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書評:クラクションを鳴らせ!変わらない中古車業界への提言

読了したので所感を述べてみる。

著者は話題のビックモーターでバリバリの営業マン、管理職として長年勤務したのち、自分自身の理想とするクルマ販売会社を作り上げた敏腕ビジネスマンである。

超利益至上主義、営業会社であるビックモーターでの悪戦苦闘、出世までの記憶を振り返る内容と営業テクニックの解説で主に構成されており、300ページの本ながらとても重厚な内容となっている。

旧態依然とした、顧客軽視の風潮が蔓延っていた当業界に対して、決別するスタンスや業界構造の裏側をオープンにしようとする試みが消費者に次々と受け入れられ、大きくビジネスを伸ばしている著者の率直な文章が心に残る。
まさに頼れるリーダー、理想的な上司として、この人の元で働きたいと考える関係者はきっと多いはずだ。

ビックモーター社がどのように転落していったのか、なぜ企業体質が変貌していったのか、現場、経営層それぞれの目線で回想することができ、物語に没入してしまう。

特にビジネスマンとして人を率いる上で欠かしてはいけない要素、人間性、振る舞い、発言、全てが学びの宝庫である。

特に業界に詳しくない、私自身もスッと腹落ちする展開が語られており、直近刊行された本の中でも上位に挙げられる名著だと感じた。

ぜひ一度手に取って、一読してみて欲しい。




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