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悩んだ男性育児休業取得の体験談


いざ自分が育児休暇を取得する立場になると色んな悩みがありました。

育業(育休)を取ることは会社として推進されつつも、今いる部署には男性で取得している人がいなかったり、女性でも育休から早く復帰する人が多かったりしている部署であったからです。

経過も順調といわけではなく、極低体重出生児で生まれた子なので、少し複雑ではありますが、私の場合はこうだったという経験をまとめてみました。

簡単な時系列はこちら


男性育児休業取得の3つの悩み

まだまだ一般的とは言いづらい中で育児休業を悩んでいる男性は多いのではないかと思います。

例えば
・いつ上司、チームに共有するか
・いつからいつまで取得するか
・今の仕事とキャリアをどうするか

私も本当に悩みました。上記3つについてまとめてみました。

いつ上司・チームに共有するか

結果として予定日の3ヶ月前での共有となりました。妻の緊急入院のタイミングです。制度上は良くても、比較的遅いかなとは思います。

私のグループは休暇など話しやすい雰囲気です。
ただ、中々共有できていなかったのは予定日は分かりつつも、もともとの不安定さや手術の調整をしていたため、安定期入ったあとも様子を見ていたからです。
リスクもあり、育児休業は期間を決めきれずにいたことも影響しています。

引き継ぎ準備だけは半年前から自分がいなくなってから個人・チームのタスク表、計画を細かくエクセルでまとめて整理し、いつでも共有できるような準備はしていました。

いつからいつまで取得するか

色々調べて家庭内育児を慣れる期間がこのくらいかなと思い、当初は1ヶ月間で考えていました。
ただ結果として、想定外の事象を踏まえ、予定日から5ヶ月間取得しました。

妻が緊急入院し、極低体重出生児として生まれて入院することになりましたが、いつまで取るべきか聞いても、想定はしていましたが、病院側でも読めないとのことでした。
出生から育業開始までは、急に呼ばれることもあるため、流動的対応できるようにチームとも出勤体制や有給対応、会議体などは相談しました。
私は一旦暫定とし、変更の可能性ありきで、予定日から2ヶ月間で取得申請しました。

退院までの育業期間は、妻と一緒に病院通いしていました。この病院通い期間も育業取れて良かったです。
弱々しい姿の我が子とお医者さんからの現状や今後のリスクの話など、親として辛いところがありました。夫婦2人臨めたからこそ、乗り越えられたと思います。

入院中に設定していた育休期間が終了してしまうので、延長して退院後も自宅でも育児ができるようにしました。自宅での医療的ケアを伴う育児なので、延長して良かったと思います。

退院後も育児に加え、薬や経管栄養、医療備品の対応を3時間単位でしているので、ずっと育児をしている感じですが、妻と上手く育児と家事を分担しながら過ごしています。
私たちの起床や食事のタイミングも固定され、生活習慣も良くなりましたね。

期間を決める際、一番は妻と相談して、出来る限り長く取ることをお勧めします。
その子によって千差万別なので、正解はないと思います。妻と相談はしつつも最終的には自分の意思が重要になります。
その瞬間は一度しかないからこそ、ご自身の仕事への価値観と照らし合わせていけると良いと思いました。

今の仕事とキャリアをどうするか

育業(育休)取るまでは、こんなことを思っていました。

「今進めているプロジェクトあるし、現段階で自分しかできない業務大丈夫かなぁ」

「〇〇やりたかったけど、一旦保留になるなぁ」

「復帰後のキャリアどうなっちゃうだろう。同世代との差広がりそうだなぁ」

この考えは育業(育休)を取得して病院に通っている移動時間もよく考えてしまい、その時の妻との会話も上の空だった時もありました。

もともと私は仕事が好きです。
仕事が好きというよりも、人と何かを成し遂げること、なにかしらに社会に貢献できることが好きなタイプであるからだと思います。

私のストレングスファインダーも
1達成意欲、2アレンジ、3学習意欲、4包含 5着想なので、自分でも納得してます。

最初の1、2ヶ月間は、モヤモヤが中々晴れませんでした。
病院通いしていたこともあり、家でまだ育児をしていなかったので、実感薄かったかもしれません。

ただ、月日が経つことにちょっとしか変化も見れるようになってから少しずつ変わりました。
”今”この瞬間瞬間は二度と訪れることはない、この子の父親は私だけと思うと、そのモヤモヤは晴れていきました。

仕事と育児は完全な両立は難しいと思います。時間が有限である事からトレードオフの関係と考えているからです。

ただ、長期的に考え、分断させずに自身の家族と過ごす変え難く、かけがえない時間と自分の仕事観を見直す良い機会として捉えると、自ずと答えが見つかると思います。

最後に

育児のために仕事を休む「育休」ではなく、大事な仕事である育児に取り組む「育業」という考えが広まることは良いことだと思いました。

今育児を楽しめるのも周りのサポートがあって、育業を取れているからこそですので、会社のメンバーには感謝しかありません。

あくまで周りの善意ある協力、または、制度をあってこそですので、持続性が弱いと思っています。「育業」が普通となる環境・仕組みになると良いと考えています。

そのためにも私が出来ることは私の体験を発信し、少しで理解を増やしつつ、より良くなるためにはを考えていこうかと思います。

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