ワーママやるなら家事課長になれ

家事はワーママのこなすべき事の一部分にすぎません。
子育ても仕事も息抜きもしなくちゃいけないワーママは、家事を一手に引き受けて疲弊している暇などないのです。

家事はみんなのもの

家事は、家族全員のもの。
みんなが健康的に効率的に生活するために必須なものであって、母あるいは妻の仕事ではないです。
家族全員が、自分自身のために生活を整えること、それが家事です。

だから、手伝ってもらうのではなく、全員で手分けする。夫だけじゃないですよ、子供だって当事者です。

そうは言っても、子供は10歳くらいまではほぼ戦力にはならないでしょう。それでも、生活するためにママやパパはこんな家事をやっているんだよって事を伝えていくことは必要だと思います。
どんな家事を、どれくらいの頻度でやっているのか。なんとなくでも認識させましょう。
そして家事の意味を伝えましょう。
部屋を散らかしたままだと、モノが見つからなくて困ったり、モノを踏んでこわしたり、掃除が出来なくなってホコリで咳が出ちゃうよ。とか、家事を何のためにやっているのかを具体的に伝えましょう。おそらくあんまり真剣に聞いてくれないけれど、繰り返し繰り返し、伝え続けます。耳にタコができるくらい。刷り込みです。

それが10歳くらいから徐々に家事を任せる時に効いてきます。

子供への家事の任せ方

小学5年生くらいから、なるべく失敗しづらい家事からちょっとずつやってもらいましょう。もちろん丁寧にやり方を教えて。部下や後輩に仕事を教える時と同じです。
私の場合は、食器洗いと自分の部屋の掃除機がけをお願いしました。ゴールがはっきりしていて、迷う要素がない家事です。
命令はせず、あくまで低姿勢に「お願い」して、終わったら「ありがとう、助かったよ」とお礼を言いました。
これも仕事と同じですね。丁寧に依頼して、お礼を言う。

それと大切なのが、ルーティン化すること。これは絶対。
たまにやってもらうんでは、ダメなんですよ。
毎日の習慣になれば、本人も体が自動的に動いて、苦痛を感じにくくなるんです。
毎日のルーティンになるまでには、時間がかかるでしょう。何ヶ月も、毎日毎日お願いすることになるでしょう。でも、辛抱強く続けます。おそらく1年くらい続ければ、お願いもお礼も言わなくても、自動的にやってくれるようになるでしょう。
そこまでいけば、あなたがやっている他の家事へのリスペクトもしてくれるようになるでしょう。家事の大変さは、やった当人にしか分からないもの。家事をこなす者同士、「めんどくさいよね〜」と共感し合えます。
子供の担当として任せた家事を、なにかの事情であなたが代わりにやってあげた時には、お礼を言ってくれるようにもなるでしょう。

夫と交渉

この家事のルーティン化のメリットは、もちろん夫にも当てはまります。
夫には、もう一歩踏み込んでみましょう。
あなたがやっている家事を全て書き出します。大きなものから、いわゆる名もなき家事まで、事細かく全て。家事だけでなく、子供のお世話関係も全部。手紙チェック、保護者会、予防接種の段取りなどなど。
時間軸も入れます。
平日朝、夜。週末。イレギュラーなもの。
これを見てもらい、全て把握してもらいます。そして交渉開始です。
交渉をスムーズに進めるには、一旦家事の多さを把握してもらって夫にはビビってもらう必要があります。その中から、迷う要素の少ない、ルーティン化しやすい家事をチョイスして、これを担当してほしいと依頼します。一旦ビビった後、ハードル低めの提案がされたら、夫は少しホッとして依頼を受け入れやすくなりますよ。
それに、普段夫が知らないところでこれだけの家事をこなしているというアピールは絶対しておいた方がいいです。会社でも、実績をアピールしなければ上司は評価してくれないでしょう?同じです。

ただし家事において夫は子供と同じくあなたにとっての部下になります。家事全体を把握して、責任をとる立場に立っているのはあなたですから。
夫に対しても、子供に対してと同じく、家事の意味、ゴールをはっきり伝えて、やり方を丁寧に教えて、丁寧に依頼して、やってくれたらお礼を言うのは同じです。

そう、あなたは家事課長なんです。

交渉、そして闘い

交渉や依頼は、落ち着いた口調で丁寧に。

でも、夫や子供が家事をサボったら。
最初は丁寧にクレームを伝えましょう。

それでもサボってきたら。
私の場合は大爆発します。

家事をサボって、こんなにママが大爆発するなら、めんどくさい家事をやった方がまだマシだ。と思わせるくらいには爆発します。
これは権利獲得のための闘いなんです。
ママは奴隷じゃない。家族の一員です。
みんなと同じように忙しいし、みんなと同じように家事をしたくない。ママの当たり前の人権を獲得するための闘いは、手を抜いてはダメです。

夫にはこう言います。
「家事を全部やって欲しいなら、私を専業主婦に出来るほど稼いできて。」
子供にはこう言います。
「ママが家事で疲れて仕事に行けなくなったら、この家にはもう住めないし、お菓子もおもちゃも服も買ってあげられない。今の生活を続けたいなら、ママの家事の負担を増やしてはダメだよ。」
そして両方に言います。
「家事なめんな。あんたに任せた家事なんてほんとちょびっとだし簡単なヤツだ。私はその何倍も面倒くさい事をやってるし、考えなきゃいけない1番難しいことをやってる。なんならそれ全部と、今あんたがサボった家事と交換してあげるけど?」
性格悪いですか?笑笑
でもよく考えてみてください。家事を全部押しつけようとする人と、反撃してるだけの人、どっちが性格悪いですか?

権利の獲得には闘いは必要です。歴史を見てもそうですよね。
ここは踏ん張り時ですよ。

私は今は穏やかに家族全員で助け合う毎日を過ごしてます。家事をする時に不機嫌な顔をする人はいないし、やり忘れもほぼないです。
仕事や勉強をそれぞれ頑張りながらも、余裕があるので趣味の時間も持てます。
まあ、子供がもう高校生になったので、当たり前と言えば当たり前ですが。

おまけ

それから…ものすごく細かい事ですが、コップってどうしてますか?何か飲んで放置されたコップがいくつもたまっている、なんて事はありませんか?
我が家では、各自専用のコップが1つあり、それは必ず各自で洗う事になっています。流しに放置されたコップも、自分以外のものは洗いません。何かを飲んだコップを洗わずに放置したら、自分で洗うまで次に何か飲むことは出来ません。コップは食事時以外にもランダムに使うものなので、こういう決まり事を作らないと無限地獄に陥りますよね。

あ、ここまで書いてきてひとつ忘れていた事があった事に気がつきました。
子供が男の子だろうが女の子だろうが関係ないですよ。どっちだとしても、家事を分担する一員として扱って下さいね。それが将来のワーママの暮らしやすさに繋がっていくと思うので。

男も女も、一生無理なく働き続けられる未来を、共に作っていけることを願っています。

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