むかし書いた韓国コラム #522

 夏の高校野球は沖縄・興南高校が春夏制覇を果たし閉幕した。NHKワールドは準決勝と決勝戦を放映した。20日に行われた準決勝の興南対報徳学園の試合は、5点の大差を付けられた興南が6点を返して逆転。1点差の9回表で興南は無得点、9回裏の攻撃で報徳が逆転なるか、という手に汗握る試合展開だった。汗をぬぐう球児たち。甲子園もソウルも夏の日差しは同じ。遠い空の向こうで球児たちが闘っているのだと一体感を感じていた。

 その9回裏を見ながら、ふと手元のパソコンでニュースサイトを見ていたら、「高校野球準決勝、興南が勝利」の文字。テレビの中ではまだ決着がついていない。さては間違って予定稿を出してしまったのか、と思ってよくよく確認すると、実はNHKワールドは生中継ではなく2時間遅れで放映していたというのが真相だった。知っていればニュースサイトなど見なかったものを…。

 ちなみに決勝戦はちゃんと生中継だった。

【解説】
 NHKワールドはNHK総合を中心にEテレとBSの番組もひとつのチャンネルで編成する都合から時間配分にいろいろ制約があるのかもしれないが、ニュースは生放送なのに高校野球が録画放送になるのはちょっと解せなかった。

(初出:The Daily Korea News 2010年8月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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