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むかし書いた韓国コラム #939

 グーグルの地図サービス「グーグルマップ」で、北朝鮮の地図が公開された。これまで衛星写真を見ることはできたが、地図は真っ白なままだった。今回公開された地図は地図愛好家グループらが協力して作成したもの。平壌市内は情報も充実しており、建物の名前や通りの名前、地下鉄の駅の場所なども明記されている。ただ大都市を離れると情報量も少なくなる。また、強制収容施設の場所もしっかりと書かれている。

 北朝鮮の公式な地図はあまり出回っておらず、日本では朝鮮新報社が出した北朝鮮のガイドブック「朝鮮観光案内」に比較的詳細な平壌市中心部の地図が掲載されていたくらいだ。もっとも、外国人が自由に歩き回れる国ではなく案内員が連れて行ってくれるため地図がなくて困ることもなさそうだが。

 それでも地図を見たいと思うのが地図好きだ。グーグルマップにストリートビューはないが、写真も豊富に掲載されている。容易には行けない閉ざされた国だが、机上旅行なら簡単にできるようになりそうだ。

【解説】
 情報量は他の国の地図に比べると少ないが、それでもそれまでの平壌の地図に比べると格段に詳しい。おいそれと行ける国でもなく、行ったところでグーグルマップを活用できるのかどうかも定かでない。最近は韓国のポータルサイトが提供する地図サービスでも比較的詳細な北朝鮮の地図を見ることができる。

(初出:The Daily Korea News 2013年1月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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