11/12 第35回ツール・ド・おきなわ 140kmオープン 【レース当日 前編(スタート~有銘手前まで)】

さて、前回の前日まで編に続いて当日編。
前日の落車の影響がどうなのか。戦えたのか。乞うご期待。いや結果わかってるんだけど。


【起床~レーススタート前まで】

朝は5時半に起床。

ガーミン先生の睡眠スコアは普通。7h寝たからヨシ。

昨日の落車の影響をチェックすることから開始。

やはり打ち付けた右の大腿骨辺りの打ち身的な痛みに加えて、首の左側がむち打ち状態で痛みがある。

動作に影響が無いって言ったら嘘になるけど、まぁ、全然走れないわけではないのでヨシ。



これは小さなtipsだけど、基本的に絶対ダメな状態でない限り、レース当日は「ヨシ」と思うことにしている。

ほんとに良いわけでは無いことも多々あるけれど、少なくとも苦しい状況で自分が言い訳する材料を無くせるかどうかで、踏ん張れる領域が変わってくると思う。

「あれがイマイチだから仕方ない」とか絶対思わない。自分がヨシといったんだから言い訳なしに踏み抜く。そういうメンタルにしておく。


という精神論はさておき、肉体面の準備を開始。

朝食は道の駅で買ったじゅーしーを800kcal分くらいひたすらモグモグ。以上。

お気に入りのサプリメント類(これはまた別途、今年良かったものまとめ記事で)の中で直前に取りたいものを除く一部を摂取。

準備は完了しているので、ビブだけは履いている状態にして、トイレで軽量化を3回ほど済まし、6時半過ぎに出発、スタート地点のゆいゆい国頭へ。


指定の駐車場に7時15分頃に到着。

1日雨予報なので車内でイナーメのアップオイルサマー、レインジェルを全身に塗りたくる。


服装はチームウェアのチャンピオンシステムのSummerAPEXワンピースにMilletのあみあみアンダー。スタート前まではウィンドブレーカーを着込み、脚は前日に会場で購入したエアロでちょっと撥水のシューズカバー。


8時頃にはサプリの残りをモンスターで流し込み、バイクの準備をしてレース会場へ。

機材、補給はこんな感じ。

ホイール:DT SWISSのARC1100dicut

タイヤ :GP5000S TR 25C 前後4.2bar

ボトル :750ml一本、500ml一本。

     中身はACTIVIKEのグランフォンドウォーターにアミノバイタルのクエン酸の組み合わせ。500mlを2回目のフンガワ終わりまでに飲み切るイメージ。

補給食 :サロモンのフラスク180ml2本。

     中身はACTIVIKEのスピードジェルにアミノバイタルを混ぜ込み、各カフェイン100mg、400kcal超ずつくらい。


会場では情けない落車をネタにしつつ同じレースに出るお知り合いと談笑。

寒くて濡れるがアップを15分程度そこら辺の道で行い、チームメイトと写真を撮ったり、最後のトイレを済ましたりしていたらあっという間にスタート時間。


寒くて変顔してない、、、

ウィンドブレーカーを脱ぎ、雨風吹き荒れる中待機。一応シードなので前の方で並ばせて頂く。

予定よりも200kmの後方集団が遅いからか、やや定刻より遅れて凍えながらスタートの号砲。震えると地味に怪我が痛い。

さぁ。やるぞ。


【レース】

まずは作戦。
レース中の主導権を握るために、常に誰かが逃げる、逃げに乗り、自分たちで牽引をせずどっしり構えてられる状況を作り続けることをベースに。
自分はキツいマークをつけられているので相当厳しい状況にしないと集団がついてくることが想定される。
ので自分にマークが集中するのをいいことにチームメイトにはスルッと逃げてもらう。また、マークされている状態を利用して、全員が苦しくて休みたい時に更に苦しくなるアタックをかけて追走に脚を使わざるを得ない状態にすることで集団の脚を削る。それで追ってこないならありがたく逃げさせてもらう。一人でも逃げ切る覚悟と自信はあった。逃げれんかったけど。

