むかし書いた韓国コラム #815
NHKの語学番組「どうも!日本語講座です。」がなかなかすごい。先日の講座では「ざぶとん1枚もってって」という日本人ならおなじみのフレーズが出てきた。これを外国人向けの講座で教えるとは。外国人はどうしても「教科書通り」の日本語を話してしまいがちだが、実際の日本人は教科書通りには話さない。「ざぶとん1枚もってって」なんてフレーズを使えるようになれば自然な表現の幅もだいぶ広がるだろう。
自然な日本語と言えば、10年ほど前に韓国で韓国人が書いた「猟奇日本語」という教材が話題となった。しょっぱなから「おいっす、あにき!」、第2課では「このやろう!ぶっ殺すぞ」という日本語学校では教えてくれない生きた日本語が満載だった。
後者は少々ガラが悪いが、前者はNHK推奨の日本語なので外国人の視聴にも問題はない。NHKワールドでは土曜日午前5時5分から放映している。外国人だけでなく日本人が見ても楽しめる番組だ。
【解説】
「猟奇日本語」は持っていたのだがだれかに貸してそのままになってしまいいまは手元にないのが残念なところ。韓国人が自然な(?)日本語を勉強するのにいい教材だったが、逆に日本人がガラの悪い韓国語を知るのにもよかった。写真は書店サイトより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2011年8月8日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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