見出し画像

3人のフィンランド人が語る教えるということ教育専門家編・現役高校教師編 報告

4日間のオンラインイベント後半が終了しました。フィンランドの教育を4つの視点から3人のゲストを招いてお話ししてもらうイベントです。
後半部分の報告を少しお伝えします:) 


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

教育専門家編

教育専門家のニーロさんがゲストスピーカーです。彼の子どもはスウェーデン語で保育する園に通っています。なぜ母国語でも英語でもないスウェーデン語の園にしたのか、保育園を選ぶときに大切にしていたことやいろいろな園に見学に行ったときの様子をお父さんとしてのリアルなフィンランドの子育て事情もお話ししてもらいました。

お話しの中で、息子さんが通う園の園長が言った言葉が印象的でした。

子どもは頭を使って遊ぶので、毎日とっても疲れます。
だから始業式から約2ヶ月はストレスを感じて、
お家でイヤイヤと反抗したり、泣いたりします。
だから、今日はどんな単語を覚えたの?どんなことを学んだの?
というテストをするようなコミュニケーションはしないでください。
こども園のことも、お家のことも嫌いになってしまいます。

みなさんは、テストをするような会話と聞いてどう感じますか?
子どものことを心配して聞いてしまいませんか?
特に子供の年齢が上がれば上がるほど、受験や定期テストが会話の中心になっていませんか?安心できるコミュニケーションとはなんだろうと、どうしたらいいのだろうともっと知りたくなりました。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

現役高校教師編

スピーカーはヘルシンキ市内の高校で国語を教えているヘリさんです。フィンランドの高校は卒業証書をもらうためには卒業試験を受けなくてはいけません。1教科のテスト時間は6時間だそうです、その時間内に約6000字の小論文を書くようです。以前はヘリさん曰く今よりも指定されるテーマが大きかったようです。例えば"現在の人類について"!現在はもう少し細かく指定されているようです。見せてもらった写真では"今ある社会現象について"でした。

ヘリさんの話で、こんな先生いいなと思ったところは....
"小論文を書くときに書くテクニックを学ぶことも大切だけれども
今までの人生で学んだことを全部ぶつけてくれればよい。
だから、たくさんの本を読んで色んな人生や考えかたを体験して欲しい。
人生で使えるものを学んで欲しい。"

画像1

この2日間を通して、フィンランドでは目先の目標ではなく人生や将来などのもっと大きな目標に向かって毎日過ごしているなと感じました。

ニーロさんのお話ではフィンランドでは教育で世界1を目指すことを目標にしておらず、子どもたちが自立するために大人は何が出来るのかな?他にも出来ることはないか?これを変えたらもっと良くなるかも、やってみようかな。
二人の話に何度も子どもがどう生きるかという考え方が出てきました。
フィンランドが考える自立するのに必要なことは、テストでいい点数を取ることや知識をたくさん知っていることではなく
リーダーシップ力、
考える力、
言語化する力

自立するために必要なものという考え方が根底にあるようです。



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

6月27・28日、7月4・5日にオンラインイベント: 3人のフィンランド人が語る"教える"ということのを開催しました。
今回のイベントに参加出来なかった方でも後で4日分の動画で見ることが可能です(有料)。
※動画販売準備中 (購入希望の方はメール下さい)


▽プレイベントの動画はこちらから▽
https://youtu.be/Y2WGZSAKBhA

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼




最後まで読んでいただきありがとうございます! もしこの記事が良いと思いましたら スキをいただけると「また更新頑張ろう」というパワーになります^^