【社員インタビュー】データサイエンティストとして働く魅力とは?
こんにちは!ワークスアイディ採用担当です。
現在、ワークスアイディ(以下:WID)では、データサイエンス領域のニーズが高まっており、ありがたいことにご支援している企業様が増えております。WIDには経験豊富なデータサイエンティストが在籍しているため、リピートいただくケースも多く、また経験者だけではなく、未経験者の採用も積極的に行っております。
そして今回はデータサイエンスチームでマネージャーを務められている小池さんに、データサイエンティストとして働く魅力についてお話しを伺いました!
▼インタビュイーのご紹介
--- まずは小池さんの自己紹介をお願いいたします!
私は元々雑誌の編集者をやっていて、2015年にITエンジニア未経験者としてWIDに入社しました。当時は現場で先輩社員に教えてもらいながら、2年半ほどインフラ基盤で要件定義から設計、開発、運用までを一通り経験し、エンジニアとしての基礎を習得しました。
その後、支店立ち上げに興味を持ち、福岡支店のエンジニア部門立ち上げに携わりました。1人もエンジニアがいないところから採用や営業活動を行ったり、一緒に現場に入って未経験者の教育をしたりと2年間で10人以上のエンジニアを育てることができました。
福岡支店でエンジニア部門を拡大しながら、データサイエンスの領域にも興味を持ち、東京に帰任したタイミングでデータサイエンスビジネスの立ち上げに加わるようになりました。現在は、東京でデータサイエンスチームのマネージャーを務めております。直近は国内のオンラインゲームの分析に携わっておりました。
--- 現在はどのような業務をされていますか?
担当業務は大きく分けると2つありまして、
1つ目は、実際に自分で手を動かしてお客様からお預かりしたデータを分析しています。また、お客様に対して現状の課題をヒアリングし、分析の提案を行うコンサル的な部分も担っています。ご支援している企業様の業界にこだわりはありませんが、元々データがたまりやすいWeb系の企業や製造業が比較的多いです。
2つ目は、WIDのデータサイエンスグループやビジネスを今後どのように拡大していくかといったマネジメントの他に、営業、教育、採用にも携わっています。
▼データサイエンスの仕事内容
--- データサイエンスはどのような仕事ですか?
広い意味で言うと、データを用いてお客様の課題を解決したり、意思決定に活かすことです。データを扱うだけの人、分析をするだけの人、お客様と話すだけの人ではなく、それらを組み合わせてビジネスにどう活かしていくかを考えて提案、予測していくのがデータサイエンスです。
--- ビジネスインテリジェンスとの違いを教えてください
かなり被っている部分がありますね。
ビジネスインテリジェンスは、主にデータを用いて過去何が起きていたかという特徴を捉えるものです。データサイエンスはそこから未来、何が起こっていくのかを予測することに重きをおいているので、過去か未来か、視点がどちらを向いているかが違いと言えます。
しかし、データサイエンスもBIツールを使って可視化分析をするので、領域を明確に分けることはかなり難しいですね。
データサイエンスという言葉は昔からありますが、ここ数年でバズワード化して流行っているだけなので、名称自体はこれからも変わるのではないかと思っています。というのも、データサイエンス自体は今に始まったことではなく、日本でも昔から統計解析は行われています。最近は技術が追いついてきて大量なデータを扱えるようになり、日本でもデータにまつわるビジネスの機運が高まってきたことで、共通認識として幅広い方にご理解いただくために分かりやすく「データサイエンス」というカッコ良さそうな名前が広まっただけだと思います。
--- 未経験者で入社する場合は、どのような業務からスタートしますか?
未経験者にも2種類あって、社会人未経験なのかデータサイエンス未経験なのかで変わってきます。
新卒や社会人経験が浅い場合は、社会人としてのビジネス基礎を一から教育し、サブメンバーとして案件や打ち合わせに入って実務経験を増やしながら学んでいただきます。ここは、一般的な新人教育とそれほど変わらないです。
IT経験者や大学、大学院などで統計や機械学習を学習されていた方は、その強みを活かして一緒に案件に入っていただきます。また、PythonやSQL、BIツールなど、独学で学習されてきた方には課題を出し、どのようなアウトプットが出せるのかやり取りをしながらレベル感をすり合わせていったりもします。
何れにしても、いきなり一人でお客様へヒアリングをさせたり、課題解決に向けて邁進してもらうのはハードルが高いので、データエンジニアやBIエンジニアなど裏方からスタートすることが多いです。
--- 経験者の方はいかがですか?
