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むかし書いた韓国コラム 乗り物編

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「むかし書いた韓国コラム」から乗り物に関するものをピックアップしてみました。
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2022年3月の記事一覧

むかし書いた韓国コラム #379

 かつて韓国を代表する花形列車だったセマウル号の終焉が近づいている。ディーゼル車により運行されているセマウル号だが、車両の耐用年限が近づいており、後継車両として電車特急が今年末に導入され、それに合わせ列車名も変更することになった。鉄道公社では23日から28日までセマウル号に代わる新しい特急列車の名称を募集している。  セマウル号の名称変更はこれまでも何度か提案されており、1993年には「セナラ号」に、2003年には「太極号」に変更するとされたが、結局変更されることなく現在ま

むかし書いた韓国コラム #377

 韓国のバスは運転が荒いというのがひと昔前まで常識だった。最近はマナーも向上し乗りやすくなった。この傾向は地方にも広がりつつある。先日訪れたある地方で、バスに乗っていたら停留所に止まる前に高齢の乗客が降り口に移動しようと立ち上がった。その瞬間、運転手は「危ないから座っててよ! 止まってからドア開けるから!」と怒鳴り声を上げた。イライラしてるのか。もっと優しく言えばいいのに…。  でも運転手の気持ちもよくわかる。運転手にしてみればマナー向上を心がけているのに走行中に立ち上がら

むかし書いた韓国コラム #355

 JR九州が運航する日韓航路の「ビートル」が10日に累積利用客数600万人を突破し、同日博多港で記念式が行われた。1991年に就航したビートルは、当初はその名前の通り外部塗色がカブトムシを思わせる黒っぽいカラーでなかなかのインパクトだった。当時から現在に至るまでトータルデザインはインダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治氏が担当している。水戸岡氏と言えばJR九州の鉄道車両のデザインを多く手がけており、九州新幹線「つばめ」やクルーズトレイン「ななつ星」など話題の車両も水戸岡氏の作品

むかし書いた韓国コラム #333

 最近は高速バスもスマホのアプリで予約でき、席の指定までできる。以前は予約・決済した上でカウンターや券売機で発券してもらった記憶があるが、いまは車内にバーコードリーダーが設置されており、スマホに表示されるQRコードだけで乗車できる。最近の飛行機はQRコードだけで搭乗できるようになっているが、このシステムがバスにまで広がっているとは驚いた。  乗車後もスマホのアプリは活用できる。目的地の予想到着時刻がリアルタイムで表示されるのだ。道路事情により正確な到着時刻がつかみにくいバス