そんな感じでチームとして動くものの、誰かに任せちゃいけない、自分で動きをチェックすべきだと思っていたのは、湾岸勢、RXの菊川さん、Soleilの小林さん、ダークホース的な松山学院の高校生達あたり。
チームメイトの逃げに合流されたらチームメイトの勝率が下がる追走は脚を使ってでも意地でも潰すと決めていた。
さぁ、思い通りのレースが出来るかどうか。


スタートの号砲後そんなに急激なスタート後の加速がかかることもなく、ゆったりとスタート。

集団の密度が低くて良くない意味で動けてしまう上に、無秩序に動く人がチラホラおり、久しぶりに危ない集団だなぁと思ってたら早々に後方で落車があったらしい。

フラフラと走ったり、微妙な位置で前に上がるのやめてローテせず詰まってたりと、最前ですら集団の動きが淀んで気持ちが悪かったので、少しだけ前を牽きローテを促す。 

ほんのすこーしだけ集団が集団らしくなったところでフンガワ突入。

トライクルのメンツが自分も含めてやや位置を下げて突入してしまったので、緩斜面で「いくよ」と声をかけ最前付近まで位置上げ。ほんとはこういうのに脚を使いたくないんだけど後々の展開を考えると上がっておきたい。


序盤逃げる予定のマサトゥー君がいつでも行けるよう前の方で待機しているが、その後は逃げとして抜け出るには足りない微妙なペースなので、「無理して牽かなくていいよ」と声をかける。

KOM争いはあったみたいだが集団は特に反応せず。遅くはないものの、ヌルヌルとしたペースで一回目のフンガワは流れるように終了。17分40秒前後。
慣れないブラケット上のボタンでのシフトチェンジを何回もミスりながら何とか習得していく。


さぁ、去年はハーフウェットくらいの中でアドバンテージを感じた下りに突入。

予想通り前日の落車がフラッシュバックして全然攻められない。実際、傾けたらアウトなスリッピーさがあり、際どい速さで抜けていく選手たちにバンバン抜かれていく。

ただ、別にこの後の登り返しで普通に追いつけるとは思っていたので焦らずにゆっくり下る。

想定通り、登り返しで詰まっていたのでなんなく復帰、無事一回目の下り終了。

その後の北上では向かい風もあり例年通り特にペースが上がること無くサイクリング状態。
補給ものんびり取りながら進んでいく。
それを見越して、奥の登り入る前にタブチンから期待のパワーモンスターまさとぅー君に逃げの指示が入りトライクルの逃げ開始。

悪天候で視界が悪いのに加えてタイミングが絶妙だったこともあり、気付いてない選手が多数。
トライクルの面々が前に逃げがいるから牽引はしないことを伝えることでやっと認識がされるようなくらい。
奥の登りでもほんとに逃げいんのか?トライクル乗ってんのか?と半信半疑な状態。 モトバイクもなんの情報もくれないからそりゃそうなんだけど。

そんな状態のままだし、まだ長いから放っといても大丈夫と思ってるのか、一番の詰めどころである西海岸を南下する海外線沿いも特に強い牽引が入らないまま進んでいく。
「ホントにいいの?」と逃がしてるこっちが思うくらいなんだけど、そのまま2回目のフンガワへ。
リスクヘッジのため、直前で位置を上げる指示を出してチームでかたまり先頭で登り開始。
後はどうぞ皆さん牽いてくださいと下がるが、湾岸の雑賀さんがペースアップなのか、追走行くのか、登りを牽引している選手を使ってなにかしそうな非常に怪しい位置にいる。
雑賀さんに追走で飛び出されると非常に厄介な展開になるので、先頭固定状態で走っているEMUの選手、雑賀さん、自分の順で登り続ける。
ほんとは自分の前にチームメイトを置いていつでもチェックできるけど温存できる体制にしたかったが、全員安心しちゃって後ろでヌクヌクしてたみたいであがってこない。まぁ、仕方ない。

