心樹庵 両河内 【そうふう】 #エコ茶会 戦利品vol.15
作り手は以前紹介した「心樹庵 両河内 【こうしゅん】」と同じ、静岡市の清水区にある茶産地両河内の片平次郎さん。
「蒼風」はジャスミンのような華やかな香りが特徴的で、渋みも少なく飲みやすい印象の品種のお茶です。
この「両河内 【そうふう】」は今まで飲んだ「蒼風」とはちょっと違い、"ぶどうのような香り"が強い印象でした。
「蒼風」と「香駿」はどちらも香りに特徴のある品種ですが、味わいと香りはそれぞれに違った個性があるので飲み比べをしても楽しめる品種だと思います。
「蒼風」という品種は、日本茶の代表品種「やぶきた」とインド雑種(アッサム系)の「静-印雑131」の交配種で、1940年代に開発されました。
紅茶向きのアッサム系品種「静-印雑131」と交配させた日本茶が他になかったのと、日本茶っぽくないその独特な香りから、開発当時の評価は低く価値が認められることはありませんでした。
今では「やぶきた」×「静-印雑131」の品種は「蒼風」だけでなく「藤かおり」「近藤早生(わせ)」といった品種の登場により高く評価され、人気を集めています。
熱めのお湯で淹れると香りがたちやすく、品種の特徴がより楽しめるので、1煎目は少し湯冷ましした70℃、2煎目以降は80~90℃のお湯で淹れるのがオススメです!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!