97%断られる個人事業は厳しいのか
私は、人事を45歳で早期退職して、退職金を3年で失ったのち、現在50歳で個人事業をしています。現在、主業は組織コンサルタントをしてますが、そんな人は世の中にごまんといます。独立した当初は「大手っぽい!!」と言われ、全く仕事が取れませんでした。
「個人事業でどうやって食べているんですか」という問いに対し、
私の市場価値は3%なので、「月100社エントリーして、30社面接して、1社ゲットする」という仕事の取り方をしています。
と伝えると、
「やっぱ厳しいですね~。私にはできないですね」という反応が多いです。しかし、一緒にやっていくと「意外とできました!」という仲間も出てきましたので、結構本気になれば出来るもんだと思いまして、一度私が実践しているやり方をNOTEに纏めておこうかなと思いました。
①効率的に100社エントリーする
副業、専業、Indeed、ウォンテッドリー、いくらでもリソースはあるので、キーワードサーチで、充分量を一括エントリーします。
目標が月100社であると1週25社エントリーが目標値となりますが、その程度だと、慣れてくると1時間で可能です。私の場合月曜日の朝とかに決めてやってしまいます。
その際に、重視するのは効率性(心理的・時間的)です。日本には会社が367万社もあり、結局募集文面からニーズの真実はわからないので、少し強引ですが条件サーチ→全件エントリーが一番と思います。ムチャ熟慮し、エントリーした場合でも「落ちるのは落ちます」。
ここで自分の時間と気持ちを使うのはもったいないと考えます。
落選が重なると精神的ダメージから、エントリー前に考えすぎてエントリー量を減らしてまう(自らブレーキを踏み、チャレンジ量を減らしてしまう)ことがあります。それは一番避けたい状況です。エントリーしなければ可能性は0です。
とはいえ、人間ですので、やはり落選が続くと凹みます。そのため、耐性が出来るまではチャレンジを共感できる仲間がいた方が精神的にスムーズと思います。3~4カ月も経てば、落選する事自体はあまり気にならなくなるとは思います。
結論、事業は可能性と持続性なので「足を止めないこと」が一番大事です。
②非効率的に30社面接をする
100社エントリーすると私の場合30社程度「会ってもいいよ」と回答が来ます。
ここでのおススメは、全部面接することです。非効率ですが、不合格でも「関係性や知識を得られるメリットが充分量」あります。
私は、人事・組織関係で月30社を5カ月以上やっていますので、その界隈のビジネスについて「よく知ってますね~」と言われることがスゴく多くなりました。結果、不採用となった会社と3カ月を経てひょんなことから共創したり、HR系新規事業立ち上げに携わるきっかけになっています。やはり人とのご縁の多くは縁起が良い(縁が起きる)です。
さらに、「会ってもいいよ」という企業は、書面の中に何らかの可能性や魅力性を感じてもらえた結果であり、そういう会社と月30社壁打ちすると自己理解の解像度がムチャ上がります。
特に不採用であった場合、自己理解のズレが判るきっかけにもなり、結果、自分の中の可能性をぴかぴかに磨くことになります。
私は「言語化できていなければ磨けない」というタイプなので自己PRシートをA4両面で作っていますが、3か月前のは今や原型がありません。
あと、1つノウハウを加えるとすると、別れ際Good-Lookingであることです。面接結果と相手との関係性は似て非なるものです。人間関係は「ひょんなこと」がよくあります。
③個人事業は、「実は月1社で充分」
事業は複利です。月1件受注できGoodな仕事をすると、それが、詰みあがることが一般的です。受注モテ期がたまに来ますが、結構1つ1つの仕事の質が落ち、持続性が無くなり、一過性ということが良くあります。そのため、短期的合格率を追うのではなく、基本作戦は「希望は下げず(※1)、エントリー量で勝負(※2)」をおススメしています。
(※1)個人事業の場合、「JOB・希望報酬・誰と働くか」を決めるのはあくまで自分であり、自己納得感ある仕事をすることが結局持続性につながると思います。ルパンや必殺仕事人は自分が選んだ仕事だからいい仕事をするんだろうな~と勝手に思っています。
(※2)「月1社Get→何社面接→何社エントリー」という自分のポテンシャル指数を数字でとらえて、その量達成のみ全集中することをおススメします。個人事業は自転車操業が基本で、売上よりも見込を減らさないことが生命線です。たまに、ラッキーパンチで月2件仕事が取れたりする落とし穴がありますが、油断すると途端に持続可能性が急減します。
また、量は努力できますが、質(採用率/合格率)は、悩んでも短期的には上がりません。なので、断られたら、すぐ次に行きましょう。なんせ会社は367万社もあります。弁慶くらいまでいけば、牛若丸がみつかるんだろうな~と思っています。
最後に、
私は昔大手企業に居た際は、「50歳でテレアポしてる」と訊くと、可哀そうにと思ってましたが、真実はやってみないとわからないということに最近気づきました。
結論としては私くらいの低合格率でも、時間と気持ちの使い方がわかれば、仕事を通した人生はもっと楽しくなると思います。
最近は落ちた数を競う仲間も少しずつ増え、共に超攻撃型ドベンチャーを楽しんでます。もしよろしければ一緒に競いませんか?
With Work Be
仲間がいると喜びは2倍、苦労はチャレンジとなる。そして強くなり愛情を持ち、人生の主人公となる。