経験者の方には、即戦力としてその方がお持ちのスキルに合う案件にアサインさせていただきます。
ご経験の内容にもよりますが、例えば、データ分析領域で顧客との折衝経験がある方でしたら、PMとして複数案件に携わって、お客様の課題やお困り事に対して適切なフィードバックをしていただき、まずは信頼関係を築いていただきたいです。そうすることで、お客様が持っている問題や課題の本質的な部分に近づけるようになり、そこからより良いご提案をしていただけると助かります。また、私や事業部長と一緒に事業拡大に向けて並走して頂けると嬉しいです。
▼WIDの取り組みとキャリア
--- WIDでデータの利活用をテーマに取り組んでいるのはなぜですか?
会社として取り組むのは、単純に市場が大きくなり、ビジネスチャンスが生まれているからだと思います。データの利活用は昔からありますが、前述の通り技術が追いついてきて、せっかく蓄積されたデータが各社にあるのであれば、有効活用しない手はないよねという世の中になってきました。政府やイノベーター、アーリーアダプターなどの活動により様々な人が関心を持つようになり、ニーズが高まって市場が広がり、ビジネスが加速していったと言う通常の流れだと思います。
--- そのような中で、小池さんはどのような方がデータサイエンスのキャリアに向いていると思いますか?
色々なことを学びたいという気持ちのある人、かつそれに対して行動ができる人と一緒に働きたいですね。例えば経験の浅い人が、データサイエンスの中でもこの領域一本でやっていきたい!と思って始めるとなかなか出来る業務の幅が広がらないので、統計・IT・ビジネスなど様々な領域に対してこだわりなくチャレンジしたいという人が来てくれると嬉しいです。
PythonでもSQLでもBIツールでも資格でも何でも良いので、勉強してアウトプットを出してほしいです。頑張ったという定性的な指標だけだと評価しにくいので、何かアウトプットを出して頂けると実績という意味で積み重ねられますし、自身のセールスポイントにもなるので、次のステップにも進みやすくなると思います。
--- 経験者の場合は、どのような方と働きたいですか?
経験者の方は、逆にどこかの領域に尖った人だと個人的には嬉しいです。我々がまだ手が出せていない専門領域、例えば医療業界などをこれまで経験されていると、セルフケアの領域などでドメイン知識を生かしてその業界に対して提案や適切な分析アウトプットが出せるからです。
あと最近感じているのは、スキルは持っているに越したことはないですが、上手に使うことや、見せ方も大事だなと感じています。顧客から求められる振る舞いができたり、求められている答えをくみ取ってこちらから引き出してあげて分析に活かすことができるような方と一緒に働きたいです。
--- ちなみに小池さんがデータサイエンスで成長をする上で、必要なスキルは何だと思いますか?
色々あると思いますが、個人的に思うのはエンジニアリングスキルですね。私が元々そこの畑出身というのもありますが、データサイエンスは明確な「もの」を売るわけではないので、どのようにビジネスにしていくか、どのようにお客さんが求めることを実現していくかを考えて、基準を自分達で作る必要があります。その実現力としてデータをためる基盤の知識や様々なツールの使い方、プロジェクトの進め方、工数の計算の仕方などエンジニア時代の経験が役立っています。データサイエンスはIT技術の上に成り立っていますので、自分で作業が出来なくても最低限知識として持っておくことは必須と考えます。
▼データサイエンスの魅力
--- 最後に小池さんからデータサイエンティストとして働く魅力や展望を教えてください!
データサイエンスの魅力は、感想や感情ではなく、客観的な事実や数値に基づいて話を進められることが何より楽しいです。IT技術も身につきますし、統計解析など数学的知識、経験のない業界の知識やビジネスの進め方など様々な領域を経験できます。データサイエンスを2〜3年経験してようやく、お客様にとってどうすることがより良い提案になるのかを理解できるようになってきて、それに対する手段や技術を手に入れることができました。
私は、今後データサイエンスを当たり前にしたいと思っています。職人や古臭い考えの人間の勘に頼らず、数値的な事実を用いて社内外で普通に話ができたり、属人化している業務の世代交代もスムーズにできるように、普通にデータがたまって普通に分析、活用されている世の中にしたいです。
会社としては、データサイエンスはまだまだ新しいビジネスですので、そこでもしっかりと利益を出して、携わっている人が幸せになれる仕事にしたいです。
嬉しいことにチームメンバーがどんどん増えているので、実現に向けてまずは体制を整えていきたいですね。具体的には、マネジメント部分や教育研修、未経験者の次のステップアップ先の案件の拡充など、できることを一つ一つ着実にやっていきます!
---小池さんありがとうございました!
現在WIDでは、30名以上のデータサイエンティストが活躍しております。元マーケターなど、未経験からスタートした先輩も多く在籍しています。マーケターや統計分析の経験がある方はもちろん、データを見たり、分析するのが好きな方も大歓迎です。少しでもご興味を持って頂けた方は、是非一度カジュアル面談でお話ししましょう!