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チャ葉エキス 成分効能 ウオンジンエフェクト ハイドロバイアルマスク 配合

抗酸化作用・色素沈着抑制作用

化粧品に配合される場合は、

過酸化水素(H₂O₂)および一酸化窒素(NO)産生抑制による抗酸化作用
過酸化脂質抑制による抗酸化作用
ノネナール産生抑制による加齢臭抑制作用
効果・作用についての補足 – チロシナーゼ活性阻害による色素沈着抑制作用
これらの目的で、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア化粧品、メイクアップ化粧品、シート&マスク製品、洗顔料、洗顔石鹸、クレンジング製品、シャンプー製品、コンディショナー製品、アウトバストリートメント製品、頭皮ケア製品、ボディソープ製品、デオドラント製品など様々な製品に汎用されています。


ツバキ科植物チャノキ(学名:Camellia sinensis 英名:Tea plant)の葉から水、エタノール、グリセリンなどで抽出して得られる抽出物(植物エキス)です。

チャ葉エキスは、以下の表をみてもらうとわかりやすいと思いますが、

分類 一般名称 化粧品成分表示名称 医薬部外品表示名称
不発酵茶 緑茶 チャ葉エキス チャエキス(1)
半発酵茶(50-55%発酵) 烏龍茶 ウーロン茶エキス
強発酵茶(100%発酵) 紅茶 紅茶エキス
これらの種類がありますが、これらは同じ茶樹の葉からつくられ、違いは発酵度(∗1)のみであるため(文献2:1992;文献3:2016)、医薬部外品表示名称では区別されていますが、化粧品成分表示名称ではすべてチャ葉エキスと表示されます。

∗1 一般的に発酵というと乳酸発酵のように微生物が関与する工程に用いられますが、茶の製造工程で用いられる発酵は、茶葉自身が持つ酵素による酸化、分解などの成分変化によるものです。

茶葉(チャヨウ)は、中国においては紀元前10世紀の周の時代に薬用とされ、紀元3世紀ごろに嗜好品とされはじめ、8世紀の唐の時代に栽培や製茶が普及しています(文献4:2011)。

日本においては、滋賀県大津市に存在する日吉大社に伝わる安土桃山時代にまとめられた言い伝え集「日吉社神道秘密記」に、最澄が805年に唐より茶の種を持ち帰ったこと、そして比叡山のふもと(現在の滋賀県大津市坂本地区)に植えて栽培したことが記録されており、805年に中国から伝来したという説が有力視されています。

当初は茶の薬理効果を目的に栽培され、上流階級や僧侶の間だけに用いられましたが、1214年に栄西が日本初の茶の専門書「喫茶養生記」を著したことをきっかけに御武家階層を中心に庶民の間にも喫茶の風習として広まり、その飲用法は茶の湯として芸道の中に育まれていく抹茶法と江戸中期以降は日常生活の中で発展する葉茶法(淹茶)に分かれ、現在に至っています(文献2:1992)。


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