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『1%セントの努力』を読んで。

なにもしていないわけ、じゃあない。

匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設した、ひろゆき氏。そんなひろゆきさんは、はたから見ると、マイペースで働かずに生きているように見える。

けれども、よくよく考えてみると、ひろゆきさんは「まじめ」である。

あたりまえに、断られる。

「ひろゆきさんみたいに、頭の良い人だったら、最初からうまくやってたんでしょ?」そんな風に言う人も少なからずいる。

けれども、かれは「ふつうのひと」と同じように自分が始めたビジネスで「断られる続ける経験」をしている。

具体的なエピソードとして、以下の文章を引用したい。

「いま、実績を持っているか?」 それを自分に問うてみよう。僕だって、最初は提案して断られて、提案して断られて、ということを何度も繰り返した。その部分に嘘はつかない。 ただ、歯を食いしばって痛みに耐えながらやったわけではない。好奇心が先にあって、すべての経営者のパターンを網羅するつもりで臨んだ。 徐々に、現場がラクになることより、ラクに儲かる方法を経営者側が好むことがわかってくる。 どこに問題点があって、どこを詰めればいいのか。 その勘所を探る過程を楽しめる

断られることに目をむけず、改善していく過程を楽しむ。ひろゆきさんは、あきらめず行動をつづけて、勘所をつかみ、じぶんのビジネスを広げていった。「努力しないという印象」とは裏腹に、ある種「正攻法」を繰り広げ、ビジネスで成功を収めるようになったのである。

結局は、こまめにやりたいことを続ける。

昨今、ひろゆきさんの本が書店に並び、ベストセラーになっている。過去にそこまで著作が多くなかったひろゆきさんが、「なぜ本を大量に出版するようになったのか?」

その答えは、かれの「公式YouTubeチャンネル」にある。不定期で彼は、視聴者からのコメントに対し、フリートークを繰り広げゆYouTube動画を公式アカウントにアップロードしており、編集者がそれに目を付けた。

ひろゆきさんは、あとがきかまえがきしかかかず、彼のYouTubeでの主張を出版社の編集者がまとめる。こんな手法で彼は、本をたくさん出版し、ベストセラーを生み出している。

これは、彼が「まめに」動画を投稿しているから、編集者の目に留まったのだ。多い時では1週間に複数回1時間以上のトーク動画をあげるなど、マイペースかつコンスタントにやっている点に注目したい。

ひろゆきさんをみて、「楽して成功したい」と思う人も多いだろう。けれども、かれが実際にやっていることは、やりたいこと/やってみたいことを、可能な限り続けるという、「1%の努力」なのである。続けるという行為そのものが、多くの人々にとって、難しいが、かれはそれをやってのける。

じぶんの好きなこと、やりたいことに「まじめにコンスタント」という姿勢を取り入れたら、人生はなかなか面白いかもしれない。


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