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正直になれないから

僕の朝はこんなにすがすがしい

 

小鳥の声が聞けるのは

かれらの声が僕の嘘を知っているから

 

西の空の消えかけの氷のような三日月は

忘れかけの秘密のように心地よい

 

そしてけやきの若葉を滑り落ちてくる

輝く日の光

 

朝の世界はあまりにすべてを素直にひろげて見せるから

僕の心は朝にまぎれて遠くへゆける