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フィンランドの独立記念日から感じた歴史を勉強すると豊かになること

今日12月6日はフィンランドの独立記念日です
去年インターンをしていた幼稚園でも独立記念日は子どもたちも先生もみんなおしゃれをして、毎年官邸で開催されるパーティーごっこをしました。

年長さんの男の子と女の子が大統領とファーストレディの役になり、警備役の子は家から銃や刀のおもちゃや警察官のコスプレをして会場で待ち、他の子どもたちは招待客として男女ペアで名前が呼ばれるのを待ちます。
「イギリスからやってきたホワイトプリンセスの〇〇」
「ムービースターの〇〇」
など自分の設定を先生に告げて、先生がその名前をアナウンスすると
会場に入って大統領夫妻役の2人と握手してそのまま記者(カメラを持った先生たち)が待つフォトスペースへ
こうしてみんなが会場に入るとシャンパンの代わりにアップルサイダーが配られてみんなで乾杯!

それが終わると大統領夫妻役の2人がダンスをして1曲終わるとみんなもペアでダンスをしました
ランチもいつもと違って長テーブルになるように机を配置してテーブルクロスを敷いてキャンドルを置き、マッシュポテトとローストビーフのようなものが出たりしてスペシャルでした

大統領官邸で開催されるパーティは毎年テレビ中継されていて、みんなそれを見ながら家族と食事をして次の日職場でゲストの服装や振る舞いについて話すというのがこの日の過ごし方のようです

ランチの時に近くに座っていた先生や子どもに「日本に独立記念日はないの?」と聞かれ、建国記念日はあるけど独立記念日とはちょっと意味合いが違うし、そもそも日本は昔からずっと日本で他の国に支配されていたことが一部を除いてないんだと答えると
じゃあ日本は何歳なの?
フィンランドは今回で101歳(去年の話なので今年で102歳です)だよ
と言われ、
「はっきり覚えてないけど多分2000歳は超えてるんじゃない?」
と言ったら

「は?」

と空気が固まったのを今でも覚えています
本当に2000年か調べて!2000年前に独立記念日はないのか調べて!誰が日本を作ったの?と子どもたちに言われ建国記念日の意味や日本が何年前からあるのか知ることができフィンランドの独立記念日なのに改めて日本のことを深く知る日となりました

フィンランドはスウェーデンやロシアに支配され先人が戦って独立したものの何もない時代を乗り越えてようやく100年という節目を迎えた国
だからこそ独立記念日は盛大に祝うのだとフィンランド人のホストファミリーが教えてくれました

日本は島国だから他国から攻められにくいが昔は国内だけで領土争いが多く起きていた。それがサムライたちの時代だよ

と話すと「だから!サムライが日本にはいたのね!」と興味津々な様子で聞いてくれました

フィンランドと日本は全く歴史が違う国だけどこうしてお互いの国の背景を知っていくこともお互いを知るために大切なことだと感じました
学生時代は歴史の授業になんの意味があるのかわからずにいたけど、こうして海外の人と話すときに歴史で習ったことを話す機会があるし、逆に日本好きの外国の人に質問されることも多々ありました。日本は2000年以上の歴史がありその昔の文献や何千年も前の物が残っていたりする。それは当たり前のことではなく実は奇跡に近いものなのだと感じます。

フィンランドに滞在中色々な国の美術館に行きましたが、その国の背景や歴史を知っているとより理解できて楽しむことができました。そしてよりその国が身近に感じたのです(私はそんなに勉強が好きではなかったのでもっぱら漫画の知識でしたが前日に少しその国のことをWikipediaで調べるだけの時もありました)

海外で生活したい、海外旅行をより楽しいものにしたいのであれば英語を勉強することも大切ですが 日本や世界の歴史を学ぶこと これがよりコミュニケーションをそして旅を豊かにするものだと思います

保育も一緒かもしれません。その子がどうしてこうした行動をするのか、その先生はどうしてこうするのか。その園がなぜこうした教育方針なのか…
今、目の前に見えるその姿になるまでにどんな歴史があるのか知ることでより理解できたり身近に感じるかもしれませんね

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