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人間関係に量ではなく質をもとめるなら。#WORKING FOREVER31

学生時代に先輩から教えていただき、ずっと心にとめてきている熟語があります。それは「邂逅」(思いがけずして出会うこと、巡り合い)です。

ただ、その言葉を知った当時は意味があまり理解できずにいました。

「人脈って大切」、という言葉を今までに、何度も耳にしてきました。そこで私はやみくもに1度でもお会いして直接話をしたことのある人とFacebookなどのSNSを交換していたことがありました。「友だち」をどれくらいまで増やせるか躍起になっていたのです。しかし今となってはフィードの投稿に「あれ、この方、どなた、、?」という方もたまにいらっしゃるように。それがむしろ息苦しくなり、今では量よりも質を重視していきたいと思うようになりました。

さて、私は会社員をする傍ら、クリエイターやアーティストという形で表現の活動を本格的にしていきたいと思っています。週末はたいてい学校に通ったり、アトリエに行ったり、インスピレーションを求めて外へ出かけます。新しい人との機会に恵まれやすいのはやはり「イベント」です。すごく共鳴できそうなバイブスを感じることもあれば、もちろんそうではないこともあります。しかし、SNSを交換するときは「あ、この人ときっと合う!」と直感に従うようになりました。

最近、「断捨離」や「モノを持たないシンプルな生活」などが注目されていますが、人脈づくりもそれに例外なく当てはまっていると思います。今後またご一緒する機会や、深い関係にならなさそうな人とは無理につながりに行く必要はない。今あるご縁や、これからきっと深まるであろうご縁を大切にしていきたい。

そう思うようになってから、出席するイベントが厳選されていくようになり、そこで繋がった人は意外にも複数人共通の友人がいたりして、「つながるべくして、今、巡り合った」という感覚が強くなりました。

「邂逅」

教えてもらった当時は場数や量にしか視点を当てていませんでした。
だから、「なんだか難しい言葉だな」という程度でしか解釈ができませんでした。しかし今は数が減っても細胞レベルでのトキメキや、今後わくわくする未来を協奏できるような予感のする方々との巡り合わせを通して、やっと数年越しに意味がわかってきたような気がします。

人は生まれながらにして、平等ではありません。寿命も、生まれ育つ環境も、才能も異なります。でも1日にあてられた時間、24時間は全員一緒です。だからこそ、それぞれが各々に合った持ち場で、波長の合う人と、イキイキのびのびと生きることができたらいいと思うのです。そこできっと「自分とは何者なのか?」という永遠の問いにぶち当たるとは思うのですが、迷いながら、でも自分が思う「スキ!」を大切に小さく始めることが、きっと巡り合わせの始まりなのだと思います。

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