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むかし書いた韓国コラム #442

 ニュース専門チャンネルのYTNが放映している「突発映像」は、取材などで撮影された政治家らのハプニング映像を2分ほどに編集して放映する密かに人気を集めているコーナーだ。やりすぎで政治家らににらまれ、一時は中断に追いやられたこともある。

 最近話題となっているのは、ハンナラ党の安商守代表が北朝鮮の砲撃を受けた延坪島を視察したときの映像だ。崩れ落ちた家屋などを視察した安代表はおもむろに何かを拾い上げると、カメラの前で「これが砲弾です」と話し始めた。そばにいた関係者も「76ミリ砲か?122ミリ砲?」などだれもが砲弾だと思い込んでいたが、撮影チームが詳細に見てみるとただの焼け焦げた魔法瓶だったというオチだった。

 一般人なら笑い話ですむところだが、政権与党の代表で、しかも軍隊経験のない政治家ということもあり、あちこちの動画サイトに転載されている。ネットには「まさに笑いの砲弾だ」など茶化した書き込みがあふれている。

【解説】
 「突発映像」はほんの2分ほどのコーナーだがおもしろい映像を見せてくれた。毎日よくネタがあるものだと関心していた。このコラムも毎日書いていたがおもしろいネタなどそんなに都合良く毎日あるわけではない。「突発映像」スタッフの苦労がしのばれる。

(初出:The Daily Korea News 2010年12月3日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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