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学校再開を前にして、

 「町田で教育相談研修する会」/worksTokyoで、学校・教育に携わる方々とオンラインでテーマセッション(100分)した。そこでの学びを記したい。

 それぞれが働き方を模索するなかで、目下の状況や再開後の実践におけるポイントや指針を、自分なりに整理できました。参加されていた方々の発言や交流からの学びをまとめたものです。

①自分(たち)のケア
 自分(たち)の疲れをキャッチして、ケアしながら働いていくからこそ、プロフェッショナルとして持続的に機能できるのだろう。

②「ヨ~イ」と言われても、
 ドンとは走りだせない子(大人)もいる。すぐに元気に走り回る子もいるけれど、3カ月くらいは、転んだり、動けなくなったりする子もいるのが自然。それぞれの在り方やペースを大切にしたい。

③新しい?生活様式
 新しい?って…。同調圧力が高まり、マジメにふりきってしまう組織があれば、軋みへの介入が必要。予防として、裏・アソビ・ゆるめのスキル。

④それぞれの不安
 何より、それぞれに不安があり、正解もそれぞれに異なるということを、お互いに受容できるといい。正解(どうしたらいいか)を求めがちで、自分と異なるものを攻撃・排除したくなりやすい状況。

⑤対面以外の方法
 教育・相談・支援のツールとして、電話、動画、Zoom等の有用性が認知された。対象者や関係性によっては、ベストなツールになり得る。必ずしも、対面の補助や代替にとどまらない。

⑥組織の風土
 子どもが「コロナごっこ」したり、警察の取り締まりみたいなことした時、どんな風に関与できるかは、組織の風土の影響を受ける。児童・保護者・教員とともに、日常から教育相談土壌を耕していきたい。

⑦上からの方針
 文部科学省、教育委員会、管理職の方針は、とても影響が大きい。なかなか声が届かなくても、あきらめることはない。正面突破以外にも方法はある。

 今回のセッションでは、仕事の都合のためだけでなく、Wi-Fi環境の不調や、ウッカリで遅れて参加される人もいたし、ミュートのまま話したり、再始動のしんどさを話しだしたら画面が固まったり、チャットでつながりの回復を試みたり、周りの家族を気にしながらの参加だったり、対面のセッションでは生じそうにないことも、諸々ありました。

 こうした諸々は、今の状況を映し出しているようであり、このセッションは、そのなかでグループワークしていく体験そのものでもあった。

                                梶本 浩史

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