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「東急線花御朱印巡り」がスタート!

4月末、「東急線花御朱印巡り」がスタートした。東急のリリース文は以下。

東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)と寺社文化の継承、地域振興につながる企画・運営を行う株式会社和空プロジェクト(以下、和空プロジェクト)は、東急線沿線にある48寺社を巡る「東急線花御朱印巡り」(以下、本イベント)を4月29日(金)から10月31日(月)まで開催します。

本イベントは、東急電鉄と和空プロジェクトが連携し、一般社団法人全国寺社観光協会の監修のもと、東急線沿線の48寺社を巡る御朱印巡りです。東急線18駅の窓口およびオンラインで、オリジナルデザインの専用御朱印帳と東急線全線が1日乗り降り自由の「東急線ワンデーパス」(利用日当日限り有効)をセットで販売します。また、中目黒駅では、100個限定にて特別デザインの専用御朱印帳を収納できる本イベントオリジナルの巾着袋を販売いたします。

https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_600.html

中目黒駅で購入できるオリジナルの巾着袋は、5月5日には売り切れた模様。企画としては幸先のいい滑り出しといったところだろう。対象となる48寺社は、「心願成就」、「健康祈願」、「学業上達」、「縁結び」、「勝ち運」、「厄除け・金運」、「不動明王・煩悩退散」と7つのご利益コースごとに分かれている。初心のものにわかりやすくコンセプト化されているようだ。筆者のところの寺は「不動明王・煩悩退散」に名を連ねているが、会期初日から、専用の御朱印帳で巡拝される方が少しずつ増加傾向にある。

御朱印ブームと言われるようになって久しい。このブームは数年で落ち着くかと思いきや、高止まりを維持し、空前の御朱印ブームは続き、今やコンビニでも御朱印のガイドブックが販売されているご時勢である。

コロナ禍の移動制限の反動か、屋外の寺社巡りならよかろうと思う方が増えているのかもしれない。寺社側も、宗教心・信仰心高揚の一助になればと願いつつ、参拝者側も、3.11や度重なる自然災害や感染症被害などから、心の拠り所を無意識に模索するような心中もあると見える。スタンプラリー感覚の方から、こちらも舌を巻くような達者まで、巡拝者はさまざま。本来のかたちに則って、写経を持参される方も多数。御朱印をお渡しする際、なるべく少しの世間話を心がけると、お一人おひとりの発心のご様子を伺え、胸を衝かれることもしばしである。

「東急線花御朱印巡り」の期間中には、一部の寺社においてロスフラワー(市場流通において規格外と判定されたり、生花店・式場などで短期間で役目を終えたなどの理由から廃棄される花)を活用した花手水(はなちょうず)が実施される。詳しいスケジュールやこの企画の詳細など、公式ホームページを確認していただきたい。

「東急線花御朱印巡り」
期間:2022年4月29日(金)から10月31日(月)まで


Text by 中島光信(僧侶・ファシリテーター)


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