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夫が妻の言うことを聞かない訳

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突然だが、私の出産の話。

第一子のトラは、初めてで緊張した割には安産だった。予定日の2週間以上前に教科書に書いてあった通りの陣痛が始まり、少しずつ痛みの間隔が縮まり、タクシーで病院へ行き、分娩室に直行。6時間ほどで生まれた。

出産は当然猛烈に痛かったが、生まれてすぐに抱っこさせてくれたし、翌日から同室になった。

しかし次男タツの時のほうが予想外に難航した。

二度目だったので油断していた。

予定日を過ぎても生まれる気配がなく、やっと来た陣痛も鈍く、間隔が伸びたり縮まったりを繰り返し、陣痛が起こると、つまり赤ちゃんが降りてこようとすると赤ちゃんの心拍が弱くなるという状態だったようで、モニターを見ている助産師さんがバタバタと入っては出ていく、を何度も繰り返した。

朝になって産科の医師が到着してすぐ、帝王切開が決まった。家にいる長男のお世話の時間で夫の到着は遅れた。

どうもへその緒が赤ちゃんの首に巻き付いていたようで、切るしかないと言われた。私はもう苦しいだけなので、なんでもいいから早く産みたい、とすぐに寝ながら同意書にサインした。

スタッフが何人いたのかもさっぱりわからないまま四方八方から手が出て来て、手術室へ運ばれた。麻酔を経てタツは無事生まれ、全身紫色だったが無事だった。

手術の類が未経験だったので、そういう意味での怖さがあった。しかし手術自体は、生まれるまで5分、生まれてから傷の縫合に30分くらいの短時間のもので、背中から麻酔を打たれているので当然痛みもない。

タツも元気そうだし、やっと重いお腹から解放されてホッとした。帝王切開の場合は確か3日間ほど親子同室が免除される。ひとり目の時に同室は経験しているし、これから先眠れない日が続くことはわかっていたので、同室じゃないことに若干安堵すらしていた。

しかし甘かった。

なぜ同室じゃないかと言うと、ほぼ動けないからだ。当たり前か。手術だったのだ。実際にお腹を切り、臓器を切り、縫い付けたばかりなのだ。ベッドから動けない3日間が、親子同室よりもずっと辛かった。

トラを保育園に送り届けた夫が病院に着いたのは、タツが生まれた直後くらいだったか。私が病室に着くと夫がいて、タツを抱っこした写真(助産師さんに撮ってもらった)を見せてくれた。それくらいのタイミングから始まった。

出産とは違う痛み。

お腹の傷の痛みだ。子宮なのか皮膚なのかはわからない。でもとにかく下腹部が脈打っていて、傷に血が集まっているのがわかった。寝ながら見下ろすと、布団の上からでも脈打っていることがわかるほどだった。

とにかく痛い。痛い痛い。

痛みには強いと思っていたが、耐えられなかった。ベッドの柵を握ってみたが、当然痛みが和らぐわけはなく、「痛い」という声すら出ない。


経膣出産も当然痛かったが、目的のない、終わりが見えない痛みのほうが、私には耐えがたかった。

これは無理だ。耐えられない。

人生最大の痛み。まさにそんな感じ。今思い出しても寒気がする。


ナースコールを押し、来てくれた助産師さんに伝える。

「い、いたみどめって・・・ありますか・・・?」

「あ~、やっぱ痛いか~、そうよね~。緊急だったから、普通の計画帝王切開には使う強い痛み止めを使えなかったから。我慢できなそう?さっき強めのロキソニンは飲んでるんだけど。」

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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