【音楽✕文学】note上で物語のLIVEは可能なのか?
こんばんは、そるとばたあ@ことばの遊び人です。
【音楽✕文学】をショートショートで表現する、『ミュージシャンが曲を書くように物語を描く』をコンセプトとしたエンタメショートショート作家です。
(↑エンタメショートショート作家とは?の記事はこちら)
今日は前もってお知らせしていた通り【LIVE形式】のnoteを書いていきたいと思います(日付を跨いでしまいごめんなさい!)
(↑むうさんと渋谷獏さんが作ってくれたLIVEフライヤー①)
(↑壬生乃サルさんが作ってくれたLIVEフライヤー②)
このような素敵な広告まで作っていただき、本当にありがとうございます。
どうぞ、自由に楽しんでいって下さい!
【LIVE開演前アナウンス】
このnoteという読み物の街には、たくさんの記事や物語が集まっている。毎日たくさんの人達が街を歩いては、有益な情報の記事を買ったり、気になる人の綴る記事を読んだりしている。
そんなnoteの街の一角に僕は立ち、ギターケースから羽根ペン型のギター(通称・ホワイトウィング)を取り出した。
僕のnoteは正直、有益な情報を与えられる記事ではないだろう。
だけど、僕なりのエンターテイメントを届けたい気持ちがある。
そして、それを読んだ人にほんのちょっとの勇気を与えられたら最高だなと思う。
素通りしていく人に、一瞬立ち止まっては過ぎ去る人、座り込んで目を通してくれる人。
僕にできることはただひとつ。
自分の書いた物語(曲)を、自分の思う好きな形で届けるだけだ。
誰も知らない街角に立ち、僕はペンを手に持ち、目の前の白紙のnoteに物語を書き鳴らし始めた。
【LIVE開演】
今日から毎週末、このnote上で【LIVE形式】で物語(曲)を書いていこうと思っています。
正直、まだまだ手探りな部分が多いのですが、そこも含めてどのように変わっていくか、それとも変わっていかないかを楽しんでもらえたらなと思います(笑)
早速ですが、僕はことばの遊び人と名乗っているので、1曲目は挨拶がわりに疾走感のあることば遊びナンバーを。
【ブレックファストラン】
モーニングタワー地下。要人専用エレベーターへ続く通路。
俺はスコープを装着した。納豆の糸みたいな赤外線だらけだ。
「10秒だ。それ以上はネバれない」
相棒の言葉。朝飯前だぜ。
クロックムッシュが時間を告げた。赤外線が消える。
俺は走った。
ん?この匂いと包丁の音……。
敵の和食隊TKGが俺と並走する。罠か。相棒もグルとのヨーだ。超ショック。だが、咀嚼!止まれない!
『スクランブル!』
ぐちゃぐちゃにかき混ぜ、ケチャップが飛ぶ!
正面では、悪さをたくあんでそうな漬者がサケんでやがる。
うるせぇ、寝起きの俺は機嫌が悪いぜ。
針の穴に糸をトーストのように、バターナイフを刺す。
ジャム者はどきな!引金をひく。パン!
読みのアサイー奴らめ。
エレベーターに乗り、シリアル番号『369』を入れる。動いた。おめざわりなBOSSは最上階にいる。
俺はアサシン。
朝飯時には片をつける。
逝ってらっしゃいってね。
ありがとうございます!
今読んでいただいた400字の中に、ことば遊びを詰め込んだスタイルで物語を作ることが多いです。
文章のリズムやことば遊びや展開のスピードなどで、音楽を体感できる物語を目指している最中です。
1曲だけだとわかりにくいと思うので、続けてもう1曲。
次は、踊れる物語のナンバーを。体を揺らしながら読んでもらえたら嬉しいです。
【ダンスナンバー】
ここで踊れるナンバーを!
早速、フロアが沸く!
まずは「8」のスピン!止まる気配がない!これは「∞」だ!
こっちでは「6」と「9」がロックな8ビートで回りだす!
「696969696969」
もうどっちがどっちだ!
あっちでは、な、なんと「7777777」のラインダンス!な、なんてラッキー!
おい!マイナスな10ションの860は4の5の言わずに盛り上がれ!
「123」三兄弟が位ムードを繰り上げる!
