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[1]伝えると伝わる

気がつけば、コピーライターという仕事についてもうすぐ30周年を迎えようとしています。

私は根が飽きっぽい正確なので、ここまで続けられたことに自分でもビックリです。

コピーライターはもちろんですが、ライターの仕事は「伝える」ことです。
けれど、ただ単に伝えればいい訳ではありません。
相手に伝えたいことが「伝わる」ことがゴールです。

でも「伝わっている」ってどう判断します?

伝わったかどうかは、伝えただけでは分かりません。

自分が伝えたことを相手がちゃんと理解して、伝えた通りに動いてくれて、はじめて「伝わった」となります。

そう、「伝える」は自分ができる行動ですが、「伝わる」は相手が行動している状態のことなんです。

相手がすることなので、自分では相手の行動をコントロールはできません。

でも、自分が思うように行動してもらえるよう「誘導する」ことはできます。

それが「伝える」極意です。


「伝える」ときに、ダイレクトに「〜してください」というのはごくシンプルです。

ただ、相手の中に「命令」までは感じなくても「させられた」意識が生まれる可能性があります。

「何となく乗せられた」
「ついやっちゃった」
「あんなに言われたら、したくなっちゃうよね」

そんな風に思わせる伝え方ができれば、相手も心地よく動けるはずです。


コピーライターもそうですが、「ライター」の仕事をする以上は、こうした伝え方のテクニックを必然的に求められます。

ネットビジネスが増え、「ライター」を名乗る人が増えましたが、仕事を依頼している人からは品質に問題があるという話をよく聞きます。

仕事として依頼する以上、発注側は「プロ」として一定の品質は求められます。

日本語を話し、聞いて理解し、読めて書ける
だからライターになれる

はい、ライターになる素質はあるかも知れません。

でも、ライターとして仕事ができるかどうかは「伝わる伝え方ができるか」によります。

ライターとして仕事をする以上、「伝わる」にはとことんこだわってほしいな〜と思う今日この頃です。

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