10歳になった娘に手紙を書いた #僕の日報
2020年12月29日(火曜日)
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先週、娘が10歳を迎えた。
この10年の振り返りと、僕の想いを伝えるために娘に手紙を書いてみた。
10歳になったということは、僕も妻も親として10年過ごしたことになる。
あと、これからの10年が彼女にとって非常に重要な時間となると思ったから。
親として、もう10年過ぎたことは何とも不思議な気分だ。
「あっという間だった」と言えばそうだけど、10年前、3キログラム程度の子どもが、あと10年で彼女が成人すると想像するだけで信じられない。
彼女のこれまでの10年は、半分ぐらい記憶にないと思うけど、これからの10年は彼女の行動次第でどれだけ記憶に残るかが決まる気がする。
だから少しでも無駄にしないようにしてほしいと思った。
ただ、10歳の迎えてすぐ、僕の想いが伝わるとは思っていない。
何度でも読み返せるように手紙として残した。
誕生日、おめでとう。
こんな手紙を書くのははじめてですね。
あなたにとっては、はじめて迎える10年で、10年生きた実感はわからないと思います。
でも、次の10年、20歳になったときに振り返る10年は色んなことを思い出すと思います。
そのとき、楽しく振り返られるようにと思い、この手紙を書きました。
今日、読んでわからなければ、また来年の誕生日に読み返してください。
今でも、あなたが生まれた日のことを最近のように思い出します。
生まれる予定だった日から10日たってもママのお腹からなかなか出てこなくて、お医者さんに引っ張り出された日でした。
そんな生まれ方でしたが、パパとママは、あなたが生まれてきて本当に幸せに思いました。
それから元気に、大きな病気もケガもせずに育ってくれて嬉しいいです。
どちらかと言うとパパとママが病気とかして、しんどくなっていたことが多かったように思います。
でも、そんなとき、元気なあなたがいたおかげで元気になれました。
たまにママとパパがケンカして不機嫌なときも、二人の間の空気をなごませてくれる存在感があります。
これからママに赤ちゃんができて家族が増えることがあっても、あなたがこのおうちには欠かせない家族なのは永遠に変わりません。
パパがあなたの好きなところはいっぱいあるけど、誰にでも優しく、悪く言わないところは、いちばん大好きです。
そういう人柄が色んなお友だちに好かれるところだと思います。
いつまでも、その気持ちを忘れずに人と接していれば、あなたを幸せにしてくれる人がもっと集まってくることでしょう。
あなたの笑顔はみんなを幸せにしてくれます。
つらいことがあったら、必ず話してください。
どんな事があってもママとパパはあなたの味方であることは忘れないでほしいです。
あなたを守るのがパパとママの役目です。
最後にお願いがあります。
それは『物』と『時間』を大切にすること。
今はよくわからないかもしれませんが、なりたい自分になるための『物』と『時間』は大切にするようにしてください。
例えば、絵を描く道具、絵の具やペン。
絵を描く道具は、あなたが絵をうまくなりたい気持ちがあるからママが買ってくれているので、その気持を忘れず大切につかってください。
そして、アトリエに通っている時間も大切にしてください。
パパも絵を描くのは得意ですが、誰かに習って描けたわけではありません。
それでも絵を書けるのは、小学生のときにいっぱい絵を書いたからです。
ただ、あなたのようにアトリエに通って基礎を習っていないので上手になれませんでした。
本当に絵を上手に書けるようになりたいなら、家で絵を描くときも動画を見ながら描くとかはやめたほうが良いです。
道具と時間を大切につかうことは、今より絵を上手になるために大事なことです。
これから、学校の勉強も難しくなって宿題も増えてくるでしょう。
どんどん遊ぶ時間もへってくる中で自分がどんな自分になりたいかを考えて行動してほしいと思います。
そして、10歳ならできて当たり前と思われることも増えてきて、褒められる回数もへると思います。
褒められたり、怒られるから何かやるのではなく、誰かの役に立つことに喜び見つけらる人になってくれるとパパは嬉しいです。
どうしていいのかわからないときは、ママとパパに相談してください。
ママとパパは、あなたが本当になりたい自分を見つけるための苦労は惜しみません。
そして、いつまでも愛しています。
パパより。
妻から聞いた。
彼女がトイレでこの手紙を読んで泣いていたらしい。
泣いていた理由は聞いていないけど、想いが少しでも届いると思っている。
そして、彼女がこれからの10年がより良いものにしようと考えるようになれば嬉しい。
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この度は、お読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
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