ゆめ

日記未満の日々

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最近の記事

さよならを教えて

自分で決めたことでもこうして暗くした部屋にひとりで居ると、今日は仕事早く終わったしライブ行けたかもなとかでもやはり体力的に無理だったろうな、とか。 ひとりより、集団のなかや誰かと一緒にいるのに感じる孤独のほうがたぶん苦手。だから内輪ばかりのライブハウスが苦手。 昔少しだけど関係のあった人が書くひらがなの「ひとり」に、漢字のそれよりも重さを感じていた。その背景を知ってたから。 未だにどうすべきだったのか分からない人間関係がいくつかある。 いちおうこれは日記のつもりだけど、今

    • 幽体離脱

      今はお風呂に入りながら久々にノートを開いている 基本的に私は日記を書けない、何か残しておきたい大きな出来事(良くも悪くも)があったらそれをインターネットの海で公開(航海)はしないし、そもそも日記に遺したい日々が過ごせていないのも事実。 気持ちより言葉が先行したらそれが真実になってしまう。そもそもグラデーションみたいなきもちを言語化する方が無理に決まっていて、曖昧な気持ちを既存の言葉に無理矢理当てはめて表現する事が私は怖いのかも。 テレパシーでお話しできたらいいのに でも言

      • 村上春樹でいちばん好きなのは「納屋を焼く」だしsyrup16gでいちばん好きなのは「タクシードライバーブラインドネス」だし、そう云う人間なんだ私は。外見とか、少し話しただけの印象とか、上辺だけじゃ伝わらない、何も。誰に伝えたいんだろう。 そんなの決まってるだろうが 「折り合いをつける」と「諦める」は私のなかで同義語だが、本当にそうなんだろうか。どちらも出来ればしたくないのに 30年間生きてきて自分の気持ちにも他人のそれにも折り合いを付けられない私は本当にださいね。 この気

        • ラブソング

          目にしたくないものが視界に入るたびに、イヤホンの音量をひとつずつ上げていく。そうして鼓膜が破れそうな程の振動。10年前の日記を読んだらちょうど同じ日にくるりのラブソングを聴いていた。 どうせ21歳のときも周りの大学生を見ながら、君たちは何食べて生きているの、そのテンションをどう維持しているの?とか思ってたんでしょう。 こんな毎日で、同じ仕事をしてる同期はほぼ全員こどもを産み育て働いていて本当にすごいと思う。 私は今まで一度も自分が好きな人と付き合えた事も、かと言って好きだと言

        さよならを教えて

          かもめはかもめ 君は君

          あの人の見えている・見たい世界のなかに元から私はいなかった。ただそれだけの話なのです

          かもめはかもめ 君は君

          ハイドラ

          高校生の時に読んだ小説を10年ぶり以上に読む。 短期集中が得意なので何時間もかからず、あっという間に読み終えてしまった。 記憶していた内容とは全く違っていた。当時とても印象的だったシーンや台詞は「そう言えばそうだったな」程度で、それよりも主人公の共依存性(って言葉あるのかな)や得た救いを自ら手放すのを選ぶ事のほうが、大人になった私には印象的で身近で恐ろしかった。 ハイドラ、そのタイトルが高校当時はいちばん印象的だった。生物の授業で習った直後だったからかもしれない。たぶんヒド

          ハイドラ

          他人の夢

          リハビリの為になるべく文章を書こうと思う。 写真は、見上げていたら天と地が逆転して思わず空に落ちそうになった夕焼けと、昼間の熱を残したままのアスファルト、バスを待つ私の足 まともに睡眠がとれておらず、眠たい。 でも頑張って早い時間にお風呂に入ってきちんとした時間に眠れば、真夜中に起きてシャワーを浴び、本を読んで覚醒した頭でふたたび寝て1時間後に魘され飛び起きる、なんて事にはなら無い筈で、全ては自分の意志で間違えた方向を選んでいるとも言える。 わさビーフと家系ラーメンを食べて

          他人の夢

          夜を駆ける

          帰りの最寄り駅で、バス停に行くために必ず渡らないといけない横断歩道がある。 昨日そこで信号待ちをしているとき、いつものように音楽で耳を塞いで足元を見ながら、点字ブロックにある真っ黒な染みの正体について考えていた。 吐瀉物にしては範囲の広すぎるそれは、雨が降っても東京に初雪が積もっても薄れることはなく、ぶち撒けられたみたいに黒々と広がっている。ふと、それはもしかしたら血のあとなんじゃないかと怖いことを思いついた。 そこでなにかがあって、未だ消えない血のあと。 今日は血のあとをど

          夜を駆ける

          セプテンバー

          毎年9月1日になった途端にTwitterのタイムラインに流れはじめる、セプテンバーさんとtetoの9月になることの波に今年も上手く乗ることのできないまま、8月の延長戦みたいな9月がはじまった。気温の低さだけが容赦なく9月という事実だけを叩きつけてくる。 コーヒーを飲みながらカフェや喫茶店でぼーっとするみたいな時間が、最近圧倒的に足りていない。小さなことだけれど私には必要。どうしても。 朝の地下鉄のドアにはゆるいパーマをかけたアッシュの髪色の女がうつっていて、こちらを見返してい

          セプテンバー

          東京の空

          忘れるために生きているのかもしれないと思う時がある。その反面大切だった感情すら忘れてしまうのなら、何のために生きているのかよく分からなくなる。あんなに好きな秋の匂いを嗅いだ時の胸の高鳴りを上手く思い出せないのが一過性のものであって欲しい。大切だった記憶や忘れた事すら忘れてしまった事を思い出すきっかけとして、私は音楽を聴いてるのかも。 望んで手にした筈の孤独に押し潰されそうな夜が増えた。孤独に押し潰されるって表現が既におかしいな。孤独って暗さや重みを持つものじゃ無く、もっと軽

          東京の空

          ricochet

          どうして音楽が聴こえないんだろうと一瞬考え、耳からイヤホンを外している事にすぐ気づいた。今は音楽は必要ないと思った。開け放ったバスの窓から遠くに見える、夕日を浴びたオレンジ色のマンションを見つめていた。バスが動き出すと顔にあたる夕方の風が気持ち良い。夏の夕暮れの匂いだけが7年前も今も変わらない事に安心したり悲しくなったりする。

          ハートが帰らない

          日曜日のこの時間はなんだか遠くの水平線を眺めてるような気分になる。浜辺に体育座りして。 くるりのトランスファーの「薄紅の東京の空は悲しい」と言う歌詞が好き。さよならストレンジャーは夏が始まる前の空気によく合う。くるりの、優しいメロディーに心の奥深く柔らかい所を抉るような言葉をのせてくる所がとても好きだ。私の住んでる都内の実家は住宅地だからか一軒家が密集する様に建っており、自室から見える東京の空は隣の家の屋根に遮られて、とてもとても、狭い。 たまに仕事を休んでしまう時、平日

          ハートが帰らない

          きれいな海へ

          去年のちょうどこれくらいの季節、飲んで遅くなった金曜の24時前の駅前にいたら、スーツ姿の新卒っぽいべろべろに酔った男の子2人が熱く握手を交わしあって、「最高の夏にしような!」「おまえもな!絶対にな!」と言い合っていたのが忘れられない。私も混ぜて欲しかった。最高の夏か。

          きれいな海へ

          金も靴もぴかぴかのギターも

          今日1日、握りしめるようにこの曲を何度も聴いていた。お守りのように。 なんてことの無い話。2月の半ば、久々にサークルの同期ほぼ全員で集まって飲み会をした時、二次会で学生時代によく使った居酒屋に行ってみた。先客だった若い男女の集団の1人が泥酔して座敷でリバースし始めて、その隣にいた私たち女子だけでなく男子たちにも不穏な空気が漂った時、紛れもなく大人になってしまったんだと思った。 ねえ男子たち。また終電逃して大学の最寄り駅のシャッターの前で凍えながら一晩明かしてよ 泥酔して「

          金も靴もぴかぴかのギターも

          あなたのなかの忘れた海

          11月は結構好きな月だ。秋と冬の狭間の季節。どっち付かずで宙ぶらりんな月。 三連休が終わってしまう。なんだか人と会う気も出掛ける気もあまり起きず、殆ど家にいた気がする。美容院に今日こそは行こうと毎日思いつつ、気付けば2カ月前に切ったきりボブから大分伸びてしまった髪の毛もそのままに。 あ、でも大学の時の先輩後輩同期との飲み会には行ったんだった。サークルの中でも同じ学科だった人と数人で定期開催しているその会は、まあまあな高頻度で開催される。 ちょうど半年ぶりの今回は全ての話題に

          あなたのなかの忘れた海

          目と目

          昔から休日の終わりかけの夕方になると何故か無性に日記を書きたくなる。 私はよく晴れた日にするしゃぼん玉みたいな、そこだけ周りの時間が止まってしまったみたいに現実感がなくてきらきら美しく、一瞬で弾けて消えてしまうような切なさが好きだ。その切なさを伝えるのに音楽という手段をとりたかった。でも27歳の私はギターもピアノも弾けないので文章という手段をとる。 目が回るような平日の忙しさと、今日みたいにソファでポテチ食べながらYouTubeを見る怠惰の権化みたいな日を繰り返して一瞬で

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