生きやすさを高めるためにやれること
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
いろんな人の話を聞いていると、「生きにくい」と感じている人が多いのかなと思います。
『働き方の哲学』の『65:メンタルヘルス』では、以下のような事実について言及されています。
実際に、生きにくさを感じながら、日々ストレスを抱えながら、「本当はこうしたいのに」「本当はこうしてほしいのに」というもどかしさに苦しんでいる人が視野に入ってくることが多いです。
環境に対しても、人に対しても、そのようなもどかしさを感じるというのは、『当たり前の基準(こうあるべきだという自分の中での常識の基準)』が邪魔をしていることもあると思います。
当たり前基準を高めて広げることは、自立力を高めることでもあると思っています。
自立力という言葉は、いろんな定義があると思いますが、僕は『自分軸(変化しない自己基準)を太くする力』という定義をしています。
いろんな価値観や考え方を知ることにより、人としての寛容さを高めていくイメージです。
いろんな『当たり前』を許容できるようになると、生きやすさは上がります。
『当たり前』の基準は、人それぞれ違う。
育ってきた環境も違うし、周囲にいた人たちの特徴も違いますから。
当たり前基準を高めて広げることをしないと、自分の当たり前基準に沿わない言動をする人に対して、「なんでとそうしないの?」と疑問に感じたり、イライラすることになります。
相手を受け入れられなくなり、どんなことにもイライラするようになってしまう。
当たり前基準を高めて広げるということは、様々な人の考え方や価値観を受け止めることにも繋がり、寛容さが高まっていくことに繋がります。
当たり前基準やマナーや常識だと思うことに関しては、全ての人がバラバラです。
その中で、周りからの期待を正しくキャッチしながら日々を過ごせる人こそ、「この人なら任せられるか」「この人ならチャンスを与えてもいいか」と思われる人になれるんです。
そうすれば、無理なく周りとうまく付き合えるようになるはずだし、周りとうまく付き合えるようになれば、生きやすさは上がっていく。
自己啓発的な自己成長は、自分と向き合いながらいろんな考え方を知る必要があります。
自分の心と向き合いながら他の人の考え方や価値観に触れると、今まで当たり前だと思っていたことが「これは当たり前じゃない」と感じることも増えてくるはずです。
そう感じることができたら、いろんな人の当たり前を許容できるようになるはず。
自分でコントロールできないことに視点を当てても、自分だけではどうにもできないんだから、ストレスを感じるだけです。
そうなると、「生きにくいなぁ」と感じることが増えます。
自分でコントロールできることに視点を当てて日々を過ごすだけで、生きやすさが上がる可能性があります。
自分でコントロールできることの中にも、手をつけていないことや、まだ改善できることが転がっているかもしれないので、まずはそこから着手しましょう。
当たり前の基準を広げたり高めることは、生きやすさを向上させるためにやれることの1つです。
「自身の当たり前に縛られているのがもったいない」という話をします。
例えば、とあるパパが掃除・洗濯・洗い物・ご飯作り・子どもと公園に行くなどのことをやると、「すごいねそんなにやって」と言う人がいます。
そのパパの家庭は、父親がサラリーマンで母親が専業主婦だったので、上記のことはママがやるような家庭で育ってきました。
それがそのパパとしての常識だったのかもしれません。
ただ、その常識を壊して、「ママがやることが当たり前じゃない」となった瞬間に、「これはこう」と単純にパズルを当て込まない視点が生まれ、柔軟な思考を身につけることができました。
結果的に、生きやすさが増したという話です。
「これはこう」という当て込みは、時にストレスを生み、生きにくさを感じさせてしまいます。
上記の例だと、例えば、ママが疲れて家事をやれない状況になったら、「なんでやらないんだ」とパパは怒るかもしれない。
怒らないでさ、ママがやらないならパパがやればいいんですよ。
むしろ、それをパパの役割にしちゃえばいいんです。「ママがやらないからパパがやる」というのは受動的だから、「(誰に言われたからじゃなくて)そもそもパパがやる」という能動的な姿勢で過ごせばいいんです。
自分の中での常識は、これまでの経験の中で身につくものです。
だから、自分が経験してないことに対しては、「それは非常識だ」と判断してしまいがち。
だけど、そんな狭い判断の仕方をしていたら、世の中のほぼ全てのことが非常識になってしまいます。
だって、自分が経験してないことの方がたくさんあるんだから。
「これが常識だ」と思うことは全然いいから、その常識を壊して、いろんな視点を持ったり、価値観を取り入れたりすると、とても生きやすくなります。
上記に紹介したパパの話ですが、周りのママから「そんなにやってすごいね」「うちではあり得ない」という言葉をかけられるようです。
でも、このパパからしたら、「えっ、別にそんな特別なことじゃないですけど」という感じになり、むしろそのママたちが、「パパはこうだから」と諦めてることに違和感を感じたようです。
上司と部下の関係における例も考えてみましょう。
部下が上司の期待していない言動をした時や、指導してもなかなか修正ができない場合、上司が部下に対して「仕方ないよな」で済ませるのか、期待をしっかりと伝えて修正するまで根気強く関わるのか。
部下としても、「自分はまだ未熟だから仕方ない」という常識を持っているかもしれないけど、その常識を壊して「部下とか関係なくプロのビジネスパーソンとして過ごさなきゃな」と思えるかどうか。
部下自身が自分を常識で縛り付けていることもあるし、上司が無意識のうちに上司の常識に部下を縛り付けていることもあるわけです。
自分の中で、無意識的に「これはこう」と思っていることと向き合ってみる。
そして、意識的に「これはこう」と思っていることとも向き合ってみる。
その決めつけが、自分の生きにくさの原因なら、自分の常識によって自分を苦しめているということです。
だったら、その常識を壊すことに意識を傾けてみてほしいです。
すごく苦しそうに大変そうに生きている人と出会うと、「それって自分で自分を苦しめてるだけじゃん」と思うことがあります。
捉え方によって状況は変わるのに、自分の常識を正当化して、それは仕方ないと割り切っている。
自分でコントロールできる領域なのに、コントロールできないと決めつけているんです。
自分の常識を自分で壊す。
これは、誰かにキッカケを与えてもらう必要はあるかもしれないけど、実行するかしないかを決めるのは自分です。
イライラした、ムカついた、悲しくなった、つらくなった、嫉妬した、などのマイナスな感情や状態。・・・嬉しくなった、笑顔になった、喜んだ、前向きになれた、などのプラスな感情や状態。
日々の中で僕たちは、いろんなことを考えて、いろんな感情を持ち、いろんな状態になります。
これを事象として捉えた時に、その事象から目を背けたくなる時があります。
マイナスな状態や感情になったら、その事象から目を背けて、別のことに視点を当てることで自分を救う。
「こっちがこうでつらいけど、あっちはこうだから大丈夫」という感じで、何かのマイナスを別の何かで補おうとする感じ。
こうすればマイナスを補うことができるから、解決するかもしれないけど、その解決は一時的な解決になるので、マイナスな何かを解決したわけではないということ。
もし、そのマイナスな状態や感情を生む事象が、自身の生活から切り離せないとしたら、そこから目を背けるのではなく、「なんでマイナスな状態や感情になるんだろう?」という問いを立てて、あえてマイナスと向き合う時間を取った方がいいでしょう。
そうしないと、苦しくなっちゃいます。
事象に目を向けて、その事象に対して言葉を投げるのではなく、事象に目を向けてから「なぜ?」を整理して、「なぜ?」に対して出てきたものに対して言葉を投げるんです。
そうすると、伝えられた側も理解できるし、改善行動を起こしやすくなります。
「なぜ?」という問いを立てると、すんなり答えられない人が多い印象があります。
「そんなこと考えたことがなかったです」と返されることも少なくありません。
自身の状態や感情に対して「なぜ?」を考えるというのは、「自分のことを理解する」ということです。
「自分のことは自分が1番わかってる」と言ってる人でも、なんでその状態になるのか、なんでその感情が生まれるのか、ということを説明できる人は多くないでしょう。
自分の状態や感情は自分で決められます。
「なんとなくそうなった」ではなくて、「なんでそうなったのか?」を説明できるようになれば、自分をコントロールしやすくなるし、意思決定もしやすくなるはず。
マイナスをマイナスにしたままで、他のプラスで補うことも大切だけど、マイナス自体をプラスに変換できるようになれば、他の何かに頼ることなく、マイナスから目を背けることなく、自分の人生をプラスに向かわせることができます。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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