天保10年10月19日(柏崎日記 現代語訳)

終日雨。

相沢へお菊が呼ばれていきました。相客は山本、金子、栗本、いずれも奥様方でした。
私は暮合に帰ってご飯を食べたところに、相沢より膳部が来たので土産としてやりました。ちょうど欽吾が来たので配分していましたら、外から叔母さが悠が帰ったぜと言われました。それは良かったとすぐに行きました。お菊も呼びにやり、すぐに来ました。

そこから御地の話を聞き、竹の内のご不幸、皆様ご愁傷様のことで、仏さまへ御燈明を上げて拝んでおられました。しかし、悠が間に合ったことは何よりと、とても喜んでいました。また段々と皆様がお元気だと聞いて、大変安心しました。鐐の話も詳しくこれまた聞き安心しました。

そのうち酒が出て、色々な話して23時ごろに帰り、そこからお手紙の日記などを読みました。ありがとうございます。

悠公の話や、日記の話などを読むと鐐こが恋しくて、お菊も涙を流していました。そのうちちび娘が目を覚ましたので、私は先にちび娘を抱いて寝ました。お菊は25時くらいまで起きていたようです。

ちび娘は宵の一眠りはおんぶされて寝ますが、そこからダダを言ってどうやっても言うことを聞かなくなります。裸にして抱いて寝るとぐうとも言わずに眠ります。なので、毎晩私に先に抱いて寝てくれと言われるので困っています。おしっこのときには目が覚めて泣くので、トイレにいけばしますのでオモラシしたことはありません。


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