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「罪と罰」を頑張って最後まで読み切るためのノート

こんにちは。Piccaです。
今日は、タイトル通り「罪と罰」を読むための
お役立ちノートを作りました。

はじめに:「罪と罰」は無料で読めます

皆さんは「青空文庫」と言うアプリをご存知でしょうか?

著作権が失効した、多数の文豪の名作が全て無料で読めるアプリです。文学を愛する大勢の方のボランティアによって、今も続々と作品が追加されています。

そして、この青空文庫の作品をより読みやすくしてくれるのが「ソラリ」というアプリ。
こちらは本棚表示、ダークモード、文字数調節、こだわりのページめくりモーションなど、痒いところに手が届く神アプリです。
ソラリだけダウンロードすれば青空文庫のアプリは不要です。是非使ってください。

1.「罪と罰」を読みづらくさせる要因

罪と罰はロシアを舞台にした長編小説です。
我々のモチベーションを阻害する(笑)
以下のような要因があります。

・登場人物が多い。
・登場人物の呼び方が複数ある。
・その呼び方が我々になじみがなく
 覚えにくい。
 誰のことか途中で分からなくなる。
・通貨が日本円でいくらくらいか分からない。
・セリフが非常に長い。4ページ喋る人も。
 しかも話がよく脱線する。

以下、途中で良く分からなくなった人のために
まとめてみました。

2.主な登場人物の名前と呼び名の一覧

ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ
 ロージャ
孤独な主人公。学費滞納のために大学から除籍され、サンクトペテルブルクの粗末なアパートに下宿している。

セミョーン・ザハールイチ・マルメラードフ
居酒屋でラスコーリニコフと知り合う、飲んだくれの九等官の退職官吏。ソーニャの父。
仕事を貰ってもすぐに辞めて家の金を飲み代に使ってしまうという悪癖のため、一家を不幸に陥れる。

アヴドーチヤ・ロマーノヴナ・ラスコーリニコワ
 ドゥーネチカ
ドゥーニャ
ラスコーリニコフの妹。
兄や母の事を考え裕福な結婚をするため、ルージンと婚約するが、ルージンの横柄さに憤慨し、破局する。以前家庭教師をしていた家の主人スヴィドリガイロフに好意を持たれている。

プリヘーリヤ・アレクサンドロブナ・ラスコーリニコワ
ラスコーリニコフとドゥーニャの母。
ドゥーニャを溺愛している。資産のあるルージンとドゥーニャとの婚約に意気揚々だが、
心配な点がありロージャに手紙を書く。

アリョーナ・イワーノヴナ
高利貸しの老婆。14等官未亡人。悪徳なことで有名。ラスコーリニコフに殺害され金品を奪われる。

リザヴェータ・イワーノヴナ
アリョーナの義理の妹。気が弱く、義姉の言いなりになっている。ラスコーリニコフに殺害される。ソーニャとは友人であった。

ドミートリイ・プロコーフィチ・ウラズミーヒン
ラスコーリニコフの友人。ラズミーヒンと呼ばれる。変わり者だが誠実な青年。ドゥーニャに好意を抱く。

ゾシーモフ
医者。ラズミーヒンの友人。ラスコーリニコフを診察する。

カテリーナ・イワーノヴナ・マルメラードワ
マルメラードフの2人目の妻。良家出身で、気位が高い。肺病と極貧にあえぐ。

ソフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ            
ソーニャ
 ソーネチカ
マルメラードフの娘。家族を飢餓から救うため、娼婦となった。

ポーリナ・ミハイローヴナ・マルメラードワ
ポーリャ
 ポーレンカ
マルメラードフの娘。ソーニャの妹。

ポルフィーリー・ペトローヴィチ
予審判事。ラスコーリニコフを心理的証拠だけで追い詰め、鬼気迫る論戦を展開する。

アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ

ドゥーニャを家庭教師として雇っていた家の主人。ラスコーリニコフのソーニャへの告白を立ち聞きする。
マルメラードフの遺児を孤児院に入れ、ソーニャと自身の婚約者へは金銭を与えている。
妻のマルファ・ペトローヴナは3,000ルーブルの遺産を残して他界。


アマリヤ・フョードロヴナ
 イワーノヴナ、リュドヴィーゴヴナとも)・リッペヴェフゼル
マルメラードフ一家に部屋を貸している大家。


ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン
7等文官の弁護士。45歳。ドゥーニャの婚約者。ドゥーニャと結婚しようとするが、ドゥーニャを支配しようとする高慢さが明らかになり、ラスコーリニコフと決裂し、破局する。
ラスコーリニコフへの当て付けにソーニャを罠にかけ、窃盗の冤罪をかぶせようとするが失敗する。

アンドレイ・セミョーノヴィチ・レベジャートニコフ
役人。サンクトペテルブルクでルージンを間借りさせている。ルージンのソーニャへの冤罪を晴らした。

プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ・ザルニーツィナ (パーシェンカ)
ラスコーリニコフの下宿の大家。8等官未亡人。
彼女の娘であるナターリヤ・エゴーロヴナ・ザルニーツィナはラスコーリニコフと婚約していたが、病死している。

ナスターシヤ・ペトローヴナ
 ナスチェンカ
 ナスターシュシュカ
ラスコーリニコフの下宿の女中。

ニコージム・フォミーチ
ラスコーリニコフが住む区の警察署の署長。

イリヤ・ペトローヴィチ
ラスコーリニコフが住む区の警察署の副署長。かんしゃく持ちで、「火薬中尉」とあだ名される。

アレクサンドル・グリゴリーウィチ・ザミョートフ(ザメートフ)
警察署の事務官。ラズミーヒンの友人。

ニコライ
殺人の嫌疑をかけられたペンキ職人。彼の予想外の行動が、この事件をこじらせることとなる。

※一部説明を追加しました

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%AA%E3%81%A8%E7%BD%B0
出典:Wikipedia   罪と罰

3.文化的背景


通貨

ルーブリ:罪と罰の刊行当時の1ルーブリは
1ルーブリ=2,200円~2,700円という説が
妥当と見られている。

カペイカ:1ルーブリ=100カペイカから、
1カペイカは22〜27円か。

ラスコーリニコフ達は極貧と言う事、
が窺えます。

出典:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10229578910


アイテム

手風琴:アコーディオンのこと。

トルコ帽子:アラジンが被っているような帽子。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フェズ_(帽子)

糸杉の十字架のネックレス:
キリストが磔にされたのも糸杉の十字架と言われている。
糸杉で作られたと明かす事で、大変神聖なものである事が分かる。

4.最後まで読む価値はあるのか?

あります。大きな達成感を得られます。
物語の序盤で早くも大きなイベントが発生し、
そこからはハラハラドキドキの連続です。

また、登場人物もキャラクター豊かで
それぞれに異常な問題があったり、
スカッとするような展開もあったり、
カルピス劇場(死語)よろしく
かわいそうで仕方がない描写もあります。

よく「重い」「難しい」などと言われるので
覚悟して読まなければと思っていましたが、
翻訳者の方が天才なのか、ストーリーとして
スラスラ読む事は出来ました。
(話が長い人のセリフを読むのは
結構きつかったし、イライラしましたが、
それはそれで主人公と同じ気持ちを
追体験させられているような気がしました)


最後までお読み頂きありがとうございました。
色々書いてます。
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