フンガワ上り終わりまでは特に何も起こらず、2回目の下りへ。
1回目よりはマシだけどやはり恐怖感は拭えないので安全マージンを取って下りソコソコ抜かされる。
近くで同じように安全第一運行していたSoleilの小林さんと「こんな下りで命かけられなっすよね〜」と話しながら下る。今思えばしっかりここでフラグ立ててたわ。

先頭とやや離れたところで下りきり、最後のちょい登り返しで、湾岸っぽいジャージが松山の高校生っぽい選手と二人で先行していってるのが目に入る。

「そのまま行きはしないと思うけど行かれてまさとぅー君が吸収されたらちょっとマズい」と嗅覚が反応したので、右折後の下りを鬼踏追走開始。
まずは恐らく雑賀さんと思われる前二人を吸収し、すこし前目で入れば学校坂も相対的に楽に登れるだろう、更にあわよくば小集団作ってそのまま逃げに入ってもいいと考え、思いっきり追走に入る。
そこそこの安全マージンは取りながら下ったものの、710番の選手と自分だけひょこっと抜け出す形になったので、そのまま学校坂に突入。雑賀さんたちに追いつく。
後ろから集団もチラホラ来ているがそこそこバラけている。途中グッとペースを上げてみるが当然チェックが入る。
ぬるぬる下がりたいところだけれどそんなにペースを上げる人もいないが、あい関わらず雑賀さんがまえにいるので前々待機。
登りで強さを見せるグローブの桜庭さんがいい感じのペースメイクをしていった後、「やっぱりな」というキツイ部分がもうすぐ終わるところで雑賀さんがペースを上げ、かなりきつそうな人も後ろはチラホラ。
予定していた通りここで一発仕掛けて一回飛び出てみるものの、微塵も逃がす気はないという追走の意思がしっかり確認できるチェックがガッツリ入る。
マークがキツイとは想定していたが、ここまでは初めてだなぁと思いつつ、こういうキツい時間を引き伸ばすことを繰り返していく削ってしか無いな、と今日の方針を再認識。

やっとここら辺で集団としても前を追わなきゃいけないという意志が見え始め、湾岸を中心とした追走のための牽引が開始される。
トライクルのメンバーも上がってきたので、いったんチェックを任せて、自分は牽引の邪魔にならないところらへんで待機する。

学校後のアップダウンも終えたあと、東村を過ぎた辺りで、それまで何も教えてくれなかったコミッセールカーが突然何かを言っているが、かろうじて「3km先、4分差」というのが聞こえ、思ったより広がっていた差に集団がザワつく。
近くにいたRXの菊川さんも「4分手マジ?」とちょっと驚いてて、トライクルの面々もまさとぅー君の予想を超える大奮闘に「ホントに逃げ乗ってるよね?」と不安になる。
「これで逃げにトライクル乗ってなかったら◯ぬ程ひかすからなぁ!」と言われつつ、危ない追走が行ったら行ける位置に待機。
又吉農園もそんなにかからず、集団が固まったまま慶佐次へ。

とここでチームメイトのイッセイさんがアタック。事前の打ち合わせどおり後半に集団を攻撃する動きを見せてくれてる。ありがたい。
が、ここでも反応する人が殆どおらず、ただただ集団が集団のまま進んでいく。
かなり消極的だなぁと思いつつそのままクリア。

イッセイさんが先行していった先を見ると、オレンジのジャージが2つになっている。なんと有銘登り口で逃げ吸収。まさとぅーくん、奥からここまで二人逃げでよく頑張った。初めてのロードレースで大健闘。ほんとすごい。

さぁ、ここからはあとのメンバーに任せとけ!
ってところで後編に続く。

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