むかし書いた韓国コラム #147
日本で全国展開する輸入食品ショップのカルディコーヒーファーム。珍しい食材も多く時々立ち寄っている。先日は同社オリジナルのレトルト製品に「テジクッパ」があるのを見つけた。釜山を中心とした地域の名物料理だが全国区ではないためか韓国の大手メーカーでテジクッパのレトルトは見たことがない。日本の中小企業は結構思い切ったニッチな市場を果敢に攻めているようだ。
さっそく食べてみたが、本場釜山の味を知っているとやや物足りない。1袋160グラムと量が少ないのもやや残念。それでも雰囲気を味わえる程度には楽しめる。韓国でも見かけないテジクッパのレトルトを日本で作ったという意欲は評価したい。
ちなみに調理法を見ると、「深めのボウル皿にごはんを盛り上からかけてお召し上がりください」とのこと。でも韓国気分を味わうならボウルにスープを入れてからごはんを入れて食べたいところだ。
【解説】
日本人でも知っている人は少ないであろうテジクッパを商品化した心意気は買いたいが、残念ながら本場の味とは言いがたい。釜山に行くと店頭の大きな釜で煮込んでいる光景が見られるが、さすがに日本のお店でそれを再現するのは難しいだろう。釜山に行きたくなる理由のひとつが本場のテジクッパだ。
(初出:The Daily Korea News 2018年2月6日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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