リノベーションの失敗から学んだ5つのこと
はじめてリノベーションしたのは2011年の冬。
ひょんなタイミングで狙っていた物件が買えて、そこからドタバタとリノベーションの業者を決めて、打ち合わせ、竣工となり3ヶ月で完成。
しかし、住んでみてから色んな不満が噴出。
自分たちで手を加えてみたがなかなか住みやすい状態にならず、2017年冬、ほぼ妻の独断で一部リフォームに踏み切った。
当時は家族として成熟していなかったし、みんな歳をとってどう成長も想像もできなかった。
ただ、新しいもの好きの夫婦が、世の中の流行り廃りで生活も変わる中で、何十年も同じ家、同じスタイルで生活できるはずもないのだ。
このnoteは、我が家の最初のリノベーションの失敗から学んだことと、次のリフォームで修正したことを書いている。
最初のリノベーションは熱くなりすぎる
そりゃそうだ!
だって、はじめて自分の家を持って、思い通りに作れると思ったらテンション爆上がり!!
あの雑誌で見たキッチン。
あの建築みたいなリビング。
自転車をたくさん置ける土間。
作り付けの家具。
など、やりたいことをふんだんに入れたい。
しかし、でき上がってみると「え?」っと思うことがたくさん出た。
遠目で見たら雑誌に出てきそうないい感じの雰囲気出しているけど、生活してみると「ここ使いづらい」と、理想と現実のギャップに直面した。
高額な授業料となったが、良い学びにはなった。
失敗その1『断熱』
リノベーションは最初はどうしても、間取りや床、玄関、キッチンなどにこだわりがちだが、まず居住空間でとしての快適性を優先すべき。
そのために『断熱』は外してはならない。
古いマンションは断熱材が入っておらず、コンクリート1枚の壁となっている。
特に角部屋などは外壁に面している部屋は夏は暑く、冬は寒く、外との温度差で結露が出るのでカビが発生する。
外壁側の壁沿いに家具などを置くと、壁と家具の間にカビがびっしり発生する。
また、ベランダ側のサッシにも結露が出るので、よく水を取らないとカーテンがカビる。
我が家では次のリフォームのときに、外壁側の壁全面にベニヤ板を貼り合わせで断熱対策をした。
以降、外壁側の壁から結露は出なくなっている。
今はベランダ側の壁とサッシの結露対策に悩まされている。
失敗その2『工期』
工期はリノベーション業者ごとで差がある。
その分、物件の管理費、仮住まいの家賃がかかってくるので、『工期』はできるだけ短くしたほうが良い。
我が家のリノベーション業者は、打ち合わせに1ヶ月、工事に2ヶ月とけっこう長期間だった。
他の業者なら工事に3週間というところもあったが、妻が雑誌などを見て以前から気になっていたリノベーション業者だったのでそこに依頼した。
しかし、出来上がりを見たら棚のネジがしっかり止まってなかったり、床のパネルの止め金具が床から突き出ていたいり、床は水平に仕上がってなかったりと不満が残った。
無垢材のパーケットのタイルと並べている床は、タイルとタイルの間にけっこうな隙間が入っていたりと素人目で見ても「これ大丈夫?」と思ってしまう仕上がり。
床自体も立つ位置によって斜めに傾いていたのが気になったので、再度この業者に、床材を剥がしてレベリング材を流し込む修正してもらったが、完全に水平な床にはならなかった。
担当の建築士からパーケットの仕様について色々説明されたが、こちらは素人、見た目から納得し難い言い訳だったが、最終的にこちらが折れたようなかたちで終了。(次のリフォームのとき、工務店の担当の方に床を見てもらったら、普通こんなに隙間はできないと聞きました)
こんなに時間をかけてこのデキなら、もっと工期の短い会社にお願いしたほうが良かったかもしれない。
リノベーション業者を選ぶにも、どこの工務店を使っているかなど調べる方法は難しい。
でも、その業者の内覧会に何度も行くのが重要と感じた。
リノベーション会社も良いデキの部屋しか内覧会しないので、それですべてを見極められるわけではないが、今は施工事例をネットに多数あげている会社も多いし、ネットを検索すればその会社の評判も出てくるので、自分で納得するまで確認する必要はあると思う。
