵庫県にあります。(知ってる?)

兵庫県は広く、私は、U5H(兵庫五国連邦)プロジェクトの分類によると、ACALLのある神戸阪神の隣の国「播磨」の人です。

秋祭りの盛んなこんなところです。

近隣と比較すると小規模な祭ではあるものの、秋が近づくと日々の暮らしも祭り優先に・・・というところで育ち、子どもを育てています。

子ども会の話と言っているのに、なぜ祭、祭と言っているのか。

私の住む地域では、「子供のための祭」として、子ども会が主体となって運営されてきたからです。

私の住んでいるような田舎でも、年々子ども会に参加しないご家庭が増えてきています。実際に、私の地域では4分の1以下です。

そうなった理由の1つが「祭」です。

祭の世界は、かなりマシになっているとはいえ、「男女」の役割は明確に分かれ、考えられないくらい理不尽で頭の固いおじさんが出てきたりします。(大多数はいい人です。ほんの一部。)

現代社会のワーキングマザーにとっては、異世界に転生したような気分を味わうことになります。そういった価値観の問題以外にも、膨大な時間をとられる作業があり、お休みの度に色々な準備で集まることになります。例えば、紙垂(しで)という、竹の先に和紙で作ったぽんぽんみたいなのがついたものは、竹を切るところからスタートして、毎年何百本も手作りされます。そんな事情が口コミで広がり年々入る人が減ってきたようです。私もACALLで働いていなければ、参加することは難しかっただろうと思います。

華やかで勇壮な祭の裏には、それを支えるたくさんの人がいます。

祭は今年から自治会に引き取ってもらうことになったのですが、「子どものための祭」だからと、自治会から子どものいる家庭すべてに声をかけて参加を募りました。でも、今年に関しては高学年で参加したのはほぼ子ども会・・・という結果に。

内容についても、少人数でできるものに変えようという話でしたが、大きく変えることができず一年を終えました。

危機的状況なのになぜ変えられないのか

全員がそれを生業にしているわけではなく、あくまでもボランティアです。
祭をかえようとした去年からの2年間は、中心メンバーをこれまで以上過酷な状況に追い込んでいました。
毎年新しい人がすごいボリュームの仕事をこなすので、手順通りにこなすだけで精いっぱい、ずっと運営に関わっている一部の人たちと徹底的に向き合って変えるより、そのままやり過ごすほうが楽なのです。

複数の団体でまわしており、変えようとすると調整が本当に大変です。
「伝統が」「神事だから」「ほかの地域が」変えられない理由が次々と出てきます。
「当事者」であるのが1年だけ、関係者が多すぎる、それがなかなか変えることができない理由です。

お祭以外のお仕事について

一方、子ども会の理事は1回当たるともう当たらないという会則のため、私ともう一人が自動当選します。それまでの5人~7人でやっていた仕事を2人でまわすことになりました。

お祭を(形上は)自治会に渡したため、大きなイベントは3つ。会員も20世帯程度。

2人でできるサイズに落とそうと、どんどんスリム化していきました。

・バス旅行は旅行会社へ丸投げ
・夏祭りの景品等、安いお店を何軒もまわって調達していたのを、ネットで一括注文
・プリントの作成、配布を最小限にしてLINEグループでの連絡
・月1回あった集まりも最低限におさえる

等々、ITの力でかなり減らすことができました。

実際にやってみるまで知らなかったのですが、子ども会には上位組織や関連組織「自治会」「校区子ども会」「市子連」「スポーツ団体」があり、それぞれ開催する行事やイベントに参加することになるということ。1つ1つは少なくてもそれぞれが何かしらするので、結構な量になるのです。

以前、障がい者支援はどんどん改善されるのに、子供関連は難しいのは「当事者である期間が短いため継続的な改善が難しい」という話を聞きました。良い面もたくさんあるので、持続可能な形で引き継いでいくためには、当事者である1年間で、その時々に合わせた改善を重ねていく必要がありそうです。

やってみてよかったこと

ついつい、大変な話ばかりしてしまっていますが、子どもにとっても私にとっても得るものがたくさんありました。振り返ると、やってみてよかったと思っています。

「半強制」のような形でなければ参加していなかったかもしれないイベントや行事も、出てみたら本当に勉強になったり楽しかったりしました。

どの会にいっても、地域の方が参加してくださっていて、地域のため、子どもたちのために色々考えて動いてくださっています。

子どもたちが、いろんな方に支えられているのを知ることができました。本当にありがたいことです。

仕事で日中家にいないことが多い私にとっては、地域で子どもを育てる体験は安心につながっています。災害が起こった場合に、避難所で生活することになったとしても、きっとみんながうちの子のことを気にかけてくれるだろうと思います。

大変なお祭りではあるけれど、大きなお神輿の太鼓をたたかせてもらったりするのも息子は楽しみにしていたし、1か月間、毎晩みんなで集まって練習をするのも楽しんでいました。

「子供のために用意された場所」で過ごすことが増えた今の子供たちにとって、そうでない場所で大人とがっつり接する機会がたくさんあるのもいい体験だと感じます。

人数が少ないのもありますが、高校生のお兄ちゃんから、1年生の子までみんな仲良く遊んでいたり、上の子が下の子をお世話していたりします。近所を歩いていても息子を見かけると、学年関係なくいろんな子が声をかけてくれています。

イベントを企画して子供たちが楽しんでくれるのは楽しいし、しゃぁなしでも自分の時間を使って子どもたちのためにというメンタルの人たちと、一緒にボランティアするのは楽しいです。

他に色んな楽しい選択肢がある今の時代、こういう制度自体がそぐわなくなってきているのかもしれません。子育てしながら働くことは本当に大変で、各自色んな事情があり、みんなが参加できるものではありません。

その上で、参加してみたら色んな人に支えてもらっていることが実感でき、もしもの時に地域コミュニティがあることの安心感が得られる機会にもなります。

最後に

みんなが手を引いてしまうから余計に大変になるので、無理のない範囲でできることを少しずつ手伝うことで、よりよい地域社会を作ることにつながっていきます。

機会があれば、思い切ってトライしてみてください。

引継ぎまで3カ月、残った行事もようやく数えれるほどになりました。
自分が感じた素晴らしい部分を残しつつ、何とか持続可能な形に変え、次に引き継ぎたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

おまけで少し宣伝を

私は、テスト以外にも、プロダクトチームを支える様々なお仕事をさせていただいています。
そのうちの1つがプロダクトチームの採用関連業務です。

SakeBashのステッカーの記事をかいてくれていた入江さんが、採用資料を作ってくれました。ACALLに興味お持ちいただけた方は、こちらからダウンロードできますので、是非ご覧下さい。

プロダクトチームの求人にご応募頂きますと、私が対応させて頂きます。どうぞ、よろしくお願いします。
自由に色々な仕事ができるのは楽しいですよ。ベンチャーだもの。

ACALLメンバーへのメッセージ

色々と足りないところはあっても、みんなで変えていこう!どんどん良くしていこう!というACALLで働くのは私にとってはとても楽しいです。

これからもよろしくお願いします。

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