【教育】出席簿は何のためにあるのか

こんばんはー!20代の高校教師わやです。

今日は教育界のニッチな話なので、あまりイメージがつかない人も多いと思います。

「出席簿」って、ご存知ですか?
僕の知ってる使われ方だと、教室に置いておいて、授業担当者がその時間の欠席者を記録するものです。もしくは、事前に担任が生徒の欠席を把握していたら、それを記録しておいて、授業担当者がそれを確認して「この理由で〇〇さんは休みなのね」と理解するものです。

これの存在価値が、僕には分からないのです。

実は前任校では学校全体で出席簿システムは取り入れられてなくて、担任によっては教室に置いている状態でした。そのためその時は教室に出席簿が置かれていても「なにこれ?」状態でした。

それで4年間過ごしたもので、今の学校では出席簿を置くのが当たり前なのですが、「いらないでしょ」と思ってしまいます。だってなくても問題なく回るじゃん、と。

「じゃあ出欠はどう記録していくんだ!」と疑問に思われるかもしれませんが、僕が働く自治体ではあるタイミングから学事システムというものが運用されており、PC上で出欠データは管理されています。その日休んでる生徒の情報を、PCに直接打ち込めばそれで良いのです。紙媒体で保管する必要もなければ、どのクラスの出欠状況も授業担当者はアクセスできます。また、各教師は「教務手帳」という手帳を持ち、そこにもその時間誰がいないかを記録し、後に学事システムにそれを入力します。要するに、出席簿に記録し、教務手帳に記録し、学事システムに記録する、という3度手間です。

出席簿は学事システム登場以前は生徒の出欠管理に不可欠だったツールなのだと思います。ところが今となっては、学事システムに入力する際の参考資料的役割しか担っていません。そしてそれはなくても済みます。

ところが、多くの先生はそれが必要だと考えているようです。去年は何度もいろいろな先生に「先生のクラスは出席簿ないのね、置いて欲しいな」と言われたのですが、「何故必要なんですか?あれがないと回らないシステムにはなってないと思うし、置くことで管理のコストがかかると思うのですが…」というようなことを毎度聞き、一度も納得のいく答えを得られなかったので結局最後まで置きませんでした。

今年も置いてなかったのですが、今日も言われてしまいました。その後今年来られた隣に座っている先生にも聞いてみて、「確かにそう言われるとなくても良いけど、参考資料としての役割はあるから、ないよりはあるほうが良い」と言われました。教育界の苦手なスクラップに取り残されたものなのだとは思いますが、現状必要と考えている人が大多数ということで、今年は置くことにしました。
その代わり、僕自身はそれを一切触らないでおこうと心に決めました。地味に担任が管理しだすと手間が増えます。それは僕にはできないことです。

僕は出席簿もいらないし、教務手帳も持たないし、その時間に誰かが座っていなかったとして、その理由に興味を持てません。いないものはいない、で出欠の処理は済むんです。遅刻したなら生徒に聞けば良いし、保健室にいたなら保健室から連絡が来るし、選択科目で部分的に移動教室の場合は物理的に記録できないし、何とも不完全なシステムで、そこに割く労力に対し得られるメリットが小さすぎます。
そんなことに疑問を抱く自分が小さいのか?!とも思いますが、ごめんなさい。納得できないとダメなんです。

学校ってそんなことだらけです。全くもって生産的ではない。だから長時間学校にいる人が評価されるし、効率より変化しないことを求めるので、激動の社会の荒波とは切り離されています。教科の知識だけで頭でっかちになって、物事をクリティカルに見れない人が一体どうやって子どもたちを育てるんでしょうか。あ〜不毛だなあ。誰か納得させてくれ〜

という疑問でした。笑

それでは今日はこの辺で!

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