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いきなり理想は掴めない

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

やりたい仕事があって、それが本当にやりたい仕事なのかを判断するために、自分の時間をどう使うか。

自身が所属している環境や周囲との関係性(信頼関係や尊敬関係)によって、『やりたいことを掴み取るためにすべきこと』は変わってきます。

それは、所属している組織の制度や仕組み(「この仕事をやる為にはこういう資格や経験、申請やプレゼンが必要です」とか)の影響もあるし、文化や風土にもよるから。

やりたい仕事をやるための立候補制度などを用意している会社もあるようです。

あとは、周囲との関係性(信頼関係や尊敬関係)も大切です。

「これをやりたい!」と言って「やってみろ!」と無条件に言われる状況もあるかもしれませんが、そんな甘くないことが多いはず。

任せる人と任せられる人との間に信頼関係がないと、「やっていいよ」という返事は得られません。

話は変わりますが、やりたい仕事があったとして、それって本当に自分がやりたい仕事なのかを判断するためにも時間を使ってほしい。

「やりたい」という気持ちが生まれる背景には、その仕事と自分を突き合わせた時に、自分が心地良い状態ややりがいを感じられる状態があるんだと思います。

その他にも、自身が求めている外的報酬(給与や福利厚生など)を得られるという理由もあるかもしれませんが、少なくとも、マイナスな状態をイメージして「やりたい」とは思わないはず。

だから、「やりたい」と思った仕事が自分にとって本当にやりたい仕事なのかどうかを判断するために、客観的な視点を持った方がいい。

もしかすると、その仕事の全ての側面を見れておらず、自分にとって都合の良い側面しか見ていない可能性があります。

「やりたい」と思うと、そこにエネルギーが注がれるので、日々の活力になることは間違いありませんが、自分にとって都合の良い側面だけを見て「やりたい」と思っていたら、期待が外れたことによって、そのエネルギーが失われるかもしれない。

ただ、盲目になっていて、客観的な視点が持ててない人でも、「今の自分には見えていない側面もあって、そこに遭遇した時でも、このエネルギーはなくならない!」という強い意志を持っていれば、それでいいんです。

キャリア面談をしていて思うのは、「やりたいと思っていてやってみたんですけど、合わなくて辞めました」という人が非常に多いということ。

そのたびに、「それって本当にやりたかったの?」と思うんです。

だから、やりたいと思っている仕事をやっている人から話を聞いたり、やりたいと思っている仕事を体験したりして、「やりたい」という気持ちを確かめましょう。

体感してみないとわからないこともあるので、最終的には『やりたいことをやるためには、やりたくないことをやる必要性』は出てきますから、その時に「やっぱりやめよー」と簡単に逃げ出さないように。

僕の意見としては、就活を開始して「どんな仕事に就こうかな」と考え始める段階では、「やりたい」という気持ちを起点にした仕事探しはオススメしません。

以下の本に、わかりやすい説明がありましたので引用します。

章タイトル:プロセスエコノミーの弊害
「Will」「Can」「Must」の順番を変えない

上司から「新人はとりあえずこれをやっておけ」と仕事をあてがわれ、なんだかよくわからないままノルマをこなす(Must)。
経験を積むうちに得意分野が生まれてくる(Can)。
「なかなかやるじゃないか」とホメられ、「君にやってほしいんだけど」と仕事を頼まれたり、自分の意思で企画書を通してやりたいことをやる(Will)。
「Must」→「Can」→「Will」の順番で階段を登るのが一般的な形です。
しかしながら今はSNSを眺めていても、書店に行っても「好きなことで生きていこう」「やりたいことを見つけよう」という言葉にあふれています。
「やりたい」(Will)ばかりが目につきます。
実際に最初から「Will」の仕事ができている人なんて、世の中に一握りしかいません。
「こんな仕事はやりたくないけど、生活のために仕方なくやっているのだ」というMust(やらなければならない仕事)に携わっている人が大半です。
テレビやネットで楽しそうに活躍している人は最初から「Will」に出会いひた走っているように見えます。
でもそういう見方をすると、彼らの実像を見誤ってしまうのです。
たとえば西野亮廣さんが、どれだけ根を詰めて毎日絵を描きまくっているか。
絵本を1冊でも多く売るために、腱鞘炎になりそうな勢いでどれだけ大量のサインを書きまくっているか。
「西野さんはやりたいことが爆発していて羨ましいな」と見えるかもしれませんが、彼は「Must」「Can」の仕事を誰よりもこなしたうえで、自分がやりたい「Will」をやっているのです。
「Will」だけでラクして稼げる人はいません。
「私にはまだWillが見つかっていません」というのも全然問題ありません。
誰かの「Must」を手伝って埋め合わせしているうちに、おのずと「Can」の仕事が見つかります。
「Can」が増えていくうちに、やがて自分だけの「Will」に出合えれば、それでいいのです。
焦って自己承認欲求に走り、身の丈に合わない誰かの「Will」を借り物にするのはやめましょう。
「Must」や「Can」の順番を間違えず、色々なことをとにかくやってみる。
そうすれば自分らしいやりたいことが見つかるはずです。

本気でやりたいと思うならそれなりの投資が必要だし、心からやりたいことを見つけて決めるには、できることを増やして自分らしさを発揮しながらやれる「やりたい仕事」を見つけていく必要があります。

「やりたいことをやりたい」と思うのであれば、やりたいことをやってる自分と今の自分を正確に認識して、ギャップを可視化して、確実に着実に埋めていくしかありません。

道半ばで諦めたとしても、それは誰の責任でもない、自分自身の責任です。

個人的には、「Will」「Can」「Must」の話をしていく中で大切なのは、精神的成長(心の成長)だと思っています(技術的成長も大切だけど)。

精神的な成長があるからこそ、理想に向かう自分を鼓舞できたり、進むべき道に戻してくれると思うので。

長期的な視点を失って短期的な視点だけで決断をしていくと、いつまで経っても理想には辿り着けない。

いつしか「理想なんて掲げたって」という諦めが生まれる。

いきなり理想は掴めません。

目の前のことをコツコツと積み重ねた先に、自分が「やりたい」と思える場所に到達できる。

やりたいことがある人は、「やりたい」と思っているその気持ちはどのレベルの覚悟感と意志で構成されているのか考えてみましょう。

上述したように、「やりたい」という気持ちはエネルギーを生み出すので、大切にしてほしいのは間違いない。

ただ、本当に自分が心の底からやりたいと思える仕事と出会える人って一握りだと思っています。

🔸「やりたい」という気持ちを持って、そのやりたい仕事を掴み取ろうとしているはずなのに、自分のお金も時間も投資しないで、今の自分がやるべきことだけをやっている。
🔸「やりたい」という気持ちを持って、そのやりたい仕事を掴み取ったはずなのに、自己研鑽も自己啓発もしないで与えられたことだけをやっている。

・・・これじゃあダメですよね。

「やりたい」には、誰にも止められないはずのエネルギーが秘められているに。

なので、「それって本当にやりたいの?」という問いを自分に立ててみることをオススメします。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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