その中で業者選びに迷ったら、工期を判断基準にしよう。
失敗その3『作り付けの家具』
作り付けの家具はできればやらないほうが良い。
壁に棚を付けたり、壁付のテレビボードを作ったけど、費用かかったわりに使い勝手は悪い。
見た目も、ライトやコルビジェのような一流建築家がデザインする家具には到底及ばない。
それならば、できあがった部屋のテイストに合うオーダー家具を購入したほうが安上がりにできる可能性もある。
我が家では、リビングに私がデザインした巨大なテレビボードを壁付けされている。
ここ数年の家電の進化も著しくテレビも巨大化したため、かなり使い勝手が悪くなっている。
失敗その4『石膏ボードの壁』
部屋の壁の建材に石膏ボードが使うのは主流。
ただ、石膏ボードだと壁付けの家具を取り付けるのが非常に面倒で、壁の強度が弱いので重いものを付けることができない。(別途仕材を購入すれば強度を上げることはできます)
もし壁に大きな姿見や壁付の棚などを付けたいと決めているのであれば、壁の強度を上げたいと予め相談したほうが良い。
我が家では、断熱対策で外壁側全面にベニヤ板を貼り合わせたが、その他で玄関周りの壁もベニヤ板にした。
特にIKEAの家具は、地震対策も含め壁付けを推奨しているのでベニヤ板の壁が重宝する。
耐荷重は板の厚みで次第だが、テレビも壁付けにしたほうが地震対策になる。
玄関にロードバイクを収納するハンガーを取り付けたが、9キロ前後の重さでも問題なくかけられている。
失敗その5『自分たちでできること』
費用を極力抑えたいなら工期を縮めるのと、自分たちでできることを知るべきだ。
リノベーションの工事の中で素人でもできる部分はけっこう多い。
【塗装】
これは誰でもできる作業なので、できるだけ自分たちでやったほうが良い。職人に塗ってもらうだけで数万円飛ぶ。
どんなリノベーションでも塗装は発生するはずなので、可能であればリノベーションしてくる工務店の職人に塗り方を聞いて自分で塗るのがおすすめ。
【壁紙貼り】
壁紙も最近では素人でもできるツールは揃っているので、時間があるなら自分たちでやっても良いと思う。
貼るのに自身がない、綺麗に仕上げたいなら費用はかかるが職人に任せたほうが後悔しないけど。
物件選び
最後に我が家の物件選びについて。
物件は自分たちで探した。
住む地域は決まっていたので、その地域の不動産屋を片っ端から廻って物件を見て回った。
しかし、ほとんどの物件は販売価格を上げるためにリフォーム済みだったので、リノベーション前提で購入するには無駄が生じる物件だった。
ある程度、物件を見尽くして3ヶ月ほど経ったある日、うちのポストに入っていたチラシで、以前から狙っていたマンションの別の階の部屋が相場より安く売りに出されたことを知った。
早速、その不動産屋に連絡して内見。
まったくリフォームされていない、退去したままの物件だったので即購入を決意。
そこから購入まではスムーズに進んだ。
ローンの申請も自分たちで銀行に申込んでも家を買えるレベルの金額を借りることができなかったのに、不動産屋に任せたら満額借りることができた。
登記なども不動産屋に任せれたので面倒はほとんどなかった。
住む地域が決まっていて、物件探しに難航しているなら、その地域に賃貸でも住んでみるのも良いと思う。
うちの場合、結婚してから住む地域は変わっていない。
その地域に住んでいると毎日のように不動産屋のチラシが入ってきたので、物件の情報収集がしやすい環境だった。
2017年のリフォーム
2017年にリフォームは、うちの妻がインスタグラムで探してきた。
寝室と子供部屋、玄関周りを今のライフスタイルに合わせて作り直し、妻の好きな壁紙でイメージチェンジ。
妻は今度、キッチン周りをリフォームしたいそうだ。
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この度は、お読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
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【自己紹介】