見出し画像

「どんな自分でも」受け入れられるようになるには #パレット2

「あー、なんで伝わらないかなー」
昨年の夏、1か月の間に仕事で大きなため息とともに何度となくこの言葉を浴びました。
言葉を浴びる度に心の中で何かが崩れていく感じになったのを覚えています。リモートワークになり、オンラインで2人きり。逃げ場がなく、激しく落ち込んでいました。
この案件以外は円滑に回せている業務も一方であるのに、夏が終わる頃には「自分の何もかもが欠陥だらけなのかも」と、同僚や上司に何を言われても琴線に触れてしまい、「無理です。自信ないです。わかりません。できません。すいません。」と涙を流してしまう日々でした。
そんな中でも育児は待ってくれません。自分の自尊心が傷つけられようが、仕事でうまくいってなかろうが、子どもたちの前では笑顔あふれる、頼れる母親でいなくては、と思っていました・・・いや、思っていたかったんです。
「仕事での情けない自分」と、「頼られる母親」と、どんどんギャップが広がっていき、息がしづらい感覚になっていきました。
ーーー
第2回目の今回は、自己肯定感の低かった私が自分を変えたい!と始めた小さな習慣について書いていきたいと思います。


意図せず「逃げる」自分と向き合おうとしたきっかけ

この頃とにかく思っていたのは、「活躍しなくては」「自分の名前で活動できるようにならなければ」という焦燥感でした。焦燥感、なんて言っていますが、それは一般的に言う「逃げ」です。この場所でうまく自分の力を発揮できないのなら去るしかない。SNSを見ると周囲のキラキラ輝く自立して個人で仕事をする人たち。会社員じゃなくなっても生きていけるようにならなきゃいけない。もともと人のサポートをするのが好きだからそういう仕事をしたいな。よし。そうなるためにはあれもしなきゃ、これもしなきゃ・・・・・・。焦りが募ります。そんな中、自分の名前で活躍したいのだと考えを話をしていた時にある方に言われた一言に衝撃が走ります。


「自分のことを受け入れていないのに誰かのためにと目を向けても良くないと思う。嫌な自分を消化するために誰かを幸せにしようとしてもうまくいかないよ。まずはどんな自分でも受け入れられるようにならきゃ。」(要約しています、あしからず)

なるほど。
確かに。
そっか。
自分自身のこと、好きになってあげられていないのに、自分の中の「土台」がしっかりしていないのに、人をサポートしたいなんて、人を幸せにしたいなんて、できるわけないよね――と、ものすごく納得したのです。(この時は「ドーン!」と後頭部を打たれた衝撃をうけましたが、苦笑)

自分自身を否定されているわけではない ~物事を「分解」して考えること

その日から半年間、無我夢中でやったこと。それは、「どんな自分も受け入れられるように努力する」ということでした。

うまくいったことはもちろんのこと、他人から言われた言葉に傷つく自分も、それによって「このやろう!」と思う自分も、全て一度「そうそう。こう思っちゃうよね。大丈夫、大丈夫」と心で全肯定してあげること。つまり、「自分を好きになる」という自己肯定の最初の一歩です。


この取り組みは、ある方に教わってやってみたのですが、実は最初「そんなことしてもねぇ・・・」と懐疑的でした。でも、だんだん心の持ちようが変わっていったのです。


このステップの次に実施したのは、「物事を分解して考える」こと。
今まではミスをしたり、思うようにいかない時に他人からかけられた言葉を120%自分で受け止めてしまい、「あぁ、なんてダメな自分なんだ・・・」と「全自分」が、「全落ち込み」していたのです。
他人から批判をされたりしても、その言葉を感情で受け止めず、まずは冷静になること。その批判を自分自身の人間性やスキルなどを否定されたと捉えるのではなく、批判された「事象」だけにフォーカスするようにしていきました。


例えば、企画書を担当の意図と違うように書いてしまい「だめじゃん」と言われたとします。今までは「だめじゃん=私はダメなやつ」と捉えてしまって落ち込んでしまいました。しかし今は、「『担当の意図と同じように企画書を書けなかったこと』はダメだったな、もうちょっとヒアリングが必要だったな、この部分は改善しよう。」と、「言われた事象」と「自分自身」をつなげずに完全に切り分けて考えられるようにしていったのです。これは私にとっては大きな大きな前進でした。
分解してとらえることで、次への改善点が見えてきて、落ち込むよりも先に「改善するために取り組むべきこと」にマインドをフォーカスすることができるようになりました。


①どんな自分も受け入れて「大丈夫」と肯定をする
②他人から批判された際にも「事象」と「自分自身」を切り離して捉える


これを私の場合は約半年間。来る日も来る日も心掛けて実施していきました。驚くことに半年も経つと習慣化して、自然とできるようになったのです。時間はかかりましたが、「自分を肯定する」ことができるようになってきて、そして自分のことを以前より少し好きになりました。


習慣化したとはいえ、まだまだ落ち込む時もたくさんあります。「どんな自分でも受け入れられる自分になるには」、道半ばです。でも、自己肯定感の低かったわたしが少しずつ変わり始めている実感があります。これからもこの小さな習慣を忘れずに過ごしていきたいと思います。

#パレット #習慣 #自己肯定 #分解

#Profile
あわが あい
PRコンサルタント/コミュニケーションデザイナー

画像1

テキサス州立大学ジャーナリズム学部PR学科卒業。大学卒業後、広報専門総合代理店に入社して社会人の洗礼を浴びる。入社以来ディレクション局にて医療系の広報活動から芸能イベントのプロモートなど幅広いPR案件に触れて経験を積む。2015年、2017年の出産を経て2018年12月に人材紹介会社の社外広報へ転職。2020年8月からPRコンサルタントとして活動開始。パラレルキャリアを突き進む2児の母。最近は禅や心理学、哲学に興味あり。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?