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Life Cinematic 2004-2010

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2004年から2010年にかけて書いていた映画エッセイをnoteにお引越し。 不定期更新。時間があるときにまとめて載せていきます。
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2020年10月の記事一覧

非日常の真夏日における徒然-ダイヤルMを廻せ!-

日差しが強く、とびきり暑い土曜日。 自宅を出て駅まで歩くだけで、じりじりと肌が焼かれる。 …

田中優子
3年前
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これからも、いつまでも-Kissing ジェシカ-

友人の新しい恋人に会うというのは、まるで待ちわびていた懐かしい人に会うような感じだ。 彼…

田中優子
3年前
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映画とクルマ-M:I-2-

かつて自動車会社に勤めたことのある私は、街中であれ、軒先であれ、ショールームであれどこで…

田中優子
3年前
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騙されたと思って-タイタニック-

「騙されたと思って」って、変な言葉だ。 人を説得するときに使うものだと思うけれど、騙され…

田中優子
3年前
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始まりと終わり-菊次郎の夏-

中国へ渡る船旅の終着は、天津港。 陸に着くと入境審査と税関があって、彼らが一言たりとも英…

田中優子
3年前
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大陸が見えたとき-八十日間世界一周-

オフィスに立ち寄った際、少し前の記事にも書いた「以前に一度だけお会いしたことのあるうちの…

田中優子
3年前
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この夏の予定-第三の男-

夏。夏。夏。 暑い日が続く。 私は8月の3分の2を休暇として過ごす。 今週から、お休み。 きのうは半年分たまった経費精算をするために会社に行って、丸半日かけて領収書の整理をした。 ありえないほどタクシーを使っている。 だって電車が動いてる時間に帰れないんだからしょうがないじゃん、と言い訳をしつつ、悪い癖を自ら咎める。 夏休みの予定はというと、非常にのんびりモード。 南の島に行きたかったけれど、正式に休みが決まったのが7月も下旬になってからだったため、ちょうどお盆休みでA

出逢いまでの距離-私に近い6人の他人-

「6人の知人を介すれば、世界中の人間は全員つながる」 そんな理論を「Six Degrees of Separa…

田中優子
3年前
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旅をした証-モーターサイクル・ダイアリーズ-

ふたりは、ポンコツのバイクで旅に出る。 最果てから最果てへ。冒険心だけが全ての頼り。 キ…

田中優子
3年前
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白紙-ユージュアル・サスペクツ-

ありえないくらいハードな日々で、さすがにこの2年ちょっとで一番きついと感じた。 週に4日ほ…

田中優子
3年前
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好みの変遷-歩いてく-

とにかく忙しいのが続いた一週間だったけれど、でも、たった一週間のうちに色んなことがあった…

田中優子
3年前
3

ブログに書けない話-メン・イン・ブラック2-

今日はとにかく暑かった。 そんな暑い日に、なぜかチームメンバーと行くことになった飲茶ラン…

田中優子
3年前
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ビールの飲み方と開き直り-フルフロンタル-

プロモーション・ディナーとかいって、昇進のお祝いに東京オフィスのトップとディナー。 同じ…

田中優子
3年前
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君が生まれるよりも前に-スター・ウォーズ/シスの復讐-

一言で言えば、ものすごく切ない。 あまりにも、あまりにも切ない。 いまだかつてないほど感情が大きく揺さぶられる作品で、涙なのかため息なのか叫喚なのかなんなのか、説明のつかない湧き上がる感覚を抑えるのに懸命だった。 ラスト30分は、苦しいくらいでずっと胸を押さえていた。 魂が、こぼれ落ちそう。 まさに、そんな気持ち。 ダース・ベイダーが生まれるまで。 「スター・ウォーズ」をきちんと観たことのない人でさえも見覚えがある、黒ずくめの機械人間で、「コー、ホー」と空気音をさせな