天保10年9月28日(柏崎日記 現代語訳)

(8月28日から9月27日まで検見のため日記なし)

曇り。14時すぎより雨が降ってきました。

大田が17時に出立するつもりだったようですが、色々不手際で21時すぎに出立していました。見送りに堂之輪まで行きました。そこで食事をして、22時に帰りました。

そこから支度して出役しました。志田、仲司、私と郷手代の木村桂蔵郷と使いの相沢金太夫の一同に頭奉行へ検見が済んだことを届けに行きました。そこから御書院に検見の後調べにかかりました。誰も御書院にいれず一同でやりました。例年なら3,40日はかかるところです。
私は8月中御張部屋の鍵番のだったので、留守中は加勢、加藤為助へお金をちょっと渡し、仮鍵番を頼みました。御用たんす、御金箱など私の封印にしておきました。
もっとも、検見調べが終わるまでは鍵番を引き送ることもないです。今晩、調べが終わるまでは加勢に勤めてもらって19時に引き取りました。

今晩は、御向へ新そばに私とお菊で呼ばれ、伊藤太右ェ門も来られました。

昨日からめっきり寒くなり、昼も綿入れを重ね着して、夜はふとんに夜着にて休んでいます。

夜中ころより海鳴り風がすごく、寒いです。


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