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むかし書いた韓国コラム #184

 最近はソウルで食べられる地方の名物料理も増えているようだが、それでもやはり機会があるなら現地で食べてみたい。近くを訪れた際に「彦陽プルコギ」を食べてきた。プルコギといえば鍋で煮て食べるものを思い浮かべるが、彦陽プルコギは金網にのせたカルビ肉のミンチを炭火で焼いて食べる独特のスタイル。彦陽市外バスターミナル近くに専門店がいくつか並んでいる。

 鍋や焼き肉は1人では行きにくいが、それでも2人前を頼めば断られることはない。2人前は300グラムなので食べられない量ではないだろう。韓牛を使った彦陽プルコギはなかなかの美味。突き出しにはレバ刺しやセンマイ刺しなども並ぶ。物足りないのでさらに韓牛の霜降りロースの焼き肉も追加し存分に楽しんだ。連れがいないのはさみしいが、目の前のおいしそうな肉が全部自分のものだと思えば1人プルコギも決して悪くはない。もっとも、韓牛だけにお値段もそれなりにする。支払いの時だけは連れがいてくれた方が良かったかも。

【解説】
 韓国の国産牛のせいもあって韓国で1人で食べた昼食代としては過去最高額を記録した。それまでの記録も同じ蔚山市(彦陽は蔚山市蔚州郡)でクジラを食べた時だった。グルメを楽しみたい人とって蔚山はちょっとお金がかかる所なのかもしれない。

(初出:The Daily Korea News 2015年4月27日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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