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デザインスプリントのワークショップに参加してきました

12/8(水), 12/9(木) に @aliyanstory と RiskTaker が主催している簡易版デザインスプリントに参加してきました。本来は一週間かけてやるワークショップを2日間に圧縮したのでとても疲れましたが、多くの事を学べて有意義な2日になりました。この記事では

  • デザインスプリントってそもそも何?

  • 聞いたことはあるけど、具体的に何をするかイメージできない

という人のために、デザインスプリントについて紹介します。

デザインスプリントに参加した経緯

半年前ぐらいから友達の会社を手伝っているのですが、「輪読会やろうかな」と times で呟いたことをきっかけに友達がデザインスプリントを計画してくれました。爆速で予定を入れてくれた友達には感謝しかないです。
お手伝いの学びはこちらでまとめているので、読んでいただけると嬉しいです。

デザインスプリントが決まるまでの様子

デザインスプリントとは?

一言で言うと 超絶早く、仮説検証(MVP)をするフレームワーク です。ただ、これだと意味がわからないと思うので、少しだけ丁寧に説明しますね。

一般的に開発フローは仮説を思いついてから開発してリリース、ユーザーさんから FB を得るサイクルをひたすら繰り返すと思います。ただ、

  • インサイトから仮説を出したけどそれで本当にいいのか時間をかけて考えてしまう

  • 仮説を正しそうだけど、この方法で本当に検証できるのかな

  • 開発が長引いてしまう


などの理由でユーザーさんからの FBサイクルが遅くなってしまうことが多々あると思います。デザインスプリントでは 正しいことをするより、とにかく前に進めてユーザーさんから FB を得て次に繋げることを大事にしています。これによって、ある意味強制的にフローを前に進めることができます。

一般的な開発フロー
何を開発するかに時間がかかってしまう
開発が長引いてしまう

デザインスプリントの流れ

ここからは、実際にデザインスプリントの流れを紹介します。デザインスプリントは3人ぐらいのチームを組み、作業・休憩のメリハリをつけて進めていきます。また、ほとんどの作業でポストイットを使い、デジタルデバイスを使わないので、離れた机に置きました。(デジタルデバイスが近くにあるだけで集中力が低下するというデータもあります)

流れ

1日目

  1. 長期目標を決める

  2. スプリントクエスチョンを決める <- とても大事

  3. ライトニングデモ

  4. コンセプトスケッチ

2日目

  1. MVP を検証する流れを考える

  2. 各チームで発表する

長期目標を決める


5分間でポストイットに2 - 3 年後に達成していたい目標を書きます。これはワクワクする目標ならなんでも良く、実現可能性は考えなくて良いです。(e.g. アプリの DL数が 100万を突破、営業利益が1億突破)
書き終わったら模造紙に1人最大2枚のポストイットを貼り、チーム全員で取り組む課題を投票します。投票にはドット投票を使います。

ドット投票によって目標が決まりこれを達成するためにすることを、以降でディスカッションしていきます。

スプリントクエスチョンを決める

上記にある全体フローにもあるように、個人的にここが一番大事だと思っています。長期目標を達成するために、具体的に何をするか決まりこのクエスチョンを解決するために高速に仮設検証をするからです。

長期目標と同じように5分ぐらいでたくさんポストイットに書いていきます。ここで書き出す内容のフォーマットは以下になります。

ユーザーストーリーにおける WHO と WHAT に注目したと思うと分かりやすいと思います。これらも模造紙に貼り、ドット投票をします。

ライトニングデモ

ここまででチームの長期目標と「誰」の「何の課題」を解決するか決まりました。次にやるのがライトニングデモになります。ここだけ唯一デジタルデバイスに触ることができます。ここでやることは既にあるサービスから今回の課題を解決するのに役立ちそうなアイディアをパクってくることです。
厳密にはサービスだけではなく、自然界にあるものからもパクってきてよくとにかくパクれるものはパクるスタンスでいきます。(新幹線の形も自然界を参考にしています)
自分たちの目標はユーザーさんの課題を解決することであり、新しいアイディアを自分で思い付くことではないので車輪の再発明をしないようにしましょう。

コンセプトスケッチ

ここではたくさん絵を描くことになります。絵が苦手な人(自分もです)にとっては苦痛ですが、人に見せるわけではないので頑張って描きましょう。
コンセプトスケッチにはいくつかの工程がありますが、途中は頭の体操で最後のアウトプットのための準備です。

  1. ライトニングデモから想像する絵を描く

  2. スプリントクエスチョンを解決できそうな概念を一つピックアップして、それに関連する絵を8つ絞り出す

    1. クレイジー8 という手法

  3. サービスコンセプトを3枚の紙に書く

  4. お互いのコンセプトを見て、「ここいいね」という箇所にシールを貼っていく


自分たちのスプリントクエスチョンは「宿自体を目的に旅行する人の体験的な情報不足という課題を解消する」というものです。そのために自分は「相手に質問する」という概念を軸におきました。これは宿の事は宿に行ったことある人に聞くのが一番良いという理由からです。そして、3枚にまとめたサービスコンセプトは以下になります。

コンセプトスケッチ 1枚目
コンセプトスケッチ 2枚目
コンセプトスケッチ 3枚目

サービスコンセプトをまとめる上で重要点は3つあります。

  • どのように課題を解決するのか分かる

  • 具体的な使い方が想像できるように「〜〜」のように曖昧表現は使わない

  • 絵を多く取り入れる。文字だらけにしない

最後にチームで検証するサービスコンセプトを決めます。シールを貼ったところのアイディアをピックアップして繋げるもよし。一つのサービスコンセプト全体をとっても良し。一人一票気に入ったコンセプトに投票します。
決められなかったら、リーダーの決断で選択します。


ここまでで1日目が終了です。17:00に集まって、22:30とかなっていましたが、集中していたのであっという間という感じでした。

MVP を検証する流れを考える

1日目で決めたサービスコンセプトを検証するフローを考えていきます。
フローが長すぎてもユーザーさんにとっては辛いので、最大で6つのステップに分割して「ユーザーさんがサービスを知る」ところから「自分たちが立てた仮説が合っている・間違っているか判断できる」ところまでのステップを考えていきます。

MVP を検証する流れの例

一番最初に上記のように1つ目ステップと6つ目のステップを決めたら、その間を埋めていく作業をします。ここで大事なことは、ユーザーさん目線を意識したステップを書いていくことが重要です。

各チームで発表する

各チームの MVP のフローを発表していきます。どのチームもアイディアが面白くて「どうしてそんな課題を感じただろう。知りたい!!!」となるものばかりでした。
また、ここでは@aliyanstory やサポートしてくれた人から FB を貰えるのでとても勉強になりました。

まとめ

今回は簡易版のデザインスプリントを紹介しました。簡易版ということもあり、とても濃密な時間を過ごせました。フルサイズのデザインスプリントや他の人が主催するデザインスプリントでは、また違った形になると思うので機会があったらまた参加してみたいと思います。

沖縄で開催した1週間かけてやるワークショップの記事を載せておきます。興味がある人は、ぜひデザインスプリントのワークショップに参加してみてください。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000084465.html


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