ワンダフル!ツーカイ!スリーリング!フォー!ゴーカイ!まったく、ろくでもない連中だぜ!
おや、誰も踊っていないのにすごい歓声!
これは「0」のエアーダンス!こちらの想像力を試す圧倒的パフォーマンス!これは前0が99!
『お前たち、何を騒いでいる!整列!』
ヤ×2!監守に見つかった!
ここでは俺達はナンバーで管理されている。
たまに目を盗んでは、数獄の羅列からはみ出しているってわけ。
ありがとうございます!
どうでしょうか? なんとなく僕が【LIVE形式】のnoteでやりたいことが伝わったでしょうか?
LIVEの感想や気づいた点がありましたら、コメント欄にいただけると嬉しいです!
さて、次は新曲をやりたいと思います。とても緊張します。
まぁ、初めて僕のnoteを読んだ人からすれば、全部新曲だとは思うのですが(鉄板のMCネタ笑)、この日のために書いてきました。
読んでください!【シャンプーインラビリンス】!
【シャンプーインラビリンス】
「来る〜きっと来る〜キューティクル〜♪」
髪を洗っていると歌がきこえた。シャンプーの泡も私に纏わりついてアワアワ。
『やめて!』
泡を流すと、そこは宮殿で長髪の男がいた。
「生意気な娘め。私はツヴァキ。我が迷宮へようこそ」
バスタオルを巻き逃げようとすると、深い腐海毛穴へと落下。
底は傷んだ髪が絡まる茨の森。霧吹き片手に、枝毛をかき分けて進む。
滝だ。滝の裏には扉がある。
「毛っ毛っ毛」
ツヴァキの笑い声。滝は彼のさらさらヘアーだった。近づくと編み編みにしたり、ゆるくパーマをあてたり通せんぼ。
『そうだ!近道でショートカットにしよっ!』
そう叫ぶと、髪は結われて、扉へと着いた。
扉の先はドライな風の谷。一本の髪の毛が綱渡りのように伸びている。
「お前の髪様を信じれるかな?」
覚悟を決め、するするとした指通りの髪を意識し渡りきった。
気がつくとお風呂場。安心した私はまたシャンプーしちゃった。
ありがとうございます!
本当に緊張しました(手汗)最初の2曲は、僕がホームグラウンドとしているSSG(ショートショートガーデン)でも発表済みの曲だったのですが、今のは本当に初披露の曲です。
これまた感想などいただけたら、嬉しいです。
そんなこんなで今日、最後の曲となりました。
今日は初めての【LIVE形式】のnoteということもあって、まだまだLIVEの尺や方向性なども未知数です。
でも、続けてみたいと思います。続けていれば誰かに、どこかにたどり着くかもしれないなぁって。
読んで下さり、本当にありがとうございました。
今日のラストは僕の400字デビュー曲です。
【めくるめく】
転校生の少女に恋をする。中学生の僕はそんな妄想に夢中だった。
ある日、それは現実となった。彼女は空にいた。といっても見えるのはスカートだけだった。最初は珍しいオーロラのようなものかと思ったけど、それは間違いなく制服のスカートだった。転校生ではなくて、空にいる天候生の少女だ。僕は彼女に恋をした。スカートの色は晴天には鮮やかな群青、夕暮れにはオレンジに染まった。風の強い日にはスカートの裾が舞い上がり、僕の心も舞い上がった。今ではスカートの揺れ方で彼女の気持ちだってわかる。
いつか彼女のスカートをめくりたい。そんな手のとどかない想いを抱きながら、一年の月日が流れた。進級した僕の身長はぐんと伸びて、体力もついた。今年こそは彼女に近づけると思った。
だけど、彼女も進級したのかスカートの丈はだいぶ短くなり、彼女は遥か遠くへいってしまった。はぁー、遠距離は辛い。卒業までには彼女のスカートをめくりたい。
また来週、お会いしましょう!そるとばたあ@ことばの遊び人でした!
そるとばたあ@ことばの遊び人 presents
【no上LIVE vol.1】
セットリスト
1.ブレックファストラン
2.ダンスナンバー
3.シャンプーインラビリンス(新曲)
4.めくるめく
文章や物語ならではの、エンターテインメントに挑戦しています! 読んだ方をとにかくワクワクさせる言葉や、表現を探しています!