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まわるそら

捲れ上がったカーテンの裏側には、夜が張り付いていた。風に煽られて入り込む夜明けの空気は、ぬるい部屋を冷ました。

開け放したままの窓からは目を覚ましたばかりの鳥たちの声が入り込み、音すら寝入ったような中でやかましく響いていた。

黒から青に、水色へ向けて色を変えていく。目が開かれるのは足並みが揃えられはしないが、またやかましい日を迎えようと空は回り続けていた。

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