ボケとパンフォーカス

ミラーレス一眼カメラで撮影する理由のひとつにボケの表現があります。被写界深度の浅さを利用した表現方法で、ふんわりとしたエモい表現を演出することができます。逆にパンフォーカスとは、全体にフォーカスを合わせておくことをいい、被写界深度を深く設定することで可能となります。どちらも映像・写真表現にはかかせない演出方法となっています。

エモい感じを演出できるボケ

ボケ演出には玉ボケや前ボケなど様々な応用テクニックがあって独特なエモい表現をすることができます。ボケに関してましては様々な解説がネット界隈にありますので割愛しておきます。私がおすすめするのは前ボケです。比較的簡単にできて、インパクトある個性を持たせることができますので一枚・一カット撮っておくとアクセントとして使いやすいと思います。

パンフォーカスは写実的に映る

パンフォーカスは目を通して見える映像に近い、写実的に映す効果があります。テレビのニュース映像などでは、ボケの演出などはなく、しっかりとパンフォーカスが作られた映像が使われています。政治的話題や経済の話題、事件性のある話題など、客観的・写実的に伝えなければいけないニュース映像ではボケは使いにくい表現になっています。また、ドキュメンタリーっぽい作品やアーカイブ映像を制作する場合もパンフォーカスがメインになるかと思います。

ちなみにTV局で使用されているショルダータイプの大きなカメラはあらかじめ被写界深度が深く調整されています。つまりパンフォーカスで撮影できるようになっています。


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