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はじめてカプセルホテルに泊まったら衝撃を受けた

皆さんはカプセルホテルというものをご存知だろうか。
男性限定、女性限定と分かれている事も多い形態のため利用したことがない人も多い事でしょう。
また、格安のため正直「本当に休まれるのだろうか」などと疑念を抱いている人も少なくないだろう。

かつて私もそうだった。

今回は筆者がはじめてカプセルホテルに宿泊し、個人的に衝撃を受けた体験の数々を記録していこうと思う。

【序章】予約時から驚きの連続

私のカプセルホテル処女を奪ったのは福岡県にある某カプセルホテル。むしろ私はそこが気に入りすぎてずっとそのホテルばかりを利用している。

友人に会うために頻繁に福岡には訪れているのだが、初めてカプセルホテルの予約を取ったのは今年の春頃だっただろうか。

じゃらんのページを見ていると一泊5000円前後のホテルがあり、気になって見てみるとカプセルホテルの文字が。

カプセルホテルかぁ……正直質はあんまりだろうけど、今回は寝泊まりできればそれでいいか……。

そんなつもりでホテル詳細を見ていると、綺麗な内装に豊富なアメニティ、温泉までついていた。

え?普通のホテルじゃん……

だがしかしやはり部屋は寝台列車のような作りになっており、二段ベッドのように上下に分かれていた。

知らない人と二段ベッドはキツいな……

と、思っていたのだが。
なんと個室プランがあった。
え?個室あるの???じゃあ別に良くないか???
それに最近知ったことだが、普通の個室はポリエステルっぽい布団にタオルケットだけなのだが、+500円くらいで羽毛布団の部屋もあるらしい。

意外と衝撃だった。じゃあ試しに宿泊してみるか、と私は半ば興味本位でそのカプセルホテルを予約した。

【第1章】秘密基地

春嵐吹き荒れる某日。友人たちと酒を酌み交わした夜に私は「いざ」と駅前のカプセルホテルを訪れた。

もっと簡素で質素なフロントを想像していたのだが、思ったより普通だ……だが、入り口に靴や貴重品を入れるロッカーがある。
風呂屋のようだなと思っていると、ここはどうやら施設内の温泉やサウナのみの利用を目的として来る客も多いようだ。なるほどそういうのもあるのか。

靴箱の鍵と引き換えに個室のロッカーキーを渡される。
ロッカーキーにはバーコードがついていた。

キーに書かれた部屋番号を頼りに、部屋のドアの代わりに付いたカーテンを開けると……そこには秘密基地のようなこぢんまりとした空間があった。

二段ベッドの下段は埋められており、上段に寝るための布団が敷いてある。上段へは梯子を使って登る。

登ってみると、ベッド内にはテレビが吊るされており、座椅子も用意されていた(どちらもあまり使ったことはないが……)

ベッドを降りる。部屋には簡単な鍵付きロッカーとミニテーブル、姿見やゴミ箱が備え付けられている程度の狭い部屋だが、着替えるには充分だ。

部屋は鍵はなく、分厚めのカーテンで仕切られている程度のため防音には特化していないが、寝転がりながらイヤホンをして映画を観ていれば気にならなかった。

子供の頃押し入れに秘密基地を作って過ごしていた筆者にはむしろ心地の良い空間に思えた。

【第2章】予想を超えた設備

部屋を出る。トイレは共有で公衆トイレのようなカンジだ。しかし匂いや清潔感は気にならない程、清掃が行き届いている。

個室のロッカーにあった館内着を持って、エレベーターで温泉へと向かった。
タオルは貸し出しのものがその場で使える。勿論気になるなら自身のタオルを持ってきても良いだろう。

浴室に入ると、普通の温泉だった。
シャワーと洗面があり、浴槽も何種類か。そのフロアは温泉いうよりは銭湯に雰囲気は近かったかもしれない。
さらに上階に浴室内から階段で上がれるのだが、ホテルの最上階にあたるそこには露天風呂が用意されていた。温泉気分を味わいたいのであればそこがベストだろう。

サウナも通常の100℃のサウナと低温の80℃のサウナの二つが用意されている。低温サウナの方は足湯がついていた。
サウナの中にあるテレビでは大谷翔平選手のニュースがしきりに流れていたのを覚えている。

アカスリやマッサージのサービスもあるらしい。風呂場が充実しすぎている……なんでも揃ってるな……。

温泉を楽しんだ後は、館内に遅くまで営業するレストランがありそこでお酒を楽しむ事もできる。
カプセルホテルには素泊まりするだけのイメージがあったので、食事が出来る施設があることに驚いた。

各宿泊フロアには自動販売機が置いてあったため、私は水を買おうとした。しかし……お金を入れる場所がない!

……ん?

ロッカーキーに付いていたバーコード……これを使うのか!

なるほど後から精算するシステムね。
財布持ち歩かなくて良いの便利〜〜〜!

私はお水を買って、しっかり飲んで、そして一晩ぐっすり眠った。

【第3章】そしてリピーターへ……

朝、起床。
私はちょっとの音じゃ起きないが、繊細さんは他の部屋から聞こえるアラームで目が覚めてしまうかもしれない。

各フロアの共有スペースにはワーキングスペースがあり、朝から仕事をするサラリーマンを尻目に洗面所へ向かった。
1フロアに5つ前後くらいの洗面台が並ぶ部屋があり、そこで身支度を整えた。

共用スペースにはズボンプレッサーも一応用意されている。地味にありがたい配慮だ。

チェックアウトは結構ゆっくりな時間だったため、朝風呂をキメることも出来た。朝に入る温泉ってなんか贅沢だよね。

部屋以外にもリラックスルームが用意されており、深々と倒せる椅子と漫画本が並んだ部屋でのんびり休む事もできるようだ。私と同じ朝風呂キメ太郎達がずらりとくつろいでいた。

こんなに満足感の得られるカプセルホテルがあるのか……勿論全てのカプセルホテルがそうではないだろうが、私としては駅前のホテルでこのお値段でこの満足感は充分すぎると感じた。

なんなら直近で同じ価格帯の普通のホテルに泊まった時より個人的にはずっと楽しくて高評価である。
私は以降このカプセルホテルの常連となった。

ただやはり向き不向きはあるだろう。
しかしこの記事で興味を持った方は、ひとつ次回の旅や出張の宿に検討してみてはいかがだろうか。

また、オススメのホテルがあれば是非ご紹介いただきたい。それでは。

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