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全体最適を考えて心をラクにする

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

全体最適とは?部分最適とは?

組織づくりや自身のキャリア構築の観点で、全体最適と部分最適について考えることが多いです。

わかりやすい記事があったので、抜粋して紹介します。

部分最適とは「特定の問題に対してある一部分のみが最適化されている状態」を指します。企業を1人の人間だと仮定すると手・足・目・鼻・口・耳といった機能が、組織の各部門に相当します。それぞれの機能には明確かつ違った役割があり、それぞれをフル活用することで人間は生活できています。
部分最適とはつまり、それらの機能のうちどれか1つだけが十分に機能している状態だったり、あるいはそれぞれが個別の状況で能力を発揮できるという状態になります。
たとえば「ボールを蹴る」という1つの動作では、足はボールを蹴るために軸足を踏み込んで蹴り足を振り上げ、手は遠心力を生むために大きく回し、目はボールを正確に捉えるために蹴り位置をしっかりと見つめます。
部分最適な状態では、足か手か、目かのいずれかだけが「ボールを蹴る」という動作に最適化されており、その他は機能していないことになります。あるいは、それぞれが役割を遂行しているかにもかかわらず、上手く連携が取れないがために最終的な結果(ボールを蹴る)が悪い方向に向かう状態とも言えます。
これとは反対に、全体最適とはすべての機能が1つの動作を起こすために最適化され、かつそれぞれの機能がシームレスに連携が取れている状態を指します。
軸足を踏み込んで腕を振り上げるタイミング、蹴り足を振り上げながら体をひねり大きな力を生むタイミング、ボールの蹴り位置をしっかりと捉えるための視線、これら1つ1つの機能と行動がパーフェクトに連携したとき、初めて結果(ボールを蹴る)が良い方向へと進みます。
企業の話で言えば、営業部門や経理部門といった特定の部門だけが高いパフォーマンスを発揮しているという状態だったり、各部門のパフォーマンスは悪くないものの明らかな連携不足で十分な結果を得られていない状態が部分最適。
逆に各部門のパフォーマンスが高いのはもちろんシームレスな連携によって期待以上の結果を得られている状態が全体最適ということになります。

組織変革を考えるにあたって、RELATIONSの代表が書かれたnoteを紹介します。

組織を変えていく上で参考になるnoteです。

2017年頃は私自身の課題も起因し、組織的な部分最適を生み出してしまっていました。実際に離職率も30%近くまで上昇しておりました。
(中略)
この免疫マップから分かるのは、その根底にあるのは、「嫌われたくない」「人間関係の破綻を避ける」という個人の価値観・パラダイムです。組織が本来すべき全体最適な意思決定と自分の大事にしたい価値観が衝突するようになり、次第に組織課題が噴出していったという構図です。
面白いのが、自分として大事にしたい価値観を守ろうとすればするほど、自分が生み出したい組織とかけ離れていくという現実です。
私で言えば、本当に一緒に働きたかったメンバーが結果として離れていくことになったり、大事な意思決定を避けることで本来一番大事にすべきメンバーからの信頼を失うことにつながったことです。

全体最適の必要性を判断できる、わかりやすい言語化。

部分最適による事業強化は売上・利益の向上において、一定の成果を得られましたが、企業の強みを活かすための本社機能の弱体化も同時に招いてしまいました。
今後は技術革新により、顧客・消費者のニーズがさらに多様化・複雑化することで、企業・組織全体の価値創出が重視されるため、今後も全体最適への移行が加速していくと予想されます。
そのため、経営改革を担う経営者や管理者にとって、全体最適の知識は必須といえます。

全体最適化の方法として、要点がわかりやすくまとまっています。

全体最適化の方法を公開
→要点は「CSF を特定し、集中管理する」こと
1.全体の『目的』を明確にする
2.『CSF』を特定する
3.CSF の既存能力を最大限活用する
4.CSF 以外を CSF の処理能力に従属させる
5.CSF の処理能力を向上させる
6.新しい CSF に注意する最も効果的に能力を向上させる方法が、「『最大制約要因』の改善」です。
※最大制約要因:CLF(Critical Limiting Factor)

何かを変えようとする時に、部分最適の視点の方がラクなんですよね。

変化がわかりやすいし、巻き込む対象が少ない分、自分でコントロールしやすいから。

だからといって、狭い視野で自分のコントロールしやすい範囲だけを動かしていくと、素晴らしい歯車単体が出来上がるかもしれませんが、それぞれの歯車が噛み合って回転していくかでいうと、必ずしもそうではない。

チームスポーツと一緒・・・例えばサッカー。

得点力がないからといって、強力なフォワードを前線に置いたとしても、チームがうまく回るか?・・・そうとは限らない。

規模は違うけど、考え方としては、僕の前職である建築構造設計も一緒。

ある箇所の部材を決定していく時に、その箇所だけを見たら最適な部材だったとしても、建物全体を見た時にはバランスが崩れていて、最適化されていないことも多々ありました(設計段階で)。

そういう意味では、部分だけでなく全体を見渡しながら最適化を求める視点というのは、前職時代から養われていたのかもしれません。

自分のキャリアも同じことです。

今の自分にとってベストな選択肢だと判断しても、それは未来を見据えた時に最適にならないこともある。

部分を見ながら全体を見て、全体を見ながら部分を見る・・・この繰り返しです。

「今が良ければいい」という人は、『今』を部分最適として捉えがちですが、本当にそのやり方で『より良い今』を実現できるのか。

過去と未来を捉えた上で『今』を捉えることで、『より良い今』を過ごせるようになると、僕は思うんです。

それは、自分の体験からもそうですし、キャリア面談を通して感じることでもあります。

「今を部分的に捉えているから悩んでいる」ということに気づいて、過去と未来を捉えた上で今を捉えることにより、心がラクになったという人もいます。

全体最適というのは、結果的に部分最適を生み出すんだと思います。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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