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美濃加茂茶舗の「玄米茶」は新ブレンドにリニューアルしました。

「玄米茶」は、狐色になるまで炒ったお米(焙煎米)を茶葉(緑茶)とブレンドして作られます。

一般的な玄米茶は、夏や秋頃に収穫される二・三番茶などの下級のお茶が使われること多く、サッパリとした味わいの玄米茶が多いですが、ブレンドするお茶の種類や、焙煎米と茶葉のブレンド比率によって味の違いを作ることができる奥深さも玄米茶の魅力のひとつ。

"脇役だけじゃなく「煎茶」のように
嗜好品として愉しめる玄米茶を"

美濃加茂茶舗では、昨年7月から定番商品として「玄米茶」を販売しています。
下級のお茶をブレンドして作ることが多い玄米茶は、食事の時などに気軽に楽しめる日常用のお茶として親しまれてきましたが、美濃加茂茶舗では、日々の暮らしに馴染む手軽さだけでなく、嗜好品として愉しめる玄米茶を目指して春に収穫される一番茶のみを使用したブレンドの玄米茶を作りました。

単に、高品質な一番茶を使った玄米茶を作りたかった訳ではなく、煎茶やほうじ茶のように、日常用から嗜好品として嗜むことができる楽しさの幅を作りたかったのです。

僕は、茶葉の分量や湯量も計量せずとも熱湯でザッと淹れて気軽に楽しめる玄米茶も好きだけど、少しだけ湯冷ましして丁寧に淹れる玄米茶は少ないし、東白川村のお茶と美濃加茂産の焙煎米を使ったらどんな玄米茶になるんだろう、という純粋な興味があったからこそ、自分が最高においしいと思える玄米茶を本気で作ろう、と思うことができました。

玄米茶_レタッチ

【リニューアル前と新ブレンドの違い】

昨年から販売しているリニューアル前の玄米茶は、清涼感のある後味と、お湯を注いだ瞬間に広がる玄米茶特有の香ばしい香りを存分に楽しめるように、香りの強い焙煎米をふんだんに使いました。

玄米茶は、焙煎米:茶葉の比率は、1:1もしくは6:4くらいが一般的なブレンド比率ですが、香りを引き立たせるため、7:3と焙煎米をかなり多めにブレンドしました。
それでもお茶の味わいが薄くならないように、うま味の強い「かぶせ茶」をブレンドして厚みのある味わいに仕上げました。

新ブレンドの玄米茶も従来と同じく、嗜好品として愉しめる品質を目指し、茶葉は「かぶせ茶」をメインにしています。

大きな変更点としては、焙煎米を美濃加茂産の「ハツシモ」に切り替えました。
「ハツシモ」は、岐阜県美濃地方の西濃地区でしか栽培されていない希少品種で、粒が大きく甘みが強いのが特徴のお米。
少しだけ籾殻を残した状態で炒ることで、お米の甘みが強く感じられる焙煎米は、かぶせ茶との相性がとてもよく、従来よりも格段に甘みの強い玄米茶を作ることができました。

▼「かぶせ茶」は、収穫の10日〜2週間ほど前に遮光資材で茶園を覆うことで、うま味が強くまろやかな味わいのお茶になります。

玄米茶_茶畑02_レタッチ

【暑い季節にこそ飲んで欲しい玄米茶】

美濃加茂茶舗のお茶が栽培されている岐阜県東白川村は、標高が高く寒さの厳しい茶産地のため、その年の最初に収穫される新茶は他産地に比べかなり遅い5月下旬〜6月上旬。

その年に収穫された一番茶を使用する玄米茶は、新茶のあとの販売になるため夏にリリースすることになります。

そのため、今年の新ブレンドは、暑い季節に水出しやオンザロック(氷の入ったグラスに注いで急冷)で愉しめる玄米茶にすべく、甘みの強い焙煎米「ハツシモ」と「かぶせ茶」を主体とした茶葉のブレンドになりました。

熱湯で淹れるのが一般的な玄米茶ですが、ぜひ冷茶で淹れてアイスでお愉しみください。

【新ブレンド】玄米茶_茶葉

【「水出し」と「オンザロック」の淹れ方】

🌿水出し玄米茶の淹れ方
茶葉:8〜9g(小さじ5)
冷水:500lm

水出しの場合は、ボトルに少し多めの茶葉と冷水を入れて、2時間以上待ちます。
※飲む前にボトルを数回傾けて静かに茶葉を攪拌させてから飲んでください。

🌿オンザロック玄米茶の淹れ方
茶葉:6〜7g(小さじ4)
お湯:120lm

① 1度よく沸騰させたお湯を湯のみなどの別容器に注ぎ、1分程度待ち湯冷ましをします。
※こうすることで適温の約80℃に調整することができます。

② その間に茶葉を急須に入れる。

③ 湯気が穏やかに立つようになったら、茶葉を入れた急須にそっと注ぎ1分半待ちます。

④ 急須を振らずにゆっくり氷が山盛りに入ったグラスに注いだら完成。

下記の淹れ方動画も参考にしてみてください。

淹れ方動画:https://youtu.be/EB1FJzvxF3g

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また、ホットで淹れる場合も、お米の甘みとかぶせ茶のうま味を引き出すため「煎茶」のように80℃くらいの低温でじっくり淹れるのがおすすめです。

淹れ方動画:https://youtu.be/XW8zGdWUjN0

淹れ方_youtubeサムネ


数量限定で「2種飲み比べセット」もご用意しました!

新旧それぞれの味わいや香りの違いをお愉しみいただけるよう、新ブレンドに切り替わった「玄米茶(2021)」と、これまで販売していた旧ブレンドの「玄米茶(2020)」を特別価格で飲み比べできるセットもご用意しております。

アートボード 1

熱湯で淹れて香りを引き立たせる従来のブレンドと、「煎茶」のように80℃くらいの低温でじっくり淹れてお茶の旨味を味わうこともできる新ブレンドを飲み比べてみてください。

先日、バニラアイスに美濃加茂茶舗の粉末煎茶と玄米茶をかけるアレンジを試してみましたが、これが最高においしかったです。。。

簡単にできるので、ぜひ試してみてください。

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最後まで読んで頂きましてありがとうございました!