見出し画像

オフィス・自宅に続く、第三のワークプレイスを。WeWorkが目指す、多様で柔軟な働き方の実現とは

2020年、新型コロナウイルス感染症の流行によって、私たちの働き方は大きく変化しました。テレワークの導入を機に、オフィス一辺倒で働くことの意味を再考した人も多いのではないでしょうか。

そんななか、ワークプレイスの選択肢を増やしてワーカーの新しい働き方を実現すべく、サービス・空間を展開する企業があります。世界中でコミュニティ型ワークスペースを展開するWeWork(ウィーワーク)です。

画像1

WeWorkといえば、「内装がおしゃれ」「コーヒーやビールが飲み放題」というイメージが強い人も多いでしょう。日本では、2018年に六本木アークヒルズサウス拠点をオープンしてから続々と拠点数を増やし、現在(2020年12月)では国内に計36拠点を構えています。スタートアップのみならず大手企業も多く入居するなど、日本では23,000以上の幅広いメンバーから支持を得ているフレキシブルオフィスです。

コロナ禍で働く場所の分散が進むなか、同社はビジネスワーカーがリアル空間に求めるニーズを見据えた新プラン「All Access」の提供を開始。これまでの、一人1デスク必要であるという考え方ではなく、国内30拠点以上のWeWork共用エリアが1人あたり月額39,000円(税別)で使い放題となりました。

新プラン開始の背景にあったのは、コロナ禍でコワーキングスペースに求められるニーズの変化。全従業員が同じオフィス内で仕事をする「一拠点集中型」の働き方から、従業員それぞれが職務内容や家庭環境によって働く場所を選択し使い分ける「多拠点分散型」の働き方へとシフトしつつあることに注目したのだそう。

同時に、よりプライバシーを重視する企業向けとして、専用個室を社員間でシェアできるプラン「専用アクセス」も新たに開始。オフィス縮小や、迅速なサテライトオフィスの設置が可能になります。

画像2

WeWorkが発表した新プラン「All Access」「専用アクセス」は、これまでコワーキングスペースを利用したことのないビジネスワーカーも含め、幅広い層から注目を集めています。

というのも、契約したコワーキングスペースの立地に縛られることなく、複数のWeWork拠点間を自由に行き来することで、より柔軟な働き方を実現したり、新しいビジネス機会の創出が期待できるからです。

これらのプランは、他のコワーキング施設ではあまり類を見ないものです。豊富な拠点数を誇り、専有部のみならず共用部のワークスペース設計にも力を入れてきたWeWorkだからこそ、提供できるサービスと言えるでしょう。

画像3

また、WeWorkならではの特徴として挙げられるのが、コラボレーションコミュニケーションを重視していることです。

コロナ禍では感染症拡大防止に留意したうえで、会員同士の交流が生まれる場としてオンラインイベントの開催を増やしたり、オンラインとリアルを掛け合わせたWeWork独自のビジネスマッチングサービス「Connect by WeWork」で会員同士のマッチングを行うなど、企業規模や業種、場所を越えたつながりを創造しています。

画像4

Withコロナ・Afterコロナの時代において、WeWorkを利用するメリットは何なのか。WeWork Japanの担当者に尋ねてみました。

テレワークを中心とした働き方は、個人のみならず導入企業にとっても大きなメリットが期待できます。中長期的な視点で考えると、仕事の生産性向上、企業文化の醸成、採用活動の強化、従業員満足度の向上など、多くの経営課題の解決に繋がるからです。

WeWorkが提供する新プランやサービスは、こうしたニーズを満たしながらワーカー一人ひとりの多様な働き方を支援しています。実際に利用いただいている方からは好評の声を多くいただいており、オフィス・自宅に続く第三のワークプレイスを通じて、これまでにない柔軟性の高いワークスタイルを提供しています。

在宅勤務でのソロワークは、コミュニケーション不足によるモチベーションの低下やメンタル面の不調なども問題視されています。今後は、感染症対策を十分に行った上で、リアルで顔を合わせる機会を増やしていく必要があります。

その際、頻度によっては集まる場所をオフィスに限定せず、WeWorkのようなワークプレイスを活用する企業も増えていくのではないかと思われます。

画像5

今後ますます働き方の多様化が進んでいくなか、私たちワーカーが自らの意志で働く場所を選択する機会も増えていくでしょう。

「オフィスか自宅か」という択一的な場所選びでは、得られるメリットにも限界があります。より良い働き方を実現するために新たなワークプレイスを探求することで、創造性や生産性の向上に繋がり、「働く」を豊かにするためのヒントを見つけられるはずです。

コワーキングスペースという“場”の提供にとどまらず、新しい働き方の実現という大きなテーマを掲げ、挑戦を続けるWeWork。2021年2月には東京都内や新エリアでの拠点拡大に加え、東北地方初となるWeWork JR仙台イーストゲートビルをオープン予定とのこと。「All Access」「専用アクセス」に続く、さらなるサービス展開にも期待が高まります。

ニューノーマルの多様で柔軟な働き方を実現するために、WeWorkは今後もより多くのワーカーにとって欠かせない存在となっていくのではないでしょうか。

(執筆:澤木 香織)

※写真提供:©️WeWork