【エンジニアのひとりごと】誤認識と勘違い #33
こんにちは!
ワークスアイディ株式会社 キャンスタ編集部
RPAエンジニアの、りっさんです!
ITに関連する話題や、支援で訪問するお客様先で思うことをつらつらと、
ひとりごと的に行なう33回目。
今回のひとりごとは、「誤認識と勘違い」です。
1.誤って認識して起こってしまうこと
誤認識も様々ありますが、今回は「どうとでも受け取れる曖昧なことばによる誤認識」を例にしてみます。
例えば「30分に出発する」というフレーズのみを伝えた場合、
「30分になったらこの場所から出発する」のか、
「30分になったら目的の電車が出発する」のかなど、
捉え方によってどちらとも取れてしまう可能性があります。
「タイパ」というフレーズよろしく、かける時間を短縮、省略することが良い場合もありますが、短縮、省略にこだわるあまり、誤って認識できてしまう「ダブルミーニング」にならないよう、要点は短縮、省略しないように工夫する必要があります。
2.経験による勘違いで起こること
初心者のころは不慣れで勘違いしてしまうことはありますが、経験を積むことによる慣れで勘違いしてしまうこともあります。
「過去の経験によって、ある事象が省略可能か不可能かを判断」することならば良いですが、「本来は省略できないはずがたまたま省略して上手くいった事象を、過去の経験として省略可能か不可能かを判断」することではないと思っています。
「本来省略してはならないことをうっかり省略」してしまい、それがたまたま上手くいった…つまり成功体験として経験則となるべき事柄だと勘違いしてしまうと、「勘違いに気付かない」ままになり、場合によっては取り返しのつかない事態になることもあり得ます。
例えば「お客様の業務目的を遂行するには手作業よりもExcelを使用した方が良い」場合があったとして、「過去に作成したExcelが高評価だったので、そのイメージで作成利用する」と判断すると、お客様にとってよくわからないExcelファイルが保存されていて、もしかすると不要だと判断されて削除されてしまい、その後の業務に支障が出てしまう可能性があります。
そのため、この場合は「お客様の業務を遂行するためにExcelを○○のように使用することで、手作業で行う操作がなくなりますが、Excelを使用して手作業を省略しても良いでしょうか?」といった形で「省略の可不可判断」をした上で、実行すべきか否かを決定する必要があるのではないか、ということです。
経験則は「判断すべき可不可状況を経験で事前察知」した上で、「状況に応じた省略の可不可も選択できる」ことがポイントです。
こうした「勘違い」を起こさないよう、経験が慢心にならないように注意が必要です。
3.相互確認不足により起こること
相互に確認して認識を共有しておかなければ、ただの独りよがりになってしまう場合もあります。
業務においても「対話で確認できる場合」はその場を設けて相互認識を行い、「実際に目で見た方が確認しやすい場合」は想定した成果物を作成した上で相互認識を行うと円滑に進みますが、これを怠った場合は「相互に自身が都合の良い結果」を想定してしまいます。
たまたま「双方にとって都合が良くなる結果」となった場合は、結果的にたまたま上手く進められることで一見すると問題はないように見えますが、もし「相互にとって都合が悪い結果」となった場合、その場だけでなく、後々の関係性にまで問題が生じる可能性もあります。
こういったことが起こらないよう、「念のため」、「ご足労いただいて申し訳ございませんが」等の前置きを入れつつ、相互確認を怠らないようにしておくと良いですね。
仕事では注意しているからなのか発生しないように注意していますが、
プライベートでは割とやらかしてしまうため、公私ともに活かしていきたい、そんな今日、この頃です。
以上、キャンスタ編集部 RPAエンジニア りっさんでした!