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Discord + miro で リモート OST をやってみた話

(この記事は2020年4月21日にACALLブログにて公開された記事です。)

ACALLに入社して1年経ったエンジニアのujiです。
先日、プロダクトチームでビデオチャットツール Discord と オンラインホワイトボード miro を活用したリモートOST をやってみました。
なかなか良い体験ができたので共有したいと思います。

背景

コロナウイルスの対策で、出社を制限する会社が増えましたよね。
ACALLも例外ではなく、2月末頃から全社員原則リモートワークになっています。

ACALLにはもともと自由にリモートワークできる制度があったのですが、全社員がフルリモートワークを強いられるのは初めてでした。
全社フルリモートワークを継続していると、「出社してた頃と比べて雑談の場が確保できていない」といった嘆きが社内のあちこちから聞こえて来ました。

職場での雑談は、心理的安全性の向上や仕事のリフレッシュなど様々な効果があります。
雑談で滞っていたプロジェクトが思わぬ進展を迎えた、などもよく聞く話です。

仕事において雑談は、重要な役割を持っていると言えます。
その機会が減っているのは問題です。

リモートOSTは全社リモートワークで減りつつあるカジュアルな対話、雑談の場の補填を目的として企画されました。

「イノベーションは雑談から生まれる」
今回OSTを企画された先輩エンジニアの横山さんが残した名言です。

OST(オープンスペーステクノロジー)とは

OSTは、議題ごとにグループに分かれてカジュアルに対話、雑談する手法です。
参加者自身が自由に話したいことを選べるのがOSTの特徴です

OSTは以下の流れで進行します。

①OSTの実践方法の共有
②テーマの設定
③セッション
④共有

内容

音声通話ツールはDiscordを使用しました。

Discord の kobe チャンネル に参加者を招集。
今回は ACALL プロダクトチーム の 10名 が集まりました。

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ボイスチャンネルkobeに集う参加者たち
手法の共有を行い、リモートOSTスタートです。

Discordを活用したグループワークの記事もありますので、こちらもあわせて是非ご覧ください。

テーマの設定
参加者から自分が話し合いたいテーマを募集します。
3テーマをSlackで早い者勝ちで募集しました。

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今回のテーマは

・BFF (Backends For Frontends) について
・ACALLの機能についてアイデア出し
・ACALLでのQCDSの優先順位ってどうなん

の3つに決まりました

OSTでは、テーマごとに対話する空間を用意します。
今回はDiscordのボイスチャンネルを対話空間としました。

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OST用に作成したボイスチャンネル

セッション
用意した3つのボイスチャンネルと雑談用チャンネルに別れてテーマについて話し合います。

参加者は

・どこのチャンネルで対話するかを自由に選んでOK
・途中で好きな場所に移動してもOK
・話し合いたいテーマができたら新しいchannelを作ってもOK
・テーマ提案者はチャンネルに人が集まらなかった場合、テーマを取り下げてもOK
・一人でそれを考えてみてもOK

と自分が話し合いたい内容に合わせて自由に行動することができます。

対話内容は共有するため、参加者と協力し、付箋やホワイトボードを使って残しておきます。
今回はmiroというツールを利用しました。

miroとは?
miroは無料で使えるオンラインホワイトボードツールです。
参加者と図を描きながら議論したり、付箋に考えまとめながらブレインストーミングをしたり、ホワイトボードを使って実現できる様々なことをオンラインで叶えることができます。
(無料プランの場合、容量制限やビデオチャット不可などの制限があります)

このmiroの付箋機能を使ってチャンネル参加者と協力して内容を書きとめておきます。
が、あくまでOSTの主目的は対話なので、会議の議事録のように作り込みすぎないよう注意します。

共有
セッション終了後、kobeに参加者を招集し、それぞれのテーマでの対話内容を共有します。
共有はテーマ発案者より、Miroで作ったボードを見せながら行います。

各テーマどのような話し合いが行われたのでしょうか。

BFFについて
「BFFについて」のチャンネルでは、主に

・BFFについての知識の共有、
・ACALLで導入するとなるとどうやるのが良いのか
について対話しました。

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ホワイトボードを使って図を描きながら話し合いました。

色々話が発展して、「言語何使う?」「インフラどうする?」「こんな感じのサービス構成にしたい!」といったエンジニアが好きそうな話をたくさんすることができました。

ACALLの機能についてアイデア出し
「ACALLの機能についてアイデア出し」ではブレスト形式で、プロダクトの機能について話し合いが行われました。

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付箋の配列、色が揃っていてとても綺麗ですね。

昨今のコロナの影響もあり、
リモートワークをサポートする機能について多く意見が挙がったとのことです。

夢が膨らむテーマですね。
個人的には、1日の時間割を作る機能とかポモドーロ・テクニックの機能とかあったら良いなと思ったりしてます。

ACALLでのQCDSの優先順位ってどうなん
「ACALLでのQCDSの優先順位ってどうなん」では、
プロダクト開発における品質・スピードについて議論されました。

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テーマ「ACALLでのQCDSの優先順位ってどうなん」
品質には妥協したく無い。けどスピードも大事にしたい。

どうすればこのジレンマが解決できるか意見を出し合いましたが、意見を発散したところでタイムアップが来てしまったとのことです。

まとめ

議題に縛りが無く、途中でテーマが逸れても良いので、話したいことをゆる〜くカジュアルに雑談することができました。
当初の目的だった、雑談を補う効果は十分にありそうです。

リモートだったことによる弊害は、音声の品質に関するものくらいで、
それよりも多くのメリットがあると感じました。

・準備が楽(オフラインだと部屋の確保とか割と面倒)
・開催・参加が気軽にできる
・Discordを使うとどこに誰がいるのかが一目瞭然
・ワンクリックでチャンネル移動ができる
・ホワイトボードをデータで残せる

結論、リモートでOSTはアリ

今回の参加者はプロダクトチームだけでしたが、別チームが入っても面白そうですね。
以上、リモートOSTの紹介でした。