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4人の先輩に質問した話 3人目

3人目は学生時代の歳の近い先輩。一緒に研究室生活をした期間が長いので、志向や得意分野は比較的良く存じ上げていて、私のことも良く知っていただいている方。近しい方なのでプライベートなことを伺うことに少しどぎまぎした。

仕事内容:
第一子妊娠前の仕事:実験
妊娠後の仕事:実験
復職後の仕事:分析、実験関係のドキュメンテーション

実は入社後の仕事も今の仕事もこのとき聞くのが初めてでした。

元々の仕事と、妊娠が分かってからの仕事は?

実験業務→実験業務。特に何も変えなかった。溶媒を自分の手でジャバジャバ使うような仕事から、機械がやってくれるような仕事に移ったあとだったのもあり、さほど抵抗はなかった。

周りにはいつどんな感じで報告したか?

まず直属の上司。実験以外に移ることも打診されたが、上記のこともあり据え置き。その後、同じテーマのメンバー、同じフロアの同期、と、自分が協力を依頼したい方を中心に少しずつ伝えていった。協力とは具体的には重いものを持ち上げるとか。

重いものはどこまで気にした?

ガロン瓶すら持ってもらっていた(笑) そこらへんにいる同期を捕まえていた。
補足:ガロン瓶 = 3 Lの試薬瓶。溶媒の多くは水より比重が軽いので、瓶と合わせて4 kgないと思うので、実験室で持つものの中ではかなり軽いものな気はする。

立ち仕事は?

上記のように、機械が実験をしてくれる仕事の仕込みがメインだったのでさほど。また、業務比重の何割かはドキュメンテーションだったのもあり、立ちっぱなしではなかったので気にならなかった。

復職後の働き方は?

0歳で預けて時短。もうすぐフルタイムに戻すか考え中。実験室でする仕事かつ時間の融通がつけやすい仕事ということで、分析と結果まとめを主にしている。上司からは、とある技術分野(先輩や私のバックグラウンド)のブレインをやってみないかと打診いただいているが、下駄を履かせてもらったと思われそうで気が引けるところもあり、悩んでいる。上司からは、会社としては若手登用・女性登用したいのでwin、あなたもやりたい仕事で活躍できるならばwin、win-winなので心置きなく乗っかればよいと言ってもらっているが…悩み中。

時間の融通など仕事の希望は自分から伝えた?

伝えた。やはり帰宅時間は決まっているし、子どもが熱を出すこともあるし、前と同じようにゴリゴリには働けない。でも仕事は諦めたくなかったので、相談した。結果、産休前のドキュメンテーション系の仕事を継続+自分の都合で進めやすい分析系業務に新アサイン、で今に至る。
正直、バリバリ実験している人が羨ましいときはあるし、ブランクでの衰えは感じるし、周りに同じ状況を経験した人はいないし(出産・復職後の女性の先輩が部署にいない)、沢山融通してもらっているのが心苦しいときもある。

話を聞いて私(まりお)が悩んでいることと一緒でびっくりした。会社が違えど同じ状況のよう。私の部署で歳の近い先輩が複数人いるが、出産・復職後を考えデスクワーク系の仕事に移った。頭で考えるとそちらの方が「賢い」選択なのかな、と思ってしまうが、心は実験したい。

今後のキャリア、悩んでいる!相談に乗っていられる立場じゃない(笑) むしろ一緒に悩みたい。 
実験したい、分かる。一方で、自分はドキュメンテーションも嫌いじゃないことに気づいた。そちらでもう少し経験を深めるのも良いかなと思っている。いずれにせよ仕事との比重は難しい。家も子どもも大事にしたいし。なので、「やりたい」仕事を工夫してやるのがよいようには思う。


オンライン会議でこんなに打ち解けられるとはありがたかった…先輩のキャラクターの為せる技。
過去に話を伺った方々はある程度実績を積んだあとの先輩方だったが、今回は歳の近い先輩だったため、キャリアに対する迷い方がとても参考になった。等身大の意見を聞けたなと。
同業他社といえど状況が変わらないというのも学び。安易に同業他社への転職とか考えても意味ないなと思えたのは地味に大きかった。(上司はこの方の方がキレ者な気がして羨ましかったが…)
この先選ぶ仕事は変わってくるかもしれないが、ある意味開拓する者同士なので、手探りしつつ情報交換していきたいなと思った。

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