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むかし書いた韓国コラム #896

 閉鎖的な社会である北朝鮮はインターネットの接続も厳しく制限されている。そのためか、北朝鮮に割り当てられているトップレベルドメイン「.kp」を使っているサイトは28件しかないそうだ。

 サイトを開設しているのは、朝鮮中央通信や労働新聞、高麗航空、金日成大学をはじめ、料理レシピを紹介するサイトや、映画紹介サイト、旅行会社、保険会社などがある。また28件のうち9件はアクセス不能となっているため、実質的にまともに運営されているサイトは20件に満たない。これらのサイトは韓国政府の方針により、韓国からのアクセスは遮断されているため、韓国からの閲覧には特殊なツールが必要になる。ただもともとネット環境が不安定なためか、ツールを使ってアクセスしてみたがいずれのサイトもまともにつながらなかった。なお、ツールがない場合にはグーグルでサイトを検索してキャッシュを閲覧すれば雰囲気はのぞき見ることができる。

【解説】
 メディア系の仕事をしていたので朝鮮中央通信のサイトにはVPNというツールを使ってよくアクセスしていた。ブックマークに入れてあるのでいちいちURLを入力しないのであまり気にもしていなかったが、URLをみると確かに「.kp」のアドレスを使っている。写真は高麗航空公式サイトのキャプチャー。

(初出:The Daily Korea News 2016年9月26日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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