10年以上変わらない理想の朝ごはん
こんにちは、HKRです。
いつもどおり(?)リラクゼーション系のことを書こうと思ったらふと #私の朝ごはん というワードが目に飛びこんできた。自分にとっての朝ごはんといえば“アレ”を瞬時に思い出す。昔どこかのブログで書いたものを加筆修正しつつnoteにも書いてみようと思う。
10年以上影響を受け続けている“朝ごはん”
僕がこの本を読んだのは、おそらく10年以上前だと思う。
その頃の僕(=HKR)は洋食屋でアルバイトをしているただのフリーターだった。午前10時開店から16時までの勤務で、その後はコンビニで17時から22時まで働いていた。
今でも住みついている古い賃貸アパートで一人暮らしをしながら、整体スクールへ通うための学費を稼ぐ毎日。その頃はアルバイトのほかに合気道の稽古と読書をする以外なにもすることはなかった。
とにかく頭に何か知識を入れていないと気が済まない、やや危うい青年だった。
小説やライトノベルなどの物語から哲学・ビジネス・自己啓発・サイエンス…ジャンルは問わずにとにかく図書館で借りて読みまくる。今となっては僕の血肉になっているかどうかもわからない雑多な知識は、僕の空白の時間を埋めるために必要なモノだったのかもしれない。
そんな時期に手にとった1冊が村上春樹さんの作品『アフターダーク』だった。
物語は深夜のファミレス「デニーズ」からスタートする。そこには分厚いハードカバーの本を熱心に読む1人の女性、浅井マリ。そこに入店してきた大きな黒い楽器ケースをもつ青年高橋が相席を(やや強引に?)申し出て、二人が話をする。
浅井マリと高橋との最初の雑談で、デニーズの食事メニューの話をする。チキンサラダ・かりかりに焼いたトースト・コーヒー……、僕(HKR)がどれも好きなものばかりだ。
(※村上春樹さんとジブリ映画の食事は、どうしてこうも食欲を刺激するのだろうか?誰か解明してほしい)
特に、この「かりかりに焼いたトースト」という表現が僕はすごく好きだ。当時働いていた洋食屋ではパンをトースターで焼いている時に聞こえてくる音が⋯
「かりかりかり(焼いている音)……チーン(トースターが鳴る音)」
___だった。
たぶん「かりかりに焼いたトースト」の文章表現と、現実の僕の五感の記憶がとても綺麗にリンクしたのであろう。僕はすごく気に入った。(※もちろん、“かりかりに焼いたトースト”の“かりかり“はパンの硬さを表しているのは承知している)どれくらい気に入ったかというと、この物語を読んでから近所のデニーズで朝食を摂るのが休日の楽しみになり、本書『アフターダーク』を読み終えてから10年経った今でも休日にはデニーズでモーニングセットのトーストを食べている、と聞けばどれだけ影響を受けたかがわかるだろうか?
(※デニーズHPより)
僕(HKR)が行くデニーズのトーストは、ほんのり焼けたキレイな色合いのトーストが出てくる。しかし、このトーストは高橋が望んでいる「かりかり感」はないだろう。いつか僕も「かりかりに焼いたトースト」に出会いたいものだ、と思う。
僕は次の休日も、その次の休日も、きっとデニーズでトーストを注文する。
いつか”かりかりに焼いたトースト”が僕のテーブルに運ばれてくることを、『アフターダーク』読了後の世界で僕は待ちわびている。
理想の朝ごはんを体現しているデニーズ
過去のブログで書いたものを一部加筆修正して書きましたが、あれから数年経った今でも近所のデニーズでモーニングセットを食べている。(※改装工事をしつつ30年近く運営しているらしい、スゴい)
ときどきパンケーキに浮気することもあるけど、ほぼトーストを選択している。他のファミレスでもトーストを食べてきましたが、今のところデニーズのモーニングセット(=トースト)が一番しっくりくる。スクランブルエッグにベーコン&ウインナー⋯なんとなく憧れていた献立がきれいに盛りつけられて出てくるのはいくつになっても童心を思い出させてくれる。
個人的にはもう少し焦げ目のついたトーストがほしいところだけど、黒焦げの部分は体には良くないだろうしクレームを言いつける人間もいるのかもしれない。その配慮があるからアッサリとした焼き方なんだろうと想像するが、いつか“かりかりに焼いたトースト”が出てきてほしいものだ。
村上春樹さんの『アフターダーク』とデニーズの宣伝みたいな文章になってしまったけれど、私(HKR)にとっての朝ごはんは、デニーズのスクランブルエッグモーニング+トーストである。
この一文を書くために今回noteを書